誘拐事件や監禁事件などで被害者が犯人との間に心理的なつながりを築くことを『ストックホルム症候群』と言うそうです。パチパチ!
1979年(昭54)に大阪で『三菱銀行人質事件』という昭和史に残る大事件がありました。当時幼かった私は家族と共にラジオで実況放送を聞いていた、のを今でも覚えています。
やがて、歳をとって、あの時に、犯人に協力した人質の方を「『ストックホルム症候群』ではないか」という論に触れ、あらためて事件を思い出した次第です。
あのような極限状態にあっては、「どうやって自分の命を繋ぐか」しか考えられないでしょうし、警察が「自分たちの命」と「犯人確保」のどちらに重きを置いているのか、まるで分からないのですから、無理もないと思います。
ですが、今の私たちは、たくさんの意見に触れることができるし、なにより、ほとんどの方が健康で問題なく日々を過ごしているのです。
今、私が心配なのは、かつてオウム真理教が「ハルマゲドン(人類最終戦争)は回避できない」と不安をあおって信者を集めた手前、あろうことか自分たちがハルマゲドンを起こそうとしてしまったことです。
第6波が来るぞ来るぞ来るぞ、、、、、とあおった人たちが、実際に第6波が来た時に、ホッと胸をなでおろす、、、、、そんな、本末転倒な社会になって欲しくないです(本来、来ないことに胸をなでおろすべきなのに)。
「何もないことに安心するな!」って、言われたら、私たちはいつ安心すれば良いのでしょう。
何もないことはいいことですし、何も起こらない予兆があったら、それを素直に受け入れたいと思っている一人です。
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