生姜ちくわのぶらぶら山日記

趣味の登山を中心としたブログです。2014年11月より日本百名山登山開始、2018年9月23日全座登頂。

4月13日(木)~15日(土) 金沢旅行(一日目)

2006年04月19日 | 国内旅行
4月13日~15日に二泊三日で金沢を旅行した。金沢ではちょうど桜が見ごろで、幸運だった。ただ、旅行期間中の半分以上は小雨に見舞われ、青空の下で桜を楽しめなかったのが残念。一日目は東山・尾張町を中心に観光。コースは以下の通り。

【コース】

ひがし茶屋街(志摩・懐華樓)~浅野川~大樋美術館~寺島蔵人邸~主計町(かずえまち)茶屋街~尾張町


ひがし茶屋街は、加賀藩が文政3年(1820)にこの近辺に点在していた茶屋を集めて整備した茶屋街で、国の重要伝統的建造物保存地区に選定されている。石畳の通りの両脇には紅殻格子の茶屋が軒を連ね、藩政時代の面影を残した風情ある街並みだった。ここの茶屋は「一見さんお断り」で、茶屋の内部を見る機会を得るのは非常に難しいが、「志摩」と「懐華樓」では有料で内部の見学が可能だ。

志摩は文政3年(1820)に建てられた茶屋で、藩政時代の状態で残された貴重な建物だ。一階は茶屋の主人達の日常生活の場で、二階は客間。薄暗い二階の客間の壁は赤く塗られ、舞や遊芸が披露される控えの間には金屏風や赤い毛氈が置かれ、妖しい雰囲気が漂う。絵画や文学作品で見聞きしていた茶屋の内部を見るのは初めてで、想像以上の美しい空間だった。懐華樓も志摩と同時期に建てられた茶屋だが、モダンな内装に修復されている。古い建築好きの私には志摩の方が好みだ。

ひがし茶屋街近くの浅野川の土手にはところどころ桜並木があった。延々と続く桜並木を期待していた私はちょっとがっかりしたが、桜は満開で美しかったので良しとする。


大樋美術館は、加賀藩の御用窯を務め、およそ340年の歴史を持つ大樋焼を初代から現代にわたって展示している。美術館見学後、寺島蔵人邸へ。寺島蔵人邸は、江戸末期の加賀藩士で画人でもあった寺島蔵人の邸宅跡で、座敷の一部と庭園が公開されている。茶室で抹茶を頂いた後、縁側に座ったり、飛び石の上を歩きながら思い思いに庭園を鑑賞する。庭園はこじんまりとした池泉回遊式庭園(池に水がないが)で、ビロードのような苔と鮮やかな椿の花が印象的だった。

主計町茶屋街は浅野川沿いにある茶屋街。川に面する路地に植えられた桜は満開で、昔ながらお茶屋の建物と浅野川に桜を加えると非常に絵になる。主計町茶屋街を散策後、宿泊先のホテルのある金沢駅方面へ歩く。途中、金沢藩の城下町だった尾張町を中心に江戸~明治時代の木造家屋や昭和初期のモダンな建物を何度も目にする。地元の人達の建物への愛着と誇りが感じられた。



【写真】



ひがし茶屋街。




志摩の客間。




志摩の中庭。




懐華樓の客間




懐華樓の客間




浅野川。




寺島蔵人邸。




寺島蔵人邸の庭園。




主計町茶屋街。




主計町茶屋街と桜並木と浅野川。




昭和初期に建てられた洋館建築。現在はギャラリー。




幕末に建てられた木造家屋。





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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
able_overさんへ (生姜ちくわ)
2006-04-20 15:29:36
商売柄ということもあるでしょうが、江戸時代の照明器具が貧弱だったこともあるでしょうね。

ああいう色使いの部屋では、明るい照明にするとけばけばしい印象を与えて面白みにかけますので、かえって貧弱な照明の方が妖しい雰囲気が出てよいと思います。

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Unknown (able_over)
2006-04-19 22:43:41
お茶屋の壁の色が華やかですね。。見慣れた日本間とはずいぶん違う感じがします。

日本建築とは言っても商売が商売だからそういうハッキリした色を使うのかな?!
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