2019年07月21日プレイリスト
「『ワーナー・ポップ・ロック・ナゲッツ』特集」
(スペシャル・ゲスト:宮治淳一氏)
1. MAKE ME YOUR BABY / BARBARA LEWIS '65
2. SUMMER SUN / JAMESTOWN MASSACRE '72
3. DON'T MAKE MY BABY BLUE / THE SHADOWS '65
4. FOREVER / ROY WOOD '73
5. HYPNOTIZED / LINDA JONES '67
6. COOL JERK / THE CAPITOLS '66
7. I'D RATHER BE AN OLD MAN'S SWEETHEART (THAN A YOUNG MAN'S FOOL) / CANDI STATON '69
8. PRETTY,PRETTY GIRL (THE NEW BEAT) / THE TIME TONES '60
---------------------------------------------------
■内容の一部を抜粋
・近況
「戻ってまいりました。おかげさまでほぼ治りました(笑)。先週は本当に(笑)、大変でございましてですね(笑)。今日は直近で録っとります。え〜本日は参院選の選挙であります。みなさんこの番組が終わりましたらぜひ投票場にお出かけくださいませ。え〜話せば長いので端折りますけれども(笑)。もう二十三、今日で(二十)四日間お酒を口にしておりません。え〜大変でございましてですね。え〜まぁ、あの〜先週もちょっと申し上げましたけれども、旅先で風邪引いてしまいまして(笑)。笑っちゃいけない、うん。で、中野のサンプラザ二日、キャンセルしてしまいまして。本当は延期で振替をしようと思っていたんですけれども、何をどうやってもメンバーとホールのですね、折り合いが付きませんで。ホールは空いてるんだけどメンバーが一人駄目だとかですね。メンバー大丈夫でもその日はホールが駄目だとか。じゃあサンプラザじゃなくても他でもいいや。じゃあ、もうちょっとデカイとこでもいいから、振替で見ていただこうとアレして、年末まで頑張ったんですけれども。結局一日も合うところなかったですね。みなさん忙しい。誠に申し訳ございません。次のライヴやるときにですね、キャンセルで、あの、チケットお買い求めいただいた方々優先するとか、言い出すと、そういうの、なんか軽々しく言うなって言われてますがですね、スタッフに。すいません。生まれて初めてであります、こういうことは。今後そういうのがないようにですね、もうお酒をやめようかなとか、できもしないことをですね、ステージでほざいております。先週(笑)、そういうわけで17日18日、NHKホールは無事にやらしていただきました。お出でくださったみなさまありがとうござます。今週は大宮でございます。7月は東京近辺であります。7月25日木曜日、26日金曜日。大宮ソニックシティでライヴやります。ちゃんと復調しておりますので(笑)、お出での方お待ちしております」と達郎さん。
・PERFORMANCE 2019
全国ホール・ツアー続行中。6月から振替公演の11月まで5ヶ月間、26都市48公演。詳しくは山下達郎オフィシャル・サイトにて。
https://www.tatsuro.co.jp
・『ワーナー・ポップ・ロック・ナゲッツ』特集
先週は宮治淳一さんにピンチヒッターをお願いして『ワーナー・ポップ・ロック・ナゲッツ』の特集。達郎さんもタイミングを見て『ワーナー・ポップ・ロック・ナゲッツ』を特集するつもりだったとか。この企画(『ワーナー・ポップ・ロック・ナゲッツ』)はそもそも宮治淳一さんがプロデューサーで選曲から許諾のチェックまで全部ひとりでやった力作だという。制作担当の方にお話を伺うのがいちばんおもしろいということで、今日は宮治淳一さんをゲストに迎えて『ワーナー・ポップ・ロック・ナゲッツ』特集。
・宮治淳一のラジオ名盤アワー
宮治淳一さんはサンデー・ソングブックが終わったあとの午後5時55分からラジオ日本でレギュラー番組をやっているそうだ。
http://www.jorf.co.jp/?program=miyaji
・WARNER POP ROCK NUGGETS
RHINOが1972年にレニー・ケイが編纂したガレージ・ロック、サイケデリック・ロックの4枚組『NUGGETS』をリリース。これをワーナーミュージック・ジャパンのストラテジック担当になった宮治淳一さんがコンピレーションCDとして2014年に発売したのがはじまり。
・MAKE ME YOUR BABY
ニューヨークのバーバラ・ルイスのシングル「MAKE ME YOUR BABY」は1965年、全米11位。作曲はヘレン・ミラー、プロデュースド・バイ・バート・バーンズ。バーバラ・ルイスはなかなか許諾が降りないシンガーで、ナゲッツをシリーズ化したときに企画した『WARNER GIRL GROUP NUGGETS』でいの一番にオファーしたがNOという返事だったという。権利はあるのにアーティストの許諾が得られなかったパターン。4年ほど経ち、何事もなかったかのように知らん顔でオファーしたら、今度はOKが出て『WARNER POP ROCK NUGGETS VOL.5』に収録された。
・SUMMER SUN
ジェームスタウン・マサカはいわゆるワンヒット・ワンダー、一発屋。1972年、全米90位の「SUMMER SUN」。日本盤が出ていて邦題は「遙かなる夏の陽」。達郎さんが19歳のときで日本盤が出たので買ったという。『WARNER POP ROCK NUGGETS VOL.5』に収録。ジェームスタウン・マサカはローカル・バンドで後にサバイバーに発展していく。中西部出身なので'70年代初期当時のシカゴのようなハーモニー・ブラス・ロックみたいなサウンド。宮治淳一さんはサンデー・ソングブックで聴いたのが最初だったとか。今回の『WARNER POP ROCK NUGGETS』は後追いで聴いたものがほとんどだと宮治さん。
・DON'T MAKE MY BABY BLUE
ザ・シャドウズの1965年、全英10位の「DON'T MAKE MY BABY BLUE」。シャドウズはギター・インストのグループだが、珍しく歌を歌っている曲。しかもイントロはピアノ。1966年に来日して「ミュージック・フェア」に出演。そのときこの曲を歌っていたと達郎さん。中学生だった達郎さんのお気に入りの曲だったが、後になって調べたら作曲はバリー・マンだった。いいなと思った曲はみんなバリー・マンの曲だった時代と達郎さん。『WARNER POP ROCK NUGGETS VOL.6』に収録。
・FOREVER
『WARNER POP ROCK NUGGETS VOL.6』はUKロックが中心で、エレクトリック・ライト・オーケストラからウィザード、ロイ・ウッドというながれがいいと達郎さん。ロイ・ウッドの1973年、全英8位の「FOREVER」。
・竹内まりや40周年記念アルバム『TURNTABLE』
竹内まりや40周年記念アルバムの発売が決定した。アルバムタイトルは『TURNTABLE』。モア・ベスト&レアリティーズ&カバーズというコンセプトごとに分けられた3枚組。8月21日の発売予定が延期になり9月4日になった。DISC1は『EXPRESSIONS』に収録されなかった楽曲。DISC2はアルバム未収録の楽曲やレア音源を収録。岡田有希子さんに提供した「ファースト・デイト」ほかセルフ・カヴァー、初出音源満載。DISC3はサンソンの納涼夫婦放談や年忘れ夫婦放談で披露した竹内まりやの課外活動が初CD化。ディズニー映画『ダンボ』日本版エンド・ソング「BABY MINE」の英語ヴァージョンを収録。詳しくは竹内まりや40周年特設サイトにて。
https://www.mariya40th.com
・HYPNOTIZED
達郎さんが今回のナゲッツ・シリーズでいちばん好きなのが『WARNER POP ROCK NUGGETS VOL.7』なんだとか。R&Bが中心で中でもリンダ・ジョーンズは達郎さんのお気に入り。27歳の若さで亡くなったそうだ。1967年、全米R&Bチャート4位、全米21位の「HYPNOTIZED」。プロデュースはジョージ・カー、アレンジはリチャード・ティー。
・COOL JERK
デトロイト出身のグループ、ザ・キャピトルズ。1966年、全米R&Bチャート2位、全米7位の「COOL JERK」。達郎さんは最初トレメローズのヴァージョンでこの曲を知ったという。トレメローズはクラブ・バンドでディープなR&Bをやっていたそうだ。『WARNER POP ROCK NUGGETS VOL.7 』に収録。
・I'D RATHER BE AN OLD MAN'S SWEETHEART (THAN A YOUNG MAN'S FOOL)
キャンディー・ステートンの1969年、全米R&Bチャート9位、全米46位の「I'D RATHER BE AN OLD MAN'S SWEETHEART (THAN A YOUNG MAN'S FOOL)」。『WARNER POP ROCK NUGGETS VOL.7』から。フェイム・スタジオのスタジオ・ミュージシャン集団、ザ・フェイム・ギャングがバックなのでアレサ・フランクリンのオケのよう。キャンディー・ステートンはそれを喜んだという逸話がある。キャンディー・ステートンはクラレンス・カーターの元奥さん。
・PRETTY,PRETTY GIRL (THE NEW BEAT)
ザ・タイム・トーンズの1960年、全米R&Bチャート23位、全米30位の「PRETTY,PRETTY GIRL (THE NEW BEAT)」。作曲はクラレンス・ジョンソンで、ザ・チャーツの「DESERIE」を書いた人。ドゥー・ワップが中心の『WARNER POP ROCK NUGGETS VOL.8』から。
■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係
2019年07月28日は、引き続き「『ワーナー・ポップ・ロック・ナゲッツ』特集」
(スペシャル・ゲスト:宮治淳一氏)
http://www.tatsuro.co.jp