10月11日(日) 曇りのち晴れ。
梅田ガーデンシネマで『空気人形』を観ました。
http://www.kuuki-ningyo.com/index.html
ネタばれしてますのでこれから観に行く予定の方はご注意ください。
■空気人形
2009年10月11日(日) 梅田ガーデンシネマ
午後12時45分上映回 入場番号39番
●空気人形 予告編
性欲処理の空気人形がある日心を持ち、ふわふわと街に出て、
心が空っぽな人々と出会う、乱暴に言ってしまうとそんな物語。
空気人形が本当に空っぽとなったあと、美しい結末を迎えます。
ファンタジーなんだけれど深い。
観終わったあと、優しい気持ちになりました。
ラストは本当に素晴らしいと思いました。
この作品は吉野弘の詩「生命は」が重要な鍵となってますが、
ラストシーンは正に詩を体現したものになっています。
私も あるとき
誰かのための虻だったろう
あなたも あるとき
私のための風だったかもしれない
「生命は」より
自ら分別ゴミとしてゴミ置き場に横たわった空気人形。
目の前のタンポポを見て、バースデー・ケーキのろうそくだと彼女は思う。
誰にでもこの世に生まれた誕生日がある。
空気人形の彼女は最後にバースデー・パーティーを妄想する。
みんなにお祝いされてろうそくの灯を吹き消すと、次の瞬間タンポポが空に飛び散る。
風にのってふわふわとタンポポは舞う.....