続・知青の丘

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短歌俳句誌「We」より<3月21日>の一句(第4号)

2020-03-21 22:15:48 | 俳句
にんげんを受け入れて人参の花    田島健一

人参の花のひとつ一つは小さく白い。
その小粒の花の集合体として咲いている。
季語としては初夏だが、
今年は何もかも早いから、もう咲いているかもしれない。
季語は、俳句にとって絶対条件ではなく、
むしろ季語に寄りかかりすぎるほうが問題だ。
季語を消す、殺す、裏切る句はいくらでもあり、
俳句を最短詩文学とするならば
そのくらいの気概がほしい。
季語の説明のような句は駄句だ。
さて、掲句、
「にんげん」と「人参」の韻を掛けている。
さらには、「入」と「人」も仕掛けているだろう。
にんげんが受け入れられれば、
万々歳といったところだろう。
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