四季の彩り

季節の移ろい。その四季折々の彩りを、
写真とエッセーでつづって参ります。
お立ち寄り頂ければ嬉しいです。

第一部「口語短歌・水曜サロンの会」(その166)

2025年02月05日 05時58分54秒 | 短歌

第一部「口語短歌・水曜サロンの会」(その166) 短歌の投稿を歓迎します!!

 ☆☆☆ 楽しく、和やかな短歌の交流広場を目指したいと思います。
 ☆☆☆ 短歌の投稿と共に、投稿歌の歌評、感想、ご意見等もお寄せください。

 ☆☆☆ 「水曜サロン」は以下の通り第一部、第二部構成に区分して運営致して
     いますので、それぞれに詠歌、返歌を出詠願います。
     第一部 「口語短歌・水曜サロンの会」:従来通り三首まで出詠願います。
     第二部 「ネット短歌」       :返歌専用です。
 
 「口語短歌・水曜サロンの会」は、このブログにお立ちより頂いている皆様の
 詠まれた短歌を、毎週水曜日に掲載し、その作品の鑑賞を行うサロンです。
 短歌の初心者の方から、ベテランの方まで、所属する短歌会等を越えて、自由に
 短歌を投稿し鑑賞しあえる「賑わいのあるサロン」を目指したいと思っています。
 皆様の短歌の投稿と、歌評、ご意見、ご提案等をお寄せ頂ければ幸いです。


     「咲き初める 白梅」

「ブログ友の投稿短歌 交流コーナー」

【短歌説明】浅間山明鏡止水さんご自身の説明です。
 「光る君へ」は昨年12月15日を持って終了致しました。昨年1年間
 源氏物語贈答歌の返歌をやって来ましたが、まだ「明石の帖」まで
 しか到達していません。旬を過ぎて行くテーマに、続けるかどうか
 悩みましたが最後の帖まで続けようと思いました。
「21.関屋(せきや)空蝉」
 夫、伊予介の転任でともに東国へ下っていた空蟬は、任期が
 切れた夫とともに都へ帰る途中、石山寺を詣でる源氏と偶然出会う。
 かつての小君を通して源氏の消息を聞いた空蟬は後に源氏と文を
 交わす。夫の死後、義理の息子から言い寄られ困惑した空蟬は
 密かに出家する。
〇わくらばに 行き逢う道を 頼みしも 
                     なほかひなしや 潮ならぬ海   光源氏
註)偶然に逢坂の関で再会したことに期待を持っていましたがそれも
  甲斐がありませんね、やはり潮水でない淡水の海だから
〇逢坂の 関やいかなる 関なれば
                      しげき嘆きの 仲を分くらむ  空蝉
註)逢坂の関は、どのような関なのでしょうかこんなにも深い嘆きを
  起こさせ、人と人の仲を引き裂くなんて
(返歌)
☆逢坂の 宿命的な 出会いこそ 頼みとするも 会うことたがわぬ
☆すれ違い お会いすること ままならず 嘆きの中に 分けて行く身を
                         浅間山明鏡止水さん
【解説】
 「空蝉」につきましては、前にも少し触れましたが、紫式部自身が
 モデルとの説があります。その人となりと、親ほどの年齢の受領の妻に
 なり、かつ当時の社会ではあまり見られない、潔癖な性道徳の持ち主との
 人物描写が当てはまることからです。これには紫式部が学び、身に付けた
 儒教や仏教の原典の素養、影響が色濃く現れています。
 光源氏の歌は、註)にもありますように、偶然に近江路でお逢いしたことで
 あなたとの縁は、よくよく前生に堅く結ばれて来たものであろうと感じ
 (逢坂の関「あふ」という言葉に)期待を寄せていました。しかし、それも
 かいがありませんでしたね、やはり塩の海ではないから…、貝はいません
 でしたね。と意訳できます。
 この歌を受け取り空蝉の返歌は、思いもかけぬ邂逅に心もあやしく乱れ、
 昔のことを思うにつけ、今の我が身を思うにつけこの涙が止まることは
 ないでしょう…と、意訳できます。
 これらを踏まえて、作者の返歌を鑑賞してみましたが、それぞれの想いに
 寄り添った情の籠った歌になっていて好感がもてます。その想いをさらに
 進めて、それぞれの想いを推測し詠んでみましたが、いかがでしょうか。
【ご参考】
★前生の えにしの故に逢坂に まみえし君の さらに愛しく
★逢坂の関ゆえ会わん君ゆえに 添い寄る想い 吾が身切なく                         

【詞書】フジテレビで詠ませて頂きました。
☆フジテレビ コンプラ逸する社風では 社会の信用戻ることなし
【詞書】豊昇龍で詠ませて頂きました。
☆豊昇龍 逆転Vのあかつきに 頂点の綱 審議にて決
【詞書】冬薔薇で詠ませて頂きました。
    猶、残した写真はfacebookで
    https://www.facebook.com/profile.php?id=100087489002345
☆冬薔薇を一枚写真に残しけむ 寒さの中で凛と主張す
                         西BOOさん
【解説】
 「フジテレビ」「豊昇龍」「冬薔薇」と、追加分も含めて三首の
 歌を、詩情豊かに詠んで頂きました。
 一首目の歌、詠われていますようにフジテレビのコンプライアンス
 及び、人権侵害等の問題が、国会論議の俎上にも乗りました。企業
 統治も含めた今後の推移を、マスコミ、ネット等から日々報道される
 多くの情報を、精査しつつ見守りたいと思います。
 二首目の歌、空席となった横綱が豊昇龍の優勝で、なんとか埋まり
 ましたね。巴戦を勝ち切った精神力の強さも讃えたいです。
 三首目の歌、canon 90dと、Carl Zeiss 85mm f1.4で撮影された
 作者の「冬薔薇」の作品を拝見致しました。詠われていますように
 冬の陽ざしの中に咲く冬薔薇の、儚げでありながら凛と咲く様子が
 淡い色調で撮られていて見応えのある作品と感じました。新しいレンズも
 素敵に使いこなされていますね。


     「咲き盛る 日本水仙」

【詞書】「ショール」は冬の季語です。三首、出詠いたします。
☆手に触れて病の友へショール選る その柔らかき心をつつみ
☆連絡船ゆるり降り立ち黒ショール かけ直したる女(ひと)の横顔
☆ひそかなる心包むや 黒ショール 白き襟足さやかなる女(ひと)
                         みっちっちさん
【解説】
 俳句の歳時記で「ショール」は冬の季語とのこと。このショールに
 まつわる短編小説にも似た、物語性のある三首の歌を詠んで頂きました。
 三首目の歌、上の句の「ひそかなる心包む」は、内に秘めた密やかな
 想いを描写し、繊細で慎重な心の動きが感じられます。
 黒いショールは、外見の落ち着きやシックな印象を与える一方で、
 内に秘めた情感の深さをも示唆し、モノトーンの色彩が、歌全体の
 雰囲気を引き締めていると感じます。
 下の句の「白き襟足さやかなる女」は、黒いショールに対して、
 白い襟足が際立つ描写です。純粋さや清らかさ、そして明るさが
 対比的に描かれており、その女性の清潔感が強調されています。
 この歌は、想いと視覚的な美しさが見事に融合しており、歌に
 深みを与えています。さらに、女性の内面的な美しさを暗示すると
 ともに、外面的な清楚感を際立たせています。

 二首目の歌、黒ショールをまとう女性の様子を写生するのみに留め、
 その後のストーリー展開を読者に委ねる心憎い歌と
感じます。
 このようなミステリアスな歌もいいものですね。

【詞書】奈良の石上神宮へ友人のお供で参拝してきました。
  鶏が境内で放し飼いをしている珍しくも由緒ある神社です。
☆石上神宮(いそのかみ)は森深く在り霊気満ち 静寂やぶる鶏の声
☆烏骨鶏 黒いトサカを揺らしつつ 駆け来る二羽の眼光鋭し
☆杉木立の木洩れ日を抜け 山の辺の道へとつづく大和のどけし
                         夕庵さん
【解説】
 石上神宮は紀元前の創建といわれる日本最古の神社のひとつです。
 上代の豪族であり、大和朝廷にて軍事を司った物部氏の総氏神と
 言われています。百事成就、長寿の守護神として篤い信仰を集めて
 いますが、広い境内は国宝の拝殿をはじめ、重要文化財も数多く
 祀られているとのことです。その神宮で詠まれた三首の歌は、
 いずれも神聖な趣を湛えています。
 特に三首目の歌、上の句で杉の木々が立ち並ぶ中、木洩れ日が
 差し込むのどかな風景が目に浮かびます。木々の間から漏れる
 柔らかな光が、静寂さと温かさを感じさせます。
 なお、「山の辺の道」と示すことで、歴史に裏打ちされた文化的な
 背景を強調し、木洩れ日の先に広がる道が、自然と歴史を結びつける
 象徴となっています。
 また、下の句では「大和(やまと)」の地名を使うことで、日本の
 古都・奈良の風情を強調し、「のどけし」は穏やかで平和な様子を
 現わしています。この歌は、自然と歴史が調和した美しい風景を
 描き出し、詩情豊かな作品となっています。また、山の辺の道や
 大和という歴史的な要素が、歌枕と相まって歌に深みを与えています。
 一首目の歌は「霊気」に満ちる静寂と「鶏の声」の対比が秀逸です。


     「咲き初める 侘び助」

【詞書】YouTube短歌:春近し ドビュッシー「夢」を
☆故郷の雪はまだ止まず
  つぎつぎ舞い落ちる
 そこにいる人に
     春を
                         自閑さん
【短歌説明】自閑さんご自身の説明です。
 フランスのクロード・アシル・ドビュッシー
 (1862年8月22日 - 1918年3月25日)の人生を見ていると、様々な
 女性関係が取り沙汰され、何人も相手の女性が不幸になって
 しまっていた。
 しかし、私はドビュッシーの音楽が好きで、ドビュッシー本人の
 この破天荒な性格を好きという訳ではないです。
 このドビュッシーの「夢」の曲を聴いて、故郷で雪が降りしきる
 イメージとなりました。とても美しい光景だが、住んでいる人々に
 とっては、うんざりする光景でもあります。
 そう言う人々に、もうじき春だよと告げたい。
 下記URLに「夢」を貼付しておりますので、どうぞ御覧いただけば
 幸いです。
 https://blog.goo.ne.jp/jikan314/e/dbd094725eb2439a18bd80691cc071aa
【解説】
 ドビュッシーの作曲した曲は、代表作『海』や『夜想曲』などにみられる
 特徴的な作曲技法から「印象主義音楽(印象派)」と称される
ことも
 あります。しかし、本人は「印象派」と呼ばれることを強く拒否
したとも
 伝えられています。

 作者のご紹介により、YouTubeの曲を視聴させて頂きました。
 「夢(Rêverie)」は、
ドビュッシーが1890年に作曲したピアノ曲ですが、
 タイトル通り夢幻的で
幻想的な雰囲気を持っていると感じました。
 心地よい夢の世界へと誘ってくれますが、詠まれていますように
 「つぎつぎ舞い落ちる」雪のようにも感じました。雪に対する想いは
 雪国に住むか否か、住む方の居場所で異なるかと思います。雪に
 閉ざされ厳しい思いを強いられる方々にとって「もうじき春」との
 メッセージはひとすじの希望であり、光明であるとも感じます。
 今回も、ドビュッシーの「夢」の曲から発想し、このような希望を
 繋ぐ歌に仕上げる作者の詩心に感動しました。

【詞書】最近ISSの観測のお陰か、方角の感覚が昔より良くなり、家の
  中からでもどの辺りがどの方角か判るようになってきました。
  今年の恵方は西南西とのことで、居間の飾り棚の扉の一つを指
  差して「ここら辺が西南西やで~」と言って母にスーパーで滑り
  込みみたいな時間に行って買った鉄火巻きを食べました。
  (普通の太巻きとかは売り切れてました)まあ、験担ぎみたいな
  もんですから…。晩の主な献立それで済ます奴…。w豆撒きは
  夕方に済ませましたが…。
☆「西南西このあたり見いや」と指差して
           母と一緒に鉄火巻き食べ
【詞書】2月3日の朝日新聞朝刊京都面より。
  「響け!太陽が丘へ」という見出しで、今年4月29日に、宇治市の
  府立山城総合運動公園(通称“太陽が丘”)で、府内の中・高25校が
  参加する吹奏楽のイベントを行うということが発表されたという
  記事がありました。きっかけは宇治が舞台で、高校の吹奏楽部員の
  少女が主人公のアニメ「響け!ユーフォニアム」で、太陽が丘で開催
  される架空の吹奏楽のイベントで、主人公の吹奏楽部が参加して
  マーチングバンドで演奏するシーンがあったことからだったとか。
  実際、私は知りませんでしたが、’70年代には宇治川中州の“塔の島”
  (近所です)で周辺の中学高校の吹奏楽部が出場する「オープンエア
  コンサート」というイベントがあったそうですし、’83~’95年には
  太陽が丘に場所を移して続いていたとか。その当時の名称に太陽を
  イメージした“サン・サン”を加えて、「サン・サン・オープンエア
  フェスティバル2025」として開催するといいます。
  「~ユーフォニアム」の中で主人公たちが太陽が丘をモデルにした
  会場で参加するのは「サンライズフェスティバル」。あのシーンが
  現実の太陽が丘で再現されれば、音楽も楽しめて、ファンはアニメ
  さながらの場面を楽しめることでしょう…。マーチングのパレード
  の後は出場者皆での演奏もあるらしいですから、迫力のある演奏が
  楽しめそうです。
  また一つ、「ユーフォ」ファンに楽しみができました。心待ちにする
  とともに、イベントがつつがなく成功することを祈ります。
☆「響け!ユーフォニアム」の場面現実に!
       “太陽が丘”でマーチングフェス
【詞書】ついさっきに訃報を夕方のニュースで見ました。1985年の
  リーグ優勝、日本一と輝かしい実績もありますが、その後の再びの
  低迷期にもチームを率いておられました。チームを離れてからは
  フランスで野球の指導もされ、代表監督にもなられたとか…。常に
  ニュースのゲストなどで出演された際は穏やかな笑顔だったりが
  多かったかと思います。私は“牛若丸”と呼ばれたという頃を知り
  ませんが、背番号23永久欠番、9度ベストナインになられたとか。
  “ムッシュ”というあだ名の似合う紳士なイメージのある方だった
  かなあ…と。享年91歳…優勝の記憶をありがとうございました。
  お疲れ様でした。吉田元監督の訃報を聞いて急遽1首差し替えました。
  1985年は大学の4回生でした。難波のバイト先で、大学で喜んでいる、
  私よりはるかに年季の入ったファンも周りにいましたし、その人達を
  見ているのもまた楽しかったです。(友人の一人は当初テレビ放送が
  無いと聞いて、大学の卒業アルバムの撮影が翌日にあるのに、妹さん
  と神宮に行ったそうです。彼女たちは翌朝甲子園であったファンの
  祝勝会に行って何かの新聞の写真に出たそうな。そういうエピソード
  も含めて楽しかった…)藤川球児現監督もコメントを出して
  おられました。寂しいことです。
  やたら寒くなりました。積雪の多い地域の方、そうでない地域の方も
  どうかおつづかなきよう。
☆初めての日本一をもたらした
      吉田義男氏の冥福祈りて
                         ちがやねこさん
【解説】
 今回は「恵方巻」「ユーフォニアム」「吉田元監督」をテーマに
 最新の時事を交えて三首詠んで頂きました。
 一首目の歌、お母様と共に、今年の恵方「西南西」に向かい鉄火巻を
 食べられた様子が、ほのぼのと詠われています。お母様も辛い想いを
 未だ抱えておられることと思いますが、作者の存在が大きな励ましと
 なっていると感じます。恵方巻には諸説ありますが、恵方に向かって
 物事を行うと「何事も吉」とされるとのことですね。「吉」を信じて
 亡きお父様の想いを胸に、お母様を支え、力強く歩み始めましょう。
 二首目の歌、4月29日「サン・サン・オープンエアフェスティバル2025」が
 開催されるとのこと。アニメのシーンが現実の「太陽が丘」で再現され
 とは素晴らしいことですね。とかくうなだれることの多い今の時世に
 「ユーフォニアム」ファンのみでなく、多くのアニメフアンにも心強い
 エールになると確信しています。
 三首目の歌、吉田元監督は多くの監督に見られる「闘将」のイメージ
 ではなく、詞書にもありますように、“ムッシュ”というあだ名の
 似合う穏やかな紳士との印象があります。1985年に球団初のリーグ優勝、
 さらに日本一を阪神タイガースにもたらした功績は、今も燦然と輝いて
 います。詠われていますように、ご冥福をお祈り申し上げます。


☆如月につぼみ膨らむ紅梅の 枝の狭間に富士のしろがね 
                         ポエット・M
【解説】
 横須賀の山沿いにバイパス道路があり、その街路樹の一角に紅梅と
 モクレンが植えられています。二月の陽光を受け既に、その蕾が
 膨らみ微かな開花も見てとれます。プールへのドライブコースに
 なっていますが、花の満開時には多くのカメラマンで賑わいます。
 今の季節、紅梅の枝の狭間に冠雪の富士山が時として見られます。
 二月は「光の春」と言われていますが、寒さとは裏腹に陽光の輝きは
 既に春を感じさせます。そんな日差しをまとう紅梅の枝。その狭間
 から覗く、冠雪の富士山の雄姿を詠んでみました。

 
     「微かに咲き初める 紅梅」

「一握の砂」石川啄木 鑑賞(4)

 「一握の砂」から、三首づつ短歌を抄出し紹介させて頂きます。
  抒情短歌の原点を味わいつつ、学んで参りたいと思います。
  なお、私の師でありました野村泰三、冷水茂太両氏の師、土岐善麿
  (土岐哀果)は、石川啄木の遺稿刊行に尽力するなど、啄木の才を
  認め、お互いにリスペクトするなかでした。
  三行分かち書きのスタイルは、土岐哀果のローマ字歌集『NAKIWARAI』
  をヒントにしたとされています。

    大という字を百あまり
       砂に書き
      死ぬことをやめて帰り来れり

    目さまして猶起き出いでぬ児の癖は
       かなしき癖ぞ
      母よ咎むな

    ひと塊の土に涎(よだれ)し
       泣く母の肖顔(にがお)つくりぬ
      かなしくもあるか


【短歌入門・質問・紹介・提案コーナー】前週に続き掲載致します。
 ・チョウキチさんからのコメントです。
  〇みおつくし 恋ふるしるしに ここまでも
           めぐり逢ひける えには深しな  光源氏
   どこか普段の源氏と違って殊勝な感じはしますが、心がこもって
   いないのではと疑うのはへそ曲がりでしょうか。それとも源氏の
   歳のせいでしょうか。

 ・ポエット・Mの返答
   いつも「水曜サロン」を見守って頂き、また示唆に富んだコメントを
   頂きありがとうございます。
   この歌の解説でも記させて頂きましたが、「澪標」の帖は、源氏物語で
   最も美しい歌のやりとりの一つと言われています。
   光源氏も須磨への辛い配流生活により、人間的にも成長し、人へ寄せる
   想いも深いものになっていったと、源氏物語では描かれています。
   その彼の詠んだ歌ですが「心がこもってない」との指摘は鋭いですね。
   けっして「へそ曲がり」ではないと思います。紫式部も「作歌」に少し
   手を抜いたのかも知れませんね。(こんなことを言うと歴史家と、
   紫式部のフアンに𠮟られるかも知れませんが・・・)。
   なお、光源氏は明石の君との間にもうけた我が娘により、その後の
   運命が大きく好転していきます。この二人のその後の展開を物語で
   見守って頂ければと思います。

【運営にあたって】
 (1)投稿期間は、原則として毎週水曜日から翌週火曜日17:00までと致します。
  なお、変更がある場合は、その都度ご連絡致します。
 (2)おひとり様 3首まで(1首でも可)コメント欄に投稿願います。
  なおブログの字数制限(コード30,000字)等により詞書等編集させて頂く
  場合もありますのでご容赦願います。 詞書は一首200文字以内にまとめて
  頂きたくご協力願います。
 (3)口語短歌を基本としますが、文語混じりでも構いません。
  仮名遣いは新仮名遣いとし、旧仮名遣いは極力避けて頂ければ幸いです。
 (4)投稿頂いた短歌は、そのまま掲載します。 皆様から感想等頂ければ
   幸いです。
 (5)作者名は投稿頂いたペンネーム等を、そのまま掲載します。
 (6)掲載順序は、原則本ブログのコメント欄への到着順と致します。
 (7)掲載された短歌の著作権は、投稿者に帰属します。
                    了

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第二部「口語短歌・水曜サロンの会」(その166 ネット歌会)

2025年02月05日 05時42分42秒 | 短歌

第二部「口語短歌・水曜サロンの会」(その166 ネット歌会)
            短歌の返歌を歓迎します!!

 ☆☆☆ 楽しく、和やかな短歌の交流広場を目指したいと思います。
 ☆☆☆ 返歌の投稿、投稿歌の歌評、感想、ご意見等もお寄せください。

 ☆☆☆ 「ネット歌会」の「返歌」について
      「ネット歌会」は、「お題」を決めて短歌を詠みあうという方式では
      なく、「水曜サロン」へ掲載された、各位の歌に対して「返歌」する
      という自然発生的な歌会です。従って掲載された歌の中で自分に響く
      ものがありましたら、それへの返歌として大いに詠んで頂き第二部の
      コメント欄に記入して頂ければ幸いです。飛び入り歓迎です。


     「咲き初める 白梅」

☆------------☆ 「ネット歌会」開始 ☆-----------☆
  「ネット歌会」として展開された詠歌を掲載致します。
    注) ☆:元歌  ★:返歌

☆冬薔薇を一枚写真に残しけむ 寒さの中で凜と主張す
                         西BOOさん
★朝露の白玉抱きてふるえしも 冬こそひらけ真っ赤な薔薇よ
                         夕庵さん

☆烏骨鶏 黒いトサカを揺らしつつ 駆け来る二羽の眼光鋭し
                         夕庵さん
★石上 解き放たれし烏骨鶏 神聖たるや神のお使い
                         西BOOさん
★トコトコと黒いトサカと白い羽根 天狗のような神の使者なり
                         夕庵さん

☆ひそかなる心包むや 黒ショール 白き襟足さやかなる女(ひと)
                         みっちっちさん
★走り書きのメモ添え届くふわふわの マフラーは白小雪舞う日に
                         夕庵さん
★編み上げし長きマフラー恋人ら 二人で巻きて雪の京街
                         みっちっちさん
★夜なべして編みしマフラー巻きやりぬ ひとり旅立つ機上の人は
                         夕庵さん
★夜なべして妣(はは)編みくれし瑠璃色のセーター今も温もる心
                         みっちっちさん
★古毛糸 集めて編みし子のセーター 繰り返し聞く昭和のCD
                         夕庵さん
★繰り返す妣(はは)の口癖 あなたはね いつも笑っている子だったよ
                         みっちっちさん
★無口なる少女も知りぬ 人恋いの痛みの言葉文字に記るしき
                         夕庵さん
★初恋を知りたる少女 いにしへの物語へも心奪はる
                         みっちっちさん
★夢を盛るノートを選ぶひとときの 恋に恋したわが少女期よ
                         夕庵さん


      「咲き競う 日本水仙」

☆杉木立の木漏れ日を抜け山の辺の道へとつづく大和のどけし
                         夕庵さん
★まほろばの山の辺の道のどかなる 地蔵並びて夕鐘響く
                         みっちっちさん
★山辺の道ゆく人ら歌碑の前 声を和しつつ朗詠しをり
                         夕庵さん
★布引の滝へと続く歌碑の坂 滝音聞きつ朗詠の声
                         みっちっちさん
★山辺の道に夕日を拝むとき 万葉人の息づかい聞く
                         夕庵さん
★山の辺の道に夕鐘ふたつみつ 普遍なる音と人のいとなみ
                         みっちっちさん
★山裾に柴焼く煙立ちのぼり  早も暮れゆく早春の里 
                         夕庵さん

☆陽にもまた香のあるごとく蠟梅は 冬陽を浴びて匂いこぼせる
                         ポエット・M
★庭の梅未だ蕾も膨らまず 蠟梅の花 色温かし
                         西BOOさん
★蝋梅は梅より早く花をつけ 原発荒野に浅き春呼ぶ
                         ポエット・M

☆------------☆ 「ネット歌会」了 ☆------------☆


     「咲き初める 梅の花(淡紅)」

【運営にあたって】
 (1) 投稿期間は、原則として毎週水曜日から翌週火曜日17:00までと致します。
    なお、変更がある場合は、その都度ご連絡致します。
 (2) 「水曜サロン」に掲載された短歌への返歌を「第二部」のコメント欄へ
    投稿願います。出詠頂いた返歌は、そのまま掲載します。
 (3) 口語短歌を基本としますが、文語混じりでも構いません。
    仮名遣いは新仮名遣いとし、旧仮名遣いは極力避けて頂ければ幸いです。
 (4) 作者名は投稿頂いたペンネーム等を、そのまま掲載します。
 (5) 掲載順序は原則、本ブログのコメント欄への到着順と致します。
 (6) 掲載された短歌の著作権は、投稿者に帰属します。
                     了

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