<04月12日プレイリスト>
[棚からひとつかみ+リクエスト]
雨は手のひらにいっぱい/シュガー・ベイブ "ソングス" "TATSURO FROM NIAGARA" '75
AIN'T NO WOMAN (LIKE THE ONE I'VE GOT)/THE FOUR TOPS '72
DON'T TURN AROUND/THE MERSEYBEATS '64
CRYIN' ON MY PILLOW/DOROTHY BERRY '63
PUTTING IT DOWN (TO THE WAY I FEEL ABOUT YOU GIRL)/THE REALISTICS '75
COUNTRY GIRL/THE NIGHTS '76
MR. BASS MAN/JOHNNY CYMBAL '63
TO BE LOVED/JACKIE WILSON '58
OH PRETTY WOMAN/山下達郎 "カラオケ・ソフト使用"
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■内容の一部を抜粋
・近況
相変わらず前倒しで番組を収録している。ライヴは残りあと10本というところまできた。今日は静岡でライヴ。静岡市文化会館は20年ぶりぐらいだとか。「浜松にホールができてからですね、静岡でやるところはアクトシティ浜松でだいたい全部やってしまいます。今回はアクトシティ浜松を先週の木曜日に行いましたが、静岡と浜松と両方ともやるというですね、さすがに50本クラスのツアーになると細かく回れます。今日は静岡でございます。静岡にいらっしゃるお客さま、お待ちしております」とタツローさん。いよいよ今週は16日(木)・17日(金)と中野サンプラザ。6年ぶり。「取り壊しだなんとかいろいろ言われてまして、もう中野サンプラザ使えないかなと思っておりましたら、生きてるうちにもう一度立つことができます(笑)」とタツローさん。ツアーのスケジュール、追加公演の情報はタツローさんのホームページに掲載されている。
http://www.smile-co.co.jp/tats/
・雨は手のひらにいっぱい
山下達郎関連のリクエストは相変わらずバラけているとか。ちょうど『TATSURO FROM NIAGARA』がリイシューとなったので今日は「雨は手のひらにいっぱい」。1975年のシュガーベイブのアルバム『SONGS』に収められた曲で今回リマスターされている。
・AIN'T NO WOMAN (LIKE THE ONE I'VE GOT)
フォートップスはモータウンからダンヒルに移籍しても全く変わらずヒット曲を連発する。プロデューサー/ソングライター・チームのデニス・ランバート、ブライアン・ポッターの素晴らしい作品に支えられて変わらぬ人気を保ってゆく。ダンヒル移籍第一弾のアルバムからシングル・カットされた「AIN'T NO WOMAN (LIKE THE ONE I'VE GOT)」は1973年、全米4位、ソウル・チャート2位。
・DON'T TURN AROUND
3月25日にユニヴァーサルからSHM-CD盤でブリティッシュ・ビートものがどっと再発された。その中からマージービーツはいわゆるリバプール・サウンドだが、ビートルズの弟バンドとして、当時リバプールでたいへん人気があったバンド。1枚だけアルバムを残した。このアルバムにボーナス・トラック18曲を追加、フォンタナ・レーベル時代の楽曲全曲を網羅した力作紙ジャケCD。その中から「DON'T TURN AROUND」は1964年、全英13位。今回のCDの解説でこの曲の作曲者ピーター・リー・スターリングがダニエル・ブーンだったことが判明した。「ダニエル・ブーンは『BEAUTIFUL SUNDAY』で有名ですけれど、好印象ではなかったんですけれど見直しました(笑)」とタツローさん。
・CRYIN' ON MY PILLOW
ガール・シンガー特集のときにかけた曲にリクエストがきた。ドロシー・ベリーはウエスト・コーストの黒人女性シンガーで元パーレッツというヴォーカル・グループに所属していた。ガール・シンガー、ガール・グループ・ファンの中でドロシー・ベリーはデヴィッド・ゲイツの作品を多く取り上げていることで人気が高いシンガーだとか。「CRYIN' ON MY PILLOW」は1963年にチャレンジ・レーベルから発表したシングル。作詞作曲はデヴィッド・ゲイツ。
・PUTTING IT DOWN (TO THE WAY I FEEL ABOUT YOU GIRL)
リアリスティックスのワーナー時代のシングル「PUTTING IT DOWN (TO THE WAY I FEEL ABOUT YOU GIRL)」は数年後にユージン・レコードがカヴァーして有名となった。他にもシラ・ブラックがレコーディングしているようだがタツローさんはレコードを持ってないとか。この曲もケン・ゴールドの作詞作曲。
・エリー・グリニウィッチ特集
来週19日、再来週26日は長らく念願だった「エリー・グリニウィッチ特集」の予定。ジェフ・バリー、エリー・グリニウィッチは夫婦のソングライター・コンビで文字通り一世を風靡したロックンロール史に燦然と輝くソングライター。ジェフ・バリーもソングライターとしてキャリアが長いので、今回はエリー・グリニウィッチに焦点を絞り、エリー・グリニウィッチのソングライティングのヒストリーを特集するとのこと。ひょっとしたら5月まで延長するかもしれないそうだ。
・COUNTRY GIRL
ナイツはウエスト・コーストの7人組ヴォーカル・インストゥルメンタル・グループ。1976年の「COUNTRY GIRL」はスウィート・ソウルものの中で人気の高い曲。
・MR. BASS MAN
ジョニー・シンバルの1963年のヒット・ソング「MR. BASS MAN」。作詞作曲ジョニー・シンバル。日本では九重祐三子さんのヒット曲で知られている。ベースのパートはドゥーワップ・グループ「ヴァレンタインズ」のベース・シンガー、ロナルド・ブライト。スタジオのベース・シンガーとしてバリー・マンの「WHO PUT THE BOMB」とかニール・セダカの「SWEET LITTLE YOU」とかたくさんのレコードでベース・ヴォイスを聴かしている。ジョニー・シンバルは後にプロデューサーとして結構名が知られるようになる。
・TO BE LOVED
エディ・マーフィー主演の映画『星の王子、ニューヨークへ行く』でダンスのシーンにながれる曲にリクエスト。ジャッキー・ウィルソンという黒人シンガーが歌う「TO BE LOVED」だそうだ。1958年のヒット曲。作曲とプロデュースはベリー・ゴーディー・ジュニア。
・OH PRETTY WOMAN
タツローさんが以前番組でカヴァーした曲をもう一度聴きたいというリスナーからのリクエスト。ロイ・オービソンの「OH PRETTY WOMAN」を市販のカラオケでタツローさんが歌ったヴァージョン。
■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM「山下達郎サンデー・ソングブック」係
■今後の予定
04月19日・26日は、「ELLIE GREENWICH(エリー・グリニッチ)特集」