素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

家族歌集・「草笛の道」より

2023年11月10日 | 日記
 10年ぶりに家族歌集・「草笛の道」を読み返す中で、今の私の心に留まった5首。

 人の世の栄枯盛衰見るごとし賀状の束を解きてまた読む

健康の大切なるを年賀状に書き来る友の年毎に増ゆ

何もかも投げだしたき日ありて時をりは若き気負ひの失せゆくを知る

空自隊イラクへ出発の映像によみがへり来る「きけわだつみの声」

この平和とこしへにあれと希ひしに日本国憲法ゆらぎはじめたり

明日あるを思ふなかれと鞭打てど身辺整理はなかなかにして


 合わせて明子さんが、郷里で偶然見つかったお母様の女学生時代の日記を読んだ時の思いを毎日新聞に投稿したものも再読した。


言葉(文字)の持つ力をあらためて感じている。
コメント
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