素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

窓からの景色もやっと秋色に

2023年11月23日 | 日記
 部屋の窓から見えるヤマザクラとイチョウの木、今年は色付きが悪いと思っていたが、11月も残すところ7日余りとなってきたところで秋色に染まった。朝、カーテンを開けた時、陽の光に照らされた赤と黄が目に飛びこんで来ると「秋だなあ」と感じる。遠くの竹林との対比もいい。
 近くに住む知人から電話がかかってきた。窓ガラスと網戸をきれいにしたいので手伝って欲しいとのこと。88歳になられた方で、高いところに手が届かず、台に乗ると転ぶといけないからと言われると引き受けるしかない。背の高さを与えられた恩返しである。幸い、劣化した網戸がなかったので良かった。

 「勤労感謝の日だというのに申し訳ない」と言われたので「もう毎日が日曜日ですから、勤労を感謝される立場ではないですよ」と返し「中途半端な木曜日をずらして金曜日に持っていけば連休になるのに」と言うと「私が若かった頃は、新嘗祭(にいなめさい)といって天皇が新穀を神々に供える厳かな宮中行事がなされる日だったから絶対動かせない」と教えてくれた。

 2時間余りで網戸、窓ガラス各6枚をきれいにすることができた。コーヒーを頂きながらテレビをつけるとちょうど阪神、オリックスのWパレードの午後の部の真っ最中だった。阪神が御堂筋をパレードしていたが、人数の多さに驚いた。夕方のニュースでは、午前、午後で両会場延べ100万人とあった。クラウドファンディングでの寄付の低調ぶりからは想像できなかった。また、11月23日は「いいふみ」という語呂合わせで「手紙の日」でもあることから、手紙にまつわる話でも盛り上がった。年賀状をどうしようかと迷っていたが、個人的には続けた方が良いとアドバイスをした。

 3時過ぎにお暇したが、とりとめのないよもやま話が出来てスッキリしたと別れ際に言ってくれた。心のスス取りもできたなら一石二鳥。秋景色を満喫しながら自転車を走らせた。最後の上り坂も枯葉を踏む音を聞きながらだと力が出る。私も元気をもらった。




 
コメント
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