(白金台美術館巡り(前編)の続き)
国立科学博物館附属自然教育園は、樹木が生い茂っているため外よりも涼しかった。4月下旬に訪れた時に比べすっかり緑が濃くなっていた。

小道。

池。

園内から空を見上げる。

物語りの松。松平讃岐守頼重(高松藩主)の下屋敷だった江戸時代からあると言われる巨大な松。

根の絡み合う木。
松岡美術館では、最初に企画展を観覧。「エコール・ド・パリ展」では文字通り藤田嗣治やシャガール、モディリアーニなどエコール・ド・パリの画家達の作品が約45枚展示されていた。シャガールの「婚約者」、ローランサンの「若い女」、ユトリロの「モンマルトルのジュノ通り」が気に入った。同時開催の「陶俑の美展」では、漢~宋時代の副葬品としてつくられた陶製の人物・動物像が展示されていた。
常設展では、時間があまりなかったので、興味のあるガンダーラ・インド彫刻に絞って観覧した。装飾過剰で官能的なインド・ヒンドゥー教彫刻はエキゾチックな魅力に満ちていてとても気に入った。

館内。入口を入ると彫刻がいくつか展示されている。奥に見えるのは庭園。館内では写真撮影が可能。

ディエゴ・ジェコメッティ「猫の給仕頭」(1967年)。猫が大きな器を持っている。「かわいい」と来館者の間で人気(私もその一人)。作者の兄のアルベルトは細長い人体彫刻で知られる彫刻家。

ミネルヴァ(紀元前100年ごろ)。ローマ近郊で発見された大理石像。

マルク・シャガール「婚約者」(1977年)。企画展の作品で最も気に入ったもの。男性の相手を思いやる暖かいまなざしと、男性の愛情を静かに受け入れる伏し目がちな女性の表情が印象的。詩的で温かみのあるこの作品を見ていると心が穏やかになる。

マリー・ローランサン「若い女」(1937年)。ローランサンらしい色づかいで描かれている。モデルの女性の若々しさや愛らしさが伝わってくる。

モーリス・ユトリロ「モンマルトルのジュノ通り」(1926年)。白を主体に描かれたユトリロらしい風景画。画中の街の一角は人のにおいが全くせず、まるで死んだよう。重度のアルコール依存症だったユトリロの心の風景なのかもしれない。

パブロ・ピカソ「ドラ・マールの肖像」(1941年)。モデルはピカソの恋人。現実にはこのような顔の人は存在しないが、作品の隣にあったモデルの写真と作品を見比べると、目鼻立ちがくっきりした顔で性格がきつそうなモデルの特徴が作品では正確に表されていた。ピカソの表現力に感心した。

藤田嗣治「二人の子供と鳥篭」(1918年)。二人の子供達の表情が眠そう。

犬の陶俑(後漢・1~2世紀)。

婦人の陶俑(唐・8世紀)。左手に花を持っている。

仏陀坐像(3~4世紀)。ガンダーラ。

菩薩半跏思惟像(3世紀)。ガンダーラ。

シヴァとパールヴァティ(11~12世紀)。インド・ラージャスタン。シヴァはビシュヌやブラフマーと並ぶヒンドゥー教の主神で破壊神。パールヴァティはシヴァの妻。

ブラフマー(12世紀)。西インド。ヒンドゥー教の主神で創造神。

ヴィシュヌ(12世紀)。中インド。ヒンドゥー教の主神で維持神。

サラスヴァティー(11~12世紀)。東インド。学問・芸術をつかさどる女神で、日本では七福神でおなじみの弁財天。

スーリア(10~11世紀)。中インド。太陽神。

菩薩頭部(12~13世紀)。クメール。地域が変わると仏像の顔立ちが変わるのが面白い。
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国立科学博物館附属自然教育園は、樹木が生い茂っているため外よりも涼しかった。4月下旬に訪れた時に比べすっかり緑が濃くなっていた。

小道。

池。

園内から空を見上げる。

物語りの松。松平讃岐守頼重(高松藩主)の下屋敷だった江戸時代からあると言われる巨大な松。

根の絡み合う木。
松岡美術館では、最初に企画展を観覧。「エコール・ド・パリ展」では文字通り藤田嗣治やシャガール、モディリアーニなどエコール・ド・パリの画家達の作品が約45枚展示されていた。シャガールの「婚約者」、ローランサンの「若い女」、ユトリロの「モンマルトルのジュノ通り」が気に入った。同時開催の「陶俑の美展」では、漢~宋時代の副葬品としてつくられた陶製の人物・動物像が展示されていた。
常設展では、時間があまりなかったので、興味のあるガンダーラ・インド彫刻に絞って観覧した。装飾過剰で官能的なインド・ヒンドゥー教彫刻はエキゾチックな魅力に満ちていてとても気に入った。

館内。入口を入ると彫刻がいくつか展示されている。奥に見えるのは庭園。館内では写真撮影が可能。

ディエゴ・ジェコメッティ「猫の給仕頭」(1967年)。猫が大きな器を持っている。「かわいい」と来館者の間で人気(私もその一人)。作者の兄のアルベルトは細長い人体彫刻で知られる彫刻家。

ミネルヴァ(紀元前100年ごろ)。ローマ近郊で発見された大理石像。

マルク・シャガール「婚約者」(1977年)。企画展の作品で最も気に入ったもの。男性の相手を思いやる暖かいまなざしと、男性の愛情を静かに受け入れる伏し目がちな女性の表情が印象的。詩的で温かみのあるこの作品を見ていると心が穏やかになる。

マリー・ローランサン「若い女」(1937年)。ローランサンらしい色づかいで描かれている。モデルの女性の若々しさや愛らしさが伝わってくる。

モーリス・ユトリロ「モンマルトルのジュノ通り」(1926年)。白を主体に描かれたユトリロらしい風景画。画中の街の一角は人のにおいが全くせず、まるで死んだよう。重度のアルコール依存症だったユトリロの心の風景なのかもしれない。

パブロ・ピカソ「ドラ・マールの肖像」(1941年)。モデルはピカソの恋人。現実にはこのような顔の人は存在しないが、作品の隣にあったモデルの写真と作品を見比べると、目鼻立ちがくっきりした顔で性格がきつそうなモデルの特徴が作品では正確に表されていた。ピカソの表現力に感心した。

藤田嗣治「二人の子供と鳥篭」(1918年)。二人の子供達の表情が眠そう。

犬の陶俑(後漢・1~2世紀)。

婦人の陶俑(唐・8世紀)。左手に花を持っている。

仏陀坐像(3~4世紀)。ガンダーラ。

菩薩半跏思惟像(3世紀)。ガンダーラ。

シヴァとパールヴァティ(11~12世紀)。インド・ラージャスタン。シヴァはビシュヌやブラフマーと並ぶヒンドゥー教の主神で破壊神。パールヴァティはシヴァの妻。

ブラフマー(12世紀)。西インド。ヒンドゥー教の主神で創造神。

ヴィシュヌ(12世紀)。中インド。ヒンドゥー教の主神で維持神。

サラスヴァティー(11~12世紀)。東インド。学問・芸術をつかさどる女神で、日本では七福神でおなじみの弁財天。

スーリア(10~11世紀)。中インド。太陽神。

菩薩頭部(12~13世紀)。クメール。地域が変わると仏像の顔立ちが変わるのが面白い。
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