オー・ヘンリーの『賢者の贈り物』じゃないですが、相手に良かれと思ってやったことが、実は最悪の結果を招くことは往々にしてあります。パチパチ!
そのほとんどが、単に相手に相談していれば防げたことだ、というのはナントも皮肉です。
子どもに負担をかけない、残った人に迷惑をかけない、などの流行り言葉で、墓地開発業者や葬儀の互助会が、判断力が鈍り不安を抱える老人を食い物にしています。
お墓も葬儀も残った家族が決めればいいことなのに、子どもに相談せずに勝手にお墓を購入していたり(※1)、葬儀の生前プランに申し込んでいたり(※2)というのは、ホント~~~に、よく聞く話です。
※1
「お父さん!お墓買ったってホント!?」
「ああ、お前らに迷惑かけないように、お金は全部こっちで払ったから」
「私たち姉妹3人とも結婚して東京にいるのに、なんで田舎にお墓なんか買ったのよ!誰がお墓の面倒見るのよ…」
※2
「お母さん!この生前パック契約証って何?」
「今なら安いのよ。ホールの使用料、食事に香典返し、全部セットになっているプランなの。あなたたちに負担をかけないようにね」
「こんな大きなホール使って、会葬御礼300人分って…」
オレオレ詐欺と同様に
「必ず相談してね。そもそも、葬儀とお墓は子どもたちで決めるから、安心して死んでくれよ」
と一声かけて差し上げてください。
ちなみに、かつてあった葬儀互助会は平成時代にすでに「すべて経営破綻している」と言われています。
高い授業料となってしまいましたが、さらにむしり取られることのないよう、早急に手数料を支払って解約をおススメいたします。
※入っていい互助会はオーバーザ・サン互助会だけです(^^)
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コメントありがとうございます。詐欺や犯罪は嫌ですね。
ただ、今回書いたものは詐欺でも犯罪でもなく、単に親子のコミュニケーション不足が原因で起こる「使わないで済んだお金の話」です。そして「子どもに迷惑をかけない」という魔法のキーワードが問題だと思っています。