この広場で子供を補助輪付きの自転車に乗せて遊ばせました。私も、自転車の練習をしました。なかなか乗れない私に、見かねた夫が「倒れる方向にハンドルを切れ!」と叫び、その通りにしたら倒れずに自力でペダルがこげ、初めて乗れるようになった思い出の広場です。
浜松には数々の名所、旧跡がありますが、短時間では多くは望めません。それで縄文時代後期に人が生息した形跡のある蜆塚遺跡へバスで行きました。実は、半世紀前この交差点の角の白いビルのあたりに建つていた小さな借家に生息していたのが私たち家族だったのです。
50年以上前、なじみだった浜松駅とその周辺は当然のことですが様変わりしていて、まったく外国に来たようです。駅前に作られた植え込みを利用した園芸作品はご当地自慢の家康君人形です。ちょんまげの代わりに浜松名物のウナギが乗っているのはご愛嬌です。
豊橋駅からはJR東海道線に乗り継ぎです。それほど待つことなく浜松方面行きの普通列車に乗ることができました。座席はいっぱい空いていましたが、子供のような気分で車両の先頭に立ちました。“出発進行!ヨシッ!!”
この電車がどんな仕様かなどわかりませんが、先頭車両の座席が運転席の上にあり見晴らしがよいことは請け合いです。同じ車両に乗っていた鉄道ファンと思しき子供さんは今乗ってきたばかりの電車の特徴あるフロントビューを見て興奮気味でした。
乗車時間約1時間ほどで電車は豊橋駅ホームにはいりました。この地方に来てほぼ半世紀たちました。その間ほとんど変わらない駅舎やホームの景色が迫ってきます。古い設備や線路を保線作業の人たちが守ってきているのですね。
たまたま間に合って乗り合わせた列車がパノラマスーパーでした。先頭車両は高い位置に座席があり、時々出現する120Km/h以上のスピードが心地よく、並走する国道1号線の自動車たちが歩いているように見えます。
半年以上自宅近くでしか動き回ることができませんでした。久しぶりで電車に乗って少し遠くへ行こうと思い名鉄電車に乗りました。行く先は、豊橋駅経由浜松と決めました。少しはずんで、快速特急の指定席に乗りました。(10月14日撮影)