Sunday Song Book #1490

2021年05月02日 | Sunday Song Book

2021年05月02日プレイリスト「棚からひとつかみ」
1. DOWN TOWN / JUICE=JUICE 4月28日発売
2. OVER YOU / GARY PUCKETT & THE UNION GAP '68
3. SQUARE BIZ / TEENA MARIE '81
4. WHEN THE FUEL RUNS OUT / EXECTIVE SUITE '74
5. WITHOUT HER / NEIL MACARTHUR '69
6. OPEN YOUR WINDOW / NILSSON "HARRY" '69
7. RAINBOW OF LOVE / THE CHEROKEES '54
8. 片想い / 山下達郎 "アルチザン" '91
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■内容の一部を抜粋
・近況
レコーディングのプリプロダクション、作った曲の、トラックのパターンとかを、スタジオでしこしことやっているそうだ。
「私は割と家で一人でこもっても大丈夫な人間なので、この一年数ヶ月それほどのストレスもなく、むしろレコードの整理ができて楽しいなとか、そういう感じで生きてきましたけれども。いろいろなみなさまがいらっしゃいます。全国というか全世界が依然としてですね、緊迫とした状態が続いております。お話をはじめると本当にですね、長くなってしまいますので、そういう中途半端なことしか申し上げられませんけれども。みなさんくれぐれもお身体と、それからお心健やかにですね、毎回申し上げておりますけれども、みんなで励まし合って労りあって乗り越えてまいりましょう」と達郎さん。

・棚からひとつかみ
今週は久しぶりにリクエストを交えない純粋な「棚からひとつかみ」。ささくれだった時代なので、少しまったりとしたもの、それから景気のいいやつをいろいろと選んで。

・DOWN TOWN
JUICE=JUICEはハロー! プロジェクトの7人組のグループ。この人たちがシュガーベイブのレパートリーで46年前のシングル「DOWN TOWN」をカヴァーしている。今回のヴァージョンはスウェーデンのアンダース・ダンビックがアレンジをしている。ディズニー映画の『ダンボ』がティム・バートン監督により実写で映画化された折り、まりやさんが日本版のエンド・タイトル「BABY MINE」を担当したが、その編曲をしている人。

・OVER YOU
ゲイリー・パケットとユニオン・ギャップの「OVER YOU」。プロデューサーのジェリー・フラーの作曲。1968年、全米7位のミリオンセラー。

・SQUARE BIZ
ティーナ・マリーはいわゆるブルー・アイド・ソウルのシンガー。素晴らしいシンガーで、プロデュース能力や作曲能力に長けていた。1981年の代表作で全米ソウル・チャート3位の「SQUARE BIZ」。
曲をかけ終えて。ティーナ・マリーは1956年生まれなので桑田佳祐さんと同世代。2010年に54歳という若さで亡くなった。

・春といえば
リスナーから「達郎さんは春といえばなんとイメージされますか?」という質問。
いかとかお寿司の刺身なんだそうだ。達郎さんは春は弱くて、木の芽時はぽわーっとして苦手だとか。夏が終わって秋になるとエキサイトしてくるという。

・WHEN THE FUEL RUNS OUT
エグゼクティブ・スイートは4人組の黒人ヴォーカル・グループ。出身はニュージャージーだがフィラデルフィアのシグマ・サウンドでレコーディング。いわゆるサルソウル・オーケストラ、MFSBと呼ばれる人たちとレコーディングした。1974年、全米ソウル・チャート48位の「WHEN THE FUEL RUNS OUT」。
曲をかけ終えて「WHEN THE FUEL RUNS OUT」はフィラデルフィアのヴォーカル・グループ、アンビションズもレコーディングしていて、ラリー・ウーというのちに有名になるシンガーがリード・ヴォーカルなので、ノーザン・ソウルもののコンピなんかにたくさん入ってるが、エグゼクティブ・スイートのヴァージョンはCDに目ぼしいのがなく、今日はアナログ盤から起こしたそうだ。沈んだ空気のときはフィリー・ソウルの景気のいいやつがいいと達郎さん。アール・ヤングのドラムは元気づけてくれるので、そのうちにアール・ヤングの特集をしようと思っていて、もう何十年も経ってしまったとか。

・WITHOUT HER
こういうご時世なので静かなやつ。ニール・マッカーサーはゾンビーズのリード・シンガー、コリン・ブランストーンの変名で、デラム・レーベルから何枚か作品を出している。「SHE'S NOT THERE」のリメイクがヒットしたけれど、「WITHOUT HER」は1969年の作品。日本ではブラッド、スウェット&ティアーズのアルバムでアル・クーパーが歌ってるヴァージョンが有名。ハーブ・アルパートがソロ・シングルとして出している。ニルソンの有名な作品。

・ライブ映像配信「LIVE Turntable Plus」
5月29日(土)のよる21時から竹内まりやさんのライブ映像配信「LIVE Turntable Plus」が高音質配信プラットフォームMUSIC/SLASHにて実施することが決定した。MUSIC/SLASHの方針で見逃し配信、アーカイヴなし。21時本編の前の20時40分頃から、スペシャル音声コンテンツというかたちで、達郎さんとまりやさんの夫婦放談を、出張パターンというかたちで対談を行う。チケット料金は4,500円。先週4月25日午後3時から販売を開始しており、5月24日(月)の午後6時までの受付になっている。
もともとアルバム『Turntable』とシングル「旅のつづき」の購入者のみを対象にした応募抽選で企画されたプライヴェート・コンサートだったが、ウイルス騒ぎで開催が不可能になり、その代替案として今年2月にライヴ映像配信「LIVE Turntable」を実施した。その配信は応募抽選で当選した2000名のみの配信だったが、今回のライブ映像配信「LIVE Turntable Plus」は、ZEPP TOKYOで収録した「LIVE Turntable」にプラスして、2010年と2014年のツアーから未公開の映像を5曲、2012年に山中湖で行われたSWEET LOVE SHOWERから、まりやさんがサプライズ出演して歌った「家(うち)に帰ろう(マイ・スイート・ホーム)」を加えている。詳しくは竹内まりやオフィシャルサイトにて。
https://www.mariyat.co.jp/

・OPEN YOUR WINDOW
先ほどのニール・マッカーサーの「WITHOUT HER」がハリー・ニルソンの曲だったので、連想ゲームみたいにしてニルソンの曲をもう一曲。1969年のアルバム『HARRY』に入ってる「OPEN YOUR WINDOW」はジャズのスタンダード・ナンバーを思わせる楽曲だがニルソンの自作。
曲をかけ終えて。達郎さんは幸運なことに、ニルソンのデビュー・シングルでビートルズの「YOU CAN'T DO THAT」のカヴァーから聴くことができて、そこからずっとニルソンを追っかけていたそうだ。ライヴを全然やらない人として有名だったが、この方ももう鬼籍に入られた。

・RAINBOW OF LOVE
たまにはドゥー・ワップ。数年前に出したドゥー・ワップ・ナゲッツの続編を企画していて、それに入れようと思っている曲。1954年のフィラデルフィアのドゥー・ワップ・グループ、チェロキーズの素晴らしい一作「RAINBOW OF LOVE」。

・片想い
アルバム『ARTISAN』に収録されている「片想い」は"5月の風"が歌われているので、5月になるとリクエストが集まるそうだ。『ARTISAN』は今年の夏ぐらいにリイシューする予定で、もう一度リマスターしているとか。『ARTISAN』はアナログを作ってないので、今回初めてアナログ盤が出るという。この間ラッカー盤が来て聴いたら「TOKYO'S A LONELY TOWN」がアナログの音していていいそうだ。現在鋭意制作中だがご期待くださいとのこと。

■リクエスト・お便りの宛て先:
ハガキ
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係
メール
https://www.tfm.co.jp/ssb/

2021年05月09日は、レギュラー・プログラム「棚からひとつかみ」
http://www.tatsuro.co.jp

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