2011/12/06 OnAir - 1st. Week
Dave Matthews Band:Too Much (Live Acoustic Version)
The Beach Boys:Our Prayer (Dialog)
The Beach Boys:Surf's Up
佐野元春:モリスンは朝、空港で
Coldplay:Every Teardrop Is a Waterfall
Feist:How Come You Never Go There
Florence + The Machine:Shake It Out
Björk:Crystalline
Kate Bush:Deeper Understanding
Wilco:Whole Love
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■内容の一部を抜粋
・Too Much (Live Acoustic Version)
ニール・ヤングが主催する『Bridge School Concerts 25th Anniversary Edition
ニール・ヤングはオフィシャルな活動とは別に毎年個人的なチャリティ・イベントを開催している。それが「ブリッジ・スクール・ベネフィット・コンサート」。コミュニケーションに障害を持つ子どもたちのための学校、ブリッジ・スクール。その活動を音楽を通じて人々に知ってもらおうということで1986年にスタートしたのがこのベネフィット・コンサート。毎年素晴らしいミュージシャンがゲストで参加している。ポール・マッカートニー、パール・ジャム、アーケード・ファイア、そしてノラ・ジョーンズといったミュージシャンたち。その歴代のゲストの演奏を集めたコンピレーションCDが『Bridge School Concerts 25th Anniversary Edition
・3PICKS!
「Motoharu Radio Show」では毎月番組推薦盤3枚のCDをピックアップしている。今月12月の「3PICKS!」はニール・ヤング『Bridge School Concerts 25th Anniversary Edition
・ビーチボーイズ
ビーチボーイズはデビュー50周年。ビートルズと並んでポップ音楽の可能性を広げた素晴らしいバンド。今回ビーチボーイズの未発表アルバムが出た。アルバム・タイトルは『SMiLE Sessions
「これはビーチボーイズのファンにとって相当うれしいことなんじゃないかと思います」と元春。
実際、米国のローリングストーン誌ではビーチボーイズの『SMiLE』アルバムについて「ポップス史上最も有名なポップ・アルバム」、そんな見出しでリリースを歓迎している。この『SMiLE』というアルバムを巡るエピソードはたくさんある。バンドのリーダー、ブライアン・ウィルソン。この人こそビーチボーイズ・サウンドを作った天才といえる。当時この『SMiLE』アルバムを発表しなかったのは、ブライアン・ウィルソンがビートルズの『サージェント・ペパーズ』アルバムを聴いたことがきっかけだった、そんなエピソードがある。『サージェント・ペパーズ』アルバムへのジェラシー、自分だったらもっとすごいサウンドができる、そんな思いがブライアン・ウィルソンにあったんじゃないかと。1966年、1967年当時、ブライアン・ウィルソンのクリエイティビティが最高潮のとき、もしこのアルバムが完成していたら、ビートルズの『サージェント・ペパーズ』アルバムを超える最高のロック・アルバムになっていたのではないか、そんなふうに捉える人もいる。そうした周りのエピソードを抜きにしても、このビーチボーイズの『SMiLE』アルバムは純粋にとても豊かな芸術性を持っている。のちにブライアン・ウィルソンはこの『SMiLE』アルバムを全曲レコーディングし直している。2004年に出した『Brian Wilson presents SMiLE』というアルバム。
「当時、僕も聴きましたが素晴らしいアルバムです。自分もミュージシャンだからわかるんですけれども、きっとやり直した宿題をようやく仕上げた、ブライアン・ウィルソンにとってはそんな気分だったのではないかと思います。これも僕の推測なので事実はどうなのかわかりません。しかしおもしろいのはここに2つの『SMiLE』アルバムが揃ったということ。ひとつはブライアン・ウィルソン名義の『SMiLE』アルバム、もうひとつがビーチボーイズ名義の『SMiLE』アルバムということです。どちらがどうなのかそこは聴き手に委ねられています。僕は個人的に言えばどちらかと言えば2004年に出たブライアン・ウィルソン名義の『SMiLE』アルバムが好き。宿題をやり終えてどうだというブライアン・ウィルソンのどや顔が見えるかのようなアルバム。そこが素晴らしいと思います」と元春。
今回リリースされた『SMiLE Sessions
・モリスンは朝、空港で
「さて、自分のことになりますが、'60年代ビーチボーイズのサウンドは世代的には僕は後になって聴きましたが、とてもクリエイティブで刺激されました。次に聴いてもらいたい僕の曲。'60年代ビーチボーイズのサウンド・デザインに影響されて作りました。聴いてください。モリスンは朝、空港で」と元春。
・GreenPeople
環境問題に取り組むユースたちを紹介するレポート「GreenPeople」。毎週このコーナーでは環境を巡る社会活動を通じて様々なアクションを起こしている人たちを紹介。このコーナーの協力はNHKの環境特集番組「エコチャンネル」。
http://www.nhk.or.jp/eco-channel/
今週は「たまにはTSUKIでも眺めましょ」。過度の消費社会から抜け出し、自分の価値観を大切にできる社会づくりを目指して活動を行なっている。
・Every Teardrop Is a Waterfall
コールドプレイの「Every Teardrop Is a Waterfall」。
・ツイッター
「さて、Motoharu Radio Showでは今番組を聴いてくれている全国リスナーのみなさんがインターネット上で楽しくコミュニケーションできるツイッターという仕組みを採用しています。ここに参加したいという方は今からURLをお知らせするので是非書き取ってください。番組からツイッターのお知らせでした」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/
・特集「いま僕が気になる4人の女性ソングライター」
「男性ソングライターの場合は失恋すると後を引きますね。いわゆる未練がましいということです。ふたりで行ったレストランとか思い出して、ちょっとせつなくなってしまうというリリック。はっきり言って自己憐憫以外のなにものでもありません。一方女性ソングライターの場合は失恋すると大抵なぜか前向きになります。もう過去は何も忘れましょうということ。さっさと次に行きましょうということ。今までの恋する乙女はどこに行ってしまったのかというくらい、スパッと現実に戻ります。Motoharu Radio Show、今夜はいま僕が気になる4人の女性ソングライターを特集してみたいと思います」と元春。
カナダの女性ソングライター、ファイストの「How Come You Never Go There」とUKの女性ソングライター、フローレンス・アンド・ザ・マシーンの「Shake It Out」。
・男性ソングライターと女性ソングライターの書く詩の違いについて
「男性ソングライターの場合、目標を掲げてがんばるぞという曲が結構ありますね。あの山の天辺まで登っちゃうから大好きな君、見ててねというリリック。はっきり言ってこれは甘ったれですよね。一方で女性ソングライターの場合はあまり遠くを見るということもなく、割と淡々と日常を歩いて行きますよという感じ。いろんなご縁に導かれて運命に添ってゆくのよという感じですよね。決して無駄な戦いはしない。ソングライティングということでいうと、この違いは意外と大きいですよね。次に紹介したいふたりは僕から見ると女性であるということを超えて、最早巫女さんですね。パートナーになってもらうにはちょっと厳しい、そんなふたりです。ビヨーク、ケイト・ブッシュ2曲続きます」と元春。
・Whole Love
ウィルコの「Whole Love」。
・番組ウェブサイト
「番組ではウェブサイトを用意しています。是非ご覧になって曲のリクエスト、番組へのメッセージを送ってください。待ってます」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/
・次回放送
来週のオンエアが今年最後の回だそうです。