2012年05月06日プレイリスト
「棚からひとつかみ+リクエスト」
1. いのちの歌 / 竹内まりや 01月25日発売ニュー・シングル
2. PUT YOUR HEAD ON MY SHOULDER / THE LETTERMEN '68
3. THE NIGHT THEY DROVE OLD DIXIE DOWN / THE BAND "THE BAND" '70
4. TAKE ME TO THE RIVER / LEVON HELM "LEVON HELM" '78
5. A WHITER SHADE OF PALE / PROCOL HARUM '67
6. MOVE OVER / THE SOUL CHILDREN '68
7. COME SI BELLA / FRANKIE VALLE & THE ROMANS '59
8. パレード / 山下達郎 '76
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■内容の一部を抜粋
・近況
昨年の11月にはじまった64本の全国ツアーも残すところあと3本となったそうだ。今日5月6日は長野県のホクト文化ホール、旧長野県県民文化会館。小ぶりないいホールだと達郎さん。そのあとは10日(金)、11日(土)の沖縄市民会館。足かけ7ヶ月の長丁場のツアーも千秋楽を迎えることになる。番組はちょいと前倒しで収録していて、再来週になるとほとんど直近でできるようになるそうだ。
・棚からひとつかみ+リクエスト
今週はレギュラー・プログラムの「棚からひとつかみ」とリクエストの半々。ここ2,3ヶ月リクエストにまともに応えてないのでリクエストカードが溜まっているという。来週あたりからリクエスト主体でしばらくやる予定だとか。
・いのちの歌
NHKのドキュメンタリー・ドラマ「開拓者たち」の主題歌。4月からNHK総合で毎週火曜日午後10時に放映してるが、今週の8日で最終回を迎える。まりやさんの1月25日発売のシングル「いのちの歌
・PUT YOUR HEAD ON MY SHOULDER
レターメンの「PUT YOUR HEAD ON MY SHOULDER」にリクエスト。もともとはポール・アンカの大ヒット・ナンバー。1968年にレターメンがカヴァーして全米44位のスマッシュ・ヒット。達郎さんはこのオケが大好きで自分の結婚式の入場の曲にしたとか。邦題は「肩にほほをうずめて」。
・THE NIGHT THEY DROVE OLD DIXIE DOWN
旅先でネットを見ていると相変わらず訃報がたくさん入ってくると達郎さん。ザ・バンドのドラマーでありヴォーカリストのリヴォン・ヘルムが4月19日にニューヨークの病院で亡くなった。長く患わっていた喉頭がんが原因で闘病生活を送っていたが死の直前まで活動を行なっていた。アーカンソー生まれでザ・バンドの中では唯一のアメリカ人。ビル・モンローのカントリーに影響を受けて、ロニー・ホーキンスというロックンロール・シンガーのバックで活動をした後、ボブ・ディランのバックバンドとしてツアーに出て名前が知られるようになり、そのバンドがザ・バンドになった。ザ・バンドはリック・ダンコ、リチャード・マニュエル、リヴォン・ヘルムと3人シンガーがいて甲乙つけ難いが達郎さんはリヴォン・ヘルムが好きなんだそうだ。不思議な歌い方をする人で、リチャード・マニュエルも不思議だがあまりにも声が悲しく、リヴォン・ヘルムはちょっと陽性。誰にも真似できないドラムのタイミングを取る人で、ザ・バンドはコピーのできないバンドとして有名、あのグルーヴを再現するのは至難の業だという。ワン・アンド・オンリーのバンドだった。そのバンドのリズムの中核を担って、しかもリード・ヴォーカルだったのがリヴォン・ヘルム。1970年のセカンド・アルバム『THE BAND』から「THE NIGHT THEY DROVE OLD DIXIE DOWN」。達郎さんはこの『THE BAND』というアルバムをいちばんよく聴いたそうだ。その中の代表曲でリヴォン・ヘルムの持ち味が発揮されているのが「THE NIGHT THEY DROVE OLD DIXIE DOWN」。達郎さんもドラムからはじめたので、どうやったらこのタイム感が出るのかと聴きながら思ったとか。それ以上にどうやったらこんな歌い方ができるのかという不思議な歌い方。アメリカン・ルーツ・ミュージックに深く影響を受けた音。「THE NIGHT THEY DROVE OLD DIXIE DOWN」はロビー・ロバートソンの曲だが詩が何を言ってるのかよくわからない。北軍が南軍を追い払った夜、ということだがボブ・ディラン並みに難解な詩。
・TAKE ME TO THE RIVER
リヴォン・ヘルムは映画俳優としても何本かの映画に出ているとか。マンドリンも弾くしドラムも叩く才能のある人。唯一無比の人。1978年のソロ・アルバム『LEVON HELM』からアル・グリーンの名曲「TAKE ME TO THE RIVER」のカヴァー。この曲はトーキング・ヘッズのカヴァーもよく知られている。カヴァーが多い曲だとか。
・A WHITER SHADE OF PALE
この春に定年になる父にプレゼントしたいというリスナーからのリクエスト。プロコル・ハルムの「A WHITER SHADE OF PALE」で邦題は「青い影」。1967年全米NO.1、全米5位、日本でも大ヒットした。達郎さんの人生三大名曲の一曲。
・MOVE OVER
ここのところエースからサザン・ソウル系のコンピレーションが出ている。今回はスタックス。『STAX SOUTHERN SOUL 1968 - 1975』の中からジェイ・ブラックフットがいたソウル・チルドレンの1968年の「MOVE OVER」。ソウル・チルドレンは男二人、女二人のスタックスの看板グループ。
・COME SI BELLA
2010年に発売したCDから。書いそびれていたと達郎さん。フランキー・ヴァリのフォー・シーズンズ以前の作品をほぼ全部網羅した2枚組コンピレーション『FRANKIE VALLI THIS IS MY STORY - THE EARY YEARS 1953 - 1959』から。1959年の「COME SI BELLA」はチャーリー・カレロの曲。フランキー・ヴァリはいろんな名前でレコードを出しているがこの曲の名義ではVALLIの「I」が「E」のVALLE。
・パレード
リスナーからのリクエスト。1976年のアルバム『NIAGARA TRIANGLE VOL.1』から「パレード」。
■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係
■今後の予定
05月13日は、「リクエスト特集」(予定)
http://www.tatsuro.co.jp