マジック用語でオフビートという言葉があります。パチパチ!
ジャズなんかで使われる音楽用語とは違い、マジックのオフビートは、トリックの準備を観客に分からないように行うためのテクニックの一種です。
ジョークなどを言って、観客がどっと湧いたときに、すかさず準備をしたり、他には現象が続いていく中で、一瞬気を緩ませ、再び現象を行うようなことも言います。
後者は例えば、空の手のひらからカードを次々に出すミリオンカードと言う、古典マジックがあります。何にも持っていないはずの手から、次々にカードが出てくるので、誰もが驚きますが、せいぜいもって10秒でしょう。30秒も同じ現象を見ていたら飽きてきます。しかし、途中に一度、本人のセクスィーブロマイドや、おせんべいなど、笑えるものが不意に出てくれば、その後、再びカードを出し続けることができるのです。もちろん、カードを出すだけでも、いろいろな出し方や見せ方があるので、ひたすら出し続ける演技で、観客を魅了させることができるマジシャンは大勢います。
、、、、いやいや、なんでこんな話を書いたかというと、仏教って素晴らしいのですが、法話なんかで、あんまり素晴らしい素晴らしい、ばかりだと、どうも緊張の連続で、聞いている方も疲れてしまうのです。
今日、私の心の師匠の法話DVDを拝見して、久しぶりにそれを思いました。
厳粛なる記念行事の、静まった会場中で話される、重厚で荘厳な内容、高貴なもの達の歴史的かつ雅な言葉遣い、高僧同士の胸を打つような魂と魂の交流、、、、、しかし、不意を衝くように、涙が出るほど笑えるおやじギャグを、いいテンポで挟んでくるんですわ(^^;)
いやあ、笑った笑った。あんなお茶目な老僧になりたいです。
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