Sunday Song Book #1526

2022年01月09日 | Sunday Song Book

2022年01月09日プレイリスト「新春放談(ゲスト:宮治淳一)」
1. HOT LICKS / THE STARLIGHTERS '59
2. PLEASE DON'T EVER LEAVE ME / JOE JR. '69
3. SLIDE / THE LAVENDERS '61
4. ANGEL / THE LAVENDERS '61
5. ANGEL ON MY SHOULDER / JERRY WALLACE '60
6. GOTTA HAND IT TO THE BOY / ANGELA DEEN '64
7. CIAO BABY / THE MONTANAS '67
8. LET THE GOOD TIMES ROLL / CANDY & THE KISSES '63
9. I HEAR THUNDER / PAT UPTON '73
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■内容の一部を抜粋
・近況
三連休で明日は成人の日。「2021年度の成人式の方は2001年の生まれであります。私、巳年なので四回り違い。もうすぐ五回り目が訪れる。恐ろしい世界でございますが。今回成人を迎えられる方おめでとうございます。次の時代はみなさんが作っていくものなのでがんばってください。なんか、杓子定規ですいません」と達郎さん。

・新春放談(ゲスト:宮治淳一)
先週に引き続いて宮治淳一さんをゲストに迎え「新春放談」。パート2。

・宮治さんの「STONEY END」巡礼の話の続き
宮治さんはアーティストの全作品を聴くよりも、いい曲と出会うと全てのヴァージョンを聴いてみたいという。

達郎さんはソングライターなので、このソングライターがどういう芸風かに興味があって、大作主義のバリー・マンと、小品に優れているキャロル・キングと、そういうような対比、その人が人生でどういう曲を初期から書いてきたかに興味があって、例えばテディ・ランダッツォの書いた「IT'S GONNA TAKE A MIRACLE」だったらロイヤレイツとローラ・ニーロを聴いていれば十分で、他の人は聴く必要がないそうだ。志ん生聞いてたら別に今誰かが「替り目」やってても志ん生の「替り目」聞いてたらいいやという感じなのだとか。

・HOT LICKS
達郎さんの選曲。この人がいちばん最初に何をやっていたかに興味があるという達郎さん。最近、手に入れたのはレオン・ラッセルがオクラホマ時代に出していたレコード。メンバーにJ.J.ケールが入っているというザ・スターライターズの「HOT LICKS」(1959年)。

・PLEASE DON'T EVER LEAVE ME
宮治さんの選曲。ザ・サークルの「PLEASE DON'T EVER LEAVE ME」のカヴァー・ヴァージョン。曲を追って出会った曲。「今回いちばんストレンジ」と達郎さん。ジョー・ジュニアを検索したら香港のグループ・サウンズのリーダーであることがわかったという。ポリドールの日本盤で香港では発売されてないとか。まだ現役で、そこそこ人気があるそうだ。

・SLIDE
達郎さんの選曲。この人は最初に何をやっていたかの続き。最近、手に入れた一枚。アメリカのソングライター・チーム、ギャンブル&ハフのレオン・ハフのファースト・レコーディング。ラベンダーズの1961年のシングル「SLIDE」。ロックンロールでイントロのピアノはたぶんレオン・ハフが弾いてるだろうと思われる。ジェリー・ロスのプロデュース。

・ANGEL
ラベンダーズの1961年のシングル「SLIDE」のB面でドゥー・ワップの「ANGEL」。ラベンダーズはヴォーカル・グループだと思われる。向こうのディーラーの短いコメントにはキッズ・グループと書いてあるそうだ。
曲をかけ終えて。
「このANGELは次のツアーの客入れに入れます」と達郎さん。

・ANGEL ON MY SHOULDER
宮治さんの選曲。日本ではマンダムのCMでお馴染みのジェリー・ウォレス。カントリー・ポップで知られているがシェルビー・フリントの「ANGEL ON MY SHOULDER」邦題は「私のエンジェル」をカヴァーしている。宮治さんはシェルビー・フリントとパット・ブーンのヴァージョンしか知らなかったそうだが、曲を追って見つけたという。

・GOTTA HAND IT TO THE BOY
達郎さんの選曲。最近買ったガールもの。アメリカのソングライター、ジャック・ケラーのソンググラフィーを見て買ったというアンジェラ・ディーン。全く誰だかわからないシンガー。1960年のシングル「GOTTA HAND IT TO THE BOY」は大瀧詠一さんが喜びそうな曲。

・CIAO BABY
宮治さんの選曲。UKもの。モンタナスはイギリスのソフト・ロックのグループ。トイズの「CIAO BABY」のカヴァー。トニー・ハッチのプロデュース、ラリー・ワイスとスコット・イングリッシュの作曲。
曲をかけ終えて。
宮治さんがロサンゼルスでカラオケのプロデュースとかの仕事をしているとき、宅急便の配達をしていた青年がいて、「BEND ME, SHAPE MEのカラオケは作った?」という話になり、訊いてみるとスコット・イングリッシュの息子さんだった。スコット・イングリッシュの「BRANDY」という曲が後に「MONDAY」になって全米NO.1になったことを言うと、「ブランディは僕のママのことだよ。ブランディのこと僕に言ったの君が最初だよ」と話したそうだ。

・LET THE GOOD TIMES ROLL
達郎さんの選曲。キャンディ&ザ・キッシズの1963年のレコーディングで「LET THE GOOD TIMES ROLL」。ウォール・オブ・サウンドでプロデュースはジョニー・リヴァース。

・I HEAR THUNDER
宮治さんの選曲。スパイラルステアケースのヴォーカルのパット・アプトンのシングル「I HEAR THUNDER」。ケニー・ノーランの作曲。達郎さんはこの曲のことを知らなくて、レコードも持ってないそうだ。

宮治さんは仕事をリタイアしたとか。毎朝どこかに出かける仕事は今はしてないという。この先はワーナーのナゲッツ・シリーズのようなものを他のレーベルでやりたいとのこと。

■リクエスト・お便りの宛て先:
ハガキ
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係
メール
https://www.tfm.co.jp/ssb/

2022年01月16日は、レギュラー・プログラム「棚からひとつかみ」
http://www.tatsuro.co.jp
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