続・知青の丘

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短歌俳句誌「We」より<3月23日>の一句(第6号)

2020-03-23 20:54:49 | 俳句
初桜青い血管浮かびをり   小田桐妙女

掲句は初桜を血管で感受するという句。
その感受の仕方が面白い。
ある程度年齢がいくと、たとえば手の甲の静脈は
若い時より浮かんでくる。
初桜はまぶしいのだけれど、
それと対抗するかに、
「青い血管」をぶつけたか。
自分に引き寄せて詠んだ句だろう。

ここ11日間、毎日の楽しみとして
神田伯山のyoutubeティービーで
「畦倉重四郎」の全19席の講談を
一日一席UPされるので聴いている。
きょうは、11日目で話は山場に差し掛かってきた。
とにかく、面白い。

1席目から11席目までyoutubeで楽しめる。


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短歌俳句誌「We」より<3月22日>の一句(第5号)

2020-03-23 00:00:11 | 俳句
大陸の春へ溶けだす眼かな  加藤知子

連作「人骨土井ヶ浜」10句の中の一句。
吟行句といっていいです。
頭蓋が西向きに埋葬されていることからの句。

山口県にあるこの遺跡は、
弥生時代前期から中期の墓地遺跡です。
ミュージアムがありまして、
そこで人骨の埋葬状態が見られます。
この遺跡の人骨は、中国山東で発掘された漢時代の人骨にかなり似ているが、
だからといって、
そこの人たちが渡来してきたとまでは言えないという説明でした。

「鵜を抱く女」の人骨も印象に残り、

<鵜を抱けば女整う骨の冷え>

も連作に入れました。
この女はシャーマンだとか。
気に入っている句です。

最近、放っておいた拙論に手を入れているので、
とても充実していますが、
もうこの時間になると目がショボショボ((笑))

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