素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

もっと質の高いサッカー放送を!

2013年07月23日 | 日記
 横浜Fマリノスとマンチェスター・ユナイテッドの試合は日本のサッカーがレベルアップしたことを見せてくれた。勝ち負けよりも内容が良かった。シーズン真最中、Jリーグ3位につけているFマリノスがシーズンオフで新監督のもとチームづくり段階のマンUに圧勝されるようなことになればそれこそ「どうなっているのだ?」となるだろう。

 サッカーは名前でするものではないということである。海外への選手供給源になりつつあるJリーグである。海外のビッグチームであろうが騒ぐ必要はない。香川においても日本人プレーヤーの中で突出した力があるとは思えない。スーパースターが持つオーラーのようなものを感じることができないのは私だけか?

 昨日の試合ではチームとしての戦いよりも個々のプレイヤーの局面での技、キープ力、つなぎが面白かった。結果、間延びしないテンポの良い攻防となった。そのリズミカルな攻防の緊張感をこわしていたのがテレビ中継のアナウンサーと解説の間延びした談話。試合の流れ無関係にあらかじめつくられていたシナリオに沿った話に終始していたように思う。

 横浜Fマリノスが試合の主導権をにぎりいい感じで戦いを進めるという放送する側からは想定外の展開になったとは思うが、私は試合そのものを楽しみたいわけで、思わず「もう香川のことはいいって」とつっこみを入れてしまった。誰が見ても香川の調整不足ははっきりしているのだから期待するほうが無理である。

 マン・オブ・ザ・マッチに香川が選ばれた時のブーイングともつかないどよめきはまともな反応である。観客の方がサッカーを見る目は肥えてきている。あの試合では先制点をあげ、試合全般で存在感のあったマルキーニョスかカウンターパンチみたいな試合の流れを一撃で変えたヘディングシュートを決めたファビオのどちらかである。あの打点が高くしかもたたきつけたヘディングシュートは最も印象に残った。

 先入観やステレオタイプな見方で放送、報道することから脱却しなければ、サッカーのみならずスポーツ文化は花開かないように思う。サッカー中継はアナウンサーだけにまかせる。解説はハーフタイムと試合後にしっかり入れる。ということを試みる局が出てこないかなと願う。今のスタイルは野球中継と同じである。野球とサッカーでは試合の進み方がまったく違う。野球の確立した方法をサッカーで使うことに無理がある。

 いつまでも海外、海外と有り難がることはない。
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