PRINCOの今日のパチパチ
Sidosso Princoちゃんの思わず拍手パチパチ記録
 



なにかと話題だった『水俣曼荼羅』
都内でしかやってないなー、だが、『ゆきゆきて、神軍』の原一男監督作品とあらば、観に行かねばならぬ、、、、と思っていた昨年末。372分という長編につき、なかなかその機会に恵まれませんでした。

しかし、な、なんと!柏のキネ旬で今週やっていると知り、居ても立ってもいられず観に行きました。パチパチ!



6時間以上も、イスに座っていられるだろうか、、、、と不安だったのですが、途中で2回休憩が入りました。ホッ(^^)


以下、ネタバレあり(反転させて読んでください。まあ、ドキュメンタリーなんで、ネタバレも何も無いのですが^^;)


まあ、正直372分長いです。でも、あの長さがあればこそ、水俣病訴訟の原告たちに感情移入できるのだと思います。実際の取材は15年、編集5年だそうですから。
私も3年間裁判しましたが、たった3年でも2時間や3時間じゃ語り切れませんもん。

好きで病気になる人はいない、裁判で闘うために生まれてきたわけじゃない、本当に辛い人生です。
日蓮宗僧侶でもある山口紀洋弁護士や元NHKアナウンサーの宮澤信雄氏などのとうとうたる懸河の弁に、一瞬胸がすく思いがしますが、患者の方々の人生を思うと、やはりいたたまれません。
例えばですが、「もし自分のフィアンセの姉妹に水俣病患者が居たら、素直に結婚できたか?」とか、ふと考えてしまい、ちっぽけな自分を試されているような、そんな気までしました。

タイトルについてですが、『曼荼羅』というと、一般の方は、いろんな人の点描と思われるかもしれません。実際の監督の意思は分かりませんが。
真言宗の曼荼羅は、「いろんな仏さまが描かれた画」でありますが、そこにはきちんとルール(方向性)があります。私にとって今回の映画はそんな「方向性」がある曼荼羅でした。ドキュメンタリーなら賛成派と反対派の両論を見せていくのが今日的なのかも知れませんが、そうではなく、熊本県職員や国の官僚、政治家たちはひたすらに悪役です(中には、故人にお線香上げに行った方とかもいましたが、基本的に自分たちが加害者だと分かっていない風です)。

これ、私も区画整理で経験があります。県職員って絶対に非を〇めないんですよね、、、、例え「あなたが不服なら、あなたの望み通りにすることをいとわない」と言っても。そして、いつの間にか他の部署へ移動して、口約束はすべて無かったことになる、、、、、(個人名を出したくて仕方ありませんっ)
「私の立場では言えない」ということは、別に上司を庇っている訳ではなく、「自分の立場を捨てる覚悟は無い」ということなんでしょう。そりゃあ、終身雇用は公務員の大きな魅力の一つなわけだし、さらに言えば、そういう自分本位の発言ができる人に限って出世していくという、、、、(個人の感想です)


予告編でも分かる通り、『苦海浄土』の石牟礼道子さん(2018没)が出て来ます。撮影時にすでに年老いて肢体不自由っぽいのですが(※パーキンソン病だったそうです)、言葉だけは、はっきりしています。年を重ねても伝えたいことがまだまだあったってことなんだろうなあと。
ちょっとblogなんかじゃ語りつくせません。まんまと372分にやられてます(^^;)


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