教育史研究と邦楽作曲の生活

一人の教育学者(日本教育史専門)が日々の動向と思索をつづる、個人的 な表現の場

興味深い研究目的へ

2006年05月03日 23時55分55秒 | 教育研究メモ
 今日はサーバが見つからなかったので、記事を書けませんでした。
 写真は近所の他人ちのハナミズキです。
  
 今日はいい天気だったので布団カバーを干して、午前中は読書。斎藤孝『質問力』を読んでおりました。本質的かつ具体的な内容で自分が聞きたくて相手の文脈に合った質問ができれば、質問した人や答える人にとっても、聞いている人にとっても意義ある対話ができる、というのが本書の言いたいことだと思います。当たり前といえば当たり前なのですが、具体的に事例を示しながら説明してくれているため、よくわかりました。研究会における質問についてはもちろんですが、自分も伝えたくて読む人にとっても読みたくなるという意味では論文の書き方も同じかなと、思いました。ということで、いろいろ反省し、これからどうしたらいいかということを脳内でシミュレーションしていました。
 午後から登校。昨日の続きで、研究目的を書き直しました。博士論文の題名は「大日本教育会および帝国教育会における教育研究活動の展開」ですが、これは第一次審査を通っているので今さら変更は利きません。昨日は大日本教育会・帝国教育会の研究です、といって研究目的を書いていたのですが、これでは興味を持つ人は少数でしょう。では、もっと興味を持ってもらうためにはどうすればいいか。やっぱり、「研究活動」をクローズアップする方が、たくさんの人に興味を持ってもらえると思います。教育学者にとっても教員にとっても、「教育の研究とは何か」と考えることは大事だからです。ですので、「日本において、教育の研究とは何か」ということから書き始めました。この書き始めは以前書いたことはあったのですが、どうも研究内容とリンクしなかったので、問題ありでした。ただ、先日から先行研究の整理をし、大日本教育会・帝国教育会研究の問題点を把握して、やっぱり研究活動に注目しなくてはならないことを確信していたものですから、以前よりもはるかに論理もすーっと流れました。と、思います(笑)。
 斎藤孝『質問力』を読んだおかげで、研究目的が書けました。ありがとう
コメント
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