ツワブキ（石蕗）

　冬の寒さで咲く花の一つ、ツワブキがホトトギスとバトンタッチして我が家の庭でも咲いている。数十ｃｍほどの葉柄に大きな葉を広げる。葉の表面は「クチクラ」という膜で覆われているので艶がある。その形がフキ（蕗）の葉に似ているので「葉に艶のあるフキ」という意味で「つやばぶき（艶葉蕗）」や「つやぶき｝と呼ばれ、ツワブキに転化した。

　秋から冬に、葉柄が伸びでている株のもとから６０ｃｍほどの花茎が伸び出しあざやかな黄色の花が咲く。その花を見ればキク科の植物であることは一目瞭然。

　　葉には「ヘキセナール」という抗菌物質が含まれているので、病害虫は少なく、江戸時代には切り傷、やけど、腫れ物などの薬に使われた。日が暮れるのが早くなった。薄暮の中でツワブキの黄色だけが際立つ。