金沢旅行二日目は、兼六園周辺を観光。コースは以下の通り。
【コース】
兼六園~金沢城公園~西田家庭園・玉泉園~成巽閣(せいそんかく)~石川県立美術館~金沢21世紀美術館
最初は日本三名園の一つで名高い兼六園へ。兼六園への入園には通常入園料がかかるが、桜の開花時期にはなんと無料になる。ほとんどの観光地ではオンシーズンには有料のままもしくは入場料が値上げされるのを考えると、兼六園を管理する石川県は芸術・文化に理解の深い加賀藩の伝統を受け継ぐ故にそのような計らいをするのだろうか・・・単に商売っ気がないだけかもしれないが、入場無料の措置は観光客にはとてもありがたいことだ。
兼六園は、延宝四年(1676)5代藩主・前田綱紀(つなのり)が作庭を始め、歴代藩主が受け継ぎ、幕末の13代藩主斉泰(なりやす)の時代にほぼ現在の姿になった。また「兼六園」の名称もそのころ付けられた。広い園内には、池、曲水、築山、林、茶屋などが巧みに配され、絵になる場所が多く、散策の喜びが尽きない。さらにそこに満開の桜が加わると本当に美しい。ぜひ、かきつばたの咲く初夏、紅葉の秋、一面銀世界の冬に訪れて兼六園のさまざまな表情を楽しんでみたい。
兼六園のそばにある、加賀藩主の居城跡を整備した金沢城公園を観光後、西田家庭園・玉泉園へ。西田家庭園・玉泉園は、朝鮮人から帰化した加賀藩士脇田一族が4代にわたって築いた池泉回遊式庭園で、金沢で最も古い茶室がある。
成巽閣は13代藩主前田斉泰が母眞龍院のために、文久3年(1863年)に兼六園の一隅に建てた邸宅で、一階は書院造り、二階は数寄屋風書院造りと二つの様式が採用されている。一階の部屋の障子の腰板には、蝶、タンポポ、水仙などの部屋ごとに異なった動植物が描かれ、当時非常に珍しかったオランダからのギヤマンがはめ込まれるなど細部まで凝った造りの邸宅だ。写真撮影禁止なのが残念。
石川県立美術館では常設展のみを観覧。国宝「色絵雉香炉」がすばらしかった。「色絵雉香炉」は、江戸時代前期の京焼の陶工、野々村仁清の傑作で、ほぼ等身大の雄雉をかたどった香炉。色彩が鮮やかで美しく、雄雉が飛び立つ前の迫力ある姿にしばしひきつけられる。「色絵雉香炉」はほぼ等身大の雌雉を形にした「色絵雌雉香炉」とペアで展示されている。
平成16年に開館したばかりの金沢21世紀美術館は、「まちに開かれた公園のような美術館」の建築コンセプト通り、公園のようにふらっと気軽に立ち寄れる雰囲気の美術館だった。家の近くにあれば、散歩がてら何度も足を運んでしまいそうだ。
ホテルへの帰り道に、歴史的に貴重な建物がライトアップされているのを何度か見かけた。金沢市では、日没後建物がライトアップされ、観光客の目を楽しませてくれる。毎週土曜夜には市内のライトアップスポットを巡るライトアップバスが運行される(詳細は金沢市観光協会ホームページ)。日程の関係で利用できなかったが、土曜夜に金沢に滞在する人には利用価値があると思う。
【兼六園】
兼六園のシンボル、琴柱灯篭と霞ヶ池。池に浮かぶのは蓬莱島。
花見橋。擬宝珠(ぎぼし)の欄干がある木橋。
曲水。両側にはかきつばた。
梅園。種類によっては咲いている梅もある。
瓢池(ひさごいけ)。
翠滝。水量が多く、涼しげな音を立てて瓢池に流れ落ちる。
北陸の気候の影響か、兼六園の苔は鮮やかな緑色で美しい。
【その他】
金沢城公園・石川門の一部と桜。
西田家庭園・玉泉園
西田家庭園・玉泉園にある、金沢最古の茶室。
石川県立美術館にある、野々村仁清「色絵雉香炉」。
金沢21世紀美術館。
アルゼンチン出身レアンドロ・エルリッヒの「スイミングプール」。美術館の中庭に設置されている当作品は、近くで見ると水泳用プールとそっくりだが、実は透明ガラスの上に深さ約10cmの水が張られているだけで、その下が水色の部屋。部屋へは人が出入りできる。部屋の中に人がいると、上から見下ろした時に人がプールの底にいるように見えて面白い。部屋から水面を見上げても面白い。
インド出身アニッシュ・カプーアの「物体としての空間」。透明なアクリルの立方体の中に空気を入れて空間を作った作品。空間は空中を浮遊する物体のようで、見る角度によって形が変わり見ていて飽きない。
【コース】
兼六園~金沢城公園~西田家庭園・玉泉園~成巽閣(せいそんかく)~石川県立美術館~金沢21世紀美術館
最初は日本三名園の一つで名高い兼六園へ。兼六園への入園には通常入園料がかかるが、桜の開花時期にはなんと無料になる。ほとんどの観光地ではオンシーズンには有料のままもしくは入場料が値上げされるのを考えると、兼六園を管理する石川県は芸術・文化に理解の深い加賀藩の伝統を受け継ぐ故にそのような計らいをするのだろうか・・・単に商売っ気がないだけかもしれないが、入場無料の措置は観光客にはとてもありがたいことだ。
兼六園は、延宝四年(1676)5代藩主・前田綱紀(つなのり)が作庭を始め、歴代藩主が受け継ぎ、幕末の13代藩主斉泰(なりやす)の時代にほぼ現在の姿になった。また「兼六園」の名称もそのころ付けられた。広い園内には、池、曲水、築山、林、茶屋などが巧みに配され、絵になる場所が多く、散策の喜びが尽きない。さらにそこに満開の桜が加わると本当に美しい。ぜひ、かきつばたの咲く初夏、紅葉の秋、一面銀世界の冬に訪れて兼六園のさまざまな表情を楽しんでみたい。
兼六園のそばにある、加賀藩主の居城跡を整備した金沢城公園を観光後、西田家庭園・玉泉園へ。西田家庭園・玉泉園は、朝鮮人から帰化した加賀藩士脇田一族が4代にわたって築いた池泉回遊式庭園で、金沢で最も古い茶室がある。
成巽閣は13代藩主前田斉泰が母眞龍院のために、文久3年(1863年)に兼六園の一隅に建てた邸宅で、一階は書院造り、二階は数寄屋風書院造りと二つの様式が採用されている。一階の部屋の障子の腰板には、蝶、タンポポ、水仙などの部屋ごとに異なった動植物が描かれ、当時非常に珍しかったオランダからのギヤマンがはめ込まれるなど細部まで凝った造りの邸宅だ。写真撮影禁止なのが残念。
石川県立美術館では常設展のみを観覧。国宝「色絵雉香炉」がすばらしかった。「色絵雉香炉」は、江戸時代前期の京焼の陶工、野々村仁清の傑作で、ほぼ等身大の雄雉をかたどった香炉。色彩が鮮やかで美しく、雄雉が飛び立つ前の迫力ある姿にしばしひきつけられる。「色絵雉香炉」はほぼ等身大の雌雉を形にした「色絵雌雉香炉」とペアで展示されている。
平成16年に開館したばかりの金沢21世紀美術館は、「まちに開かれた公園のような美術館」の建築コンセプト通り、公園のようにふらっと気軽に立ち寄れる雰囲気の美術館だった。家の近くにあれば、散歩がてら何度も足を運んでしまいそうだ。
ホテルへの帰り道に、歴史的に貴重な建物がライトアップされているのを何度か見かけた。金沢市では、日没後建物がライトアップされ、観光客の目を楽しませてくれる。毎週土曜夜には市内のライトアップスポットを巡るライトアップバスが運行される(詳細は金沢市観光協会ホームページ)。日程の関係で利用できなかったが、土曜夜に金沢に滞在する人には利用価値があると思う。
【兼六園】
兼六園のシンボル、琴柱灯篭と霞ヶ池。池に浮かぶのは蓬莱島。
花見橋。擬宝珠(ぎぼし)の欄干がある木橋。
曲水。両側にはかきつばた。
梅園。種類によっては咲いている梅もある。
瓢池(ひさごいけ)。
翠滝。水量が多く、涼しげな音を立てて瓢池に流れ落ちる。
北陸の気候の影響か、兼六園の苔は鮮やかな緑色で美しい。
【その他】
金沢城公園・石川門の一部と桜。
西田家庭園・玉泉園
西田家庭園・玉泉園にある、金沢最古の茶室。
石川県立美術館にある、野々村仁清「色絵雉香炉」。
金沢21世紀美術館。
アルゼンチン出身レアンドロ・エルリッヒの「スイミングプール」。美術館の中庭に設置されている当作品は、近くで見ると水泳用プールとそっくりだが、実は透明ガラスの上に深さ約10cmの水が張られているだけで、その下が水色の部屋。部屋へは人が出入りできる。部屋の中に人がいると、上から見下ろした時に人がプールの底にいるように見えて面白い。部屋から水面を見上げても面白い。
インド出身アニッシュ・カプーアの「物体としての空間」。透明なアクリルの立方体の中に空気を入れて空間を作った作品。空間は空中を浮遊する物体のようで、見る角度によって形が変わり見ていて飽きない。
写真は美術館HPの収蔵作品データベースから検索して持ってきました。
http://www2.kanazawa21.jp/public/sakuhin/index.jsp?RET_URI=http://www2.kanazawa21.jp/public/