年末まで引っ張った割に、仕事はたいして進まなかった。
しかし、薄ぼんやりと光は見えてきた。このところやっていたのは県史関係の仕事。いま目標の4分の1くらいか。小さい論文1本、そこそこの論文1本、あわせて2万4千字くらいの研究ネタが見つかったので良しとしよう。
さて、2013年も終わりますね。みなさま、今年はどんな一年でしたでしょうか。
私の2013年は、研究がまとまっていった一年でした。単語で表せば、「収束」とでも申しましょうか。
まず、単著について。保育者養成に携わるようになって5年目。私の教育実践をまとめた「幼児教育の理論とその応用」シリーズ2冊、『幼児教育とは何か』(4月刊)と『保育者の専門性とは何か』 (2月刊)とが無事上梓しました。皆様のおかげで順調に売れている様子。
そして、学位申請論文について。まだ結論は出ていませんが(2014年3月に結論)、無事まとめ上げ、製本に出したところです。題目は、「明治期大日本教育会・帝国教育会の教員改良―資質向上への指導的教員の動員」です。主査・副査の先生方や広島大学大学院教育学研究科教育学講座の先生方には、直接間接にご助言いただきました。おかげで、今年3月に相談のために最初にまとめた時のものと比べると、明らかに質が違います。研究を進める時は一人でやっているような気持ちに陥りがちですが、やはり一人では良いものはできないなと思います。研究推進における学問集団の必要性を改めて実感しました。
学位審査最初の難関であった計画審査(7月)では、主査先生から「合格」を伝えられた時、自然に涙が出てきました。その後、トイレに飛び込んで少し嗚咽したのは秘密です。それだけ、自分にとっては学位審査開始は難しいことであり、俎上に上がることすら不可能なことに思っていました。あー、このまま最後まで成し遂げられたらどんなに幸せか…
そのほか、2年間担任した卒業生を送り出したり、准教授に昇進したり、また新しく担任を持つようになったり、5年間やってきたことが振り出しに戻ることになったり、人生初の経験(仕事)をいろいろしたり、体重を6キロ減らしたり(この1週間で2キロ元に戻ったが笑)、人生少し吹っ切れたりしました。
新しく担任することになった学生たちは、ほぼ1年経て、ようやく落ち着いてきたかな。時々なんやかんや支えてやる必要もありましたが、後は自分で自分の道をしっかり歩いてくれることでしょう。
今年は、必要以上の学術・教材研究がとにかくできなかった。「余計」な経験もまったくといっていいくらいできなかった。
人生をいまより豊かにすること。来年はこれを追求してみたいなぁ。