バティ・スミス : ドリーム・オブ・ライフ

2009年09月23日 | 映画

曇り一時雨。

テアトル梅田で『バティ・スミス : ドリーム・オブ・ライフ』を観ました。
http://www.pattismith-movie.com/

■バティ・スミス : ドリーム・オブ・ライフ
2009年9月23日(水・祝) テアトル梅田
午後5時上映回 指定席E-02

1995年、音楽雑誌の仕事でパティ・スミスと出会ったファッション・フォトグラファーのスティーヴン・セブリングが、11年間に渡ってパティを撮影したドキュメンタリー映画。友人ロバート・メイプルソープ、旦那さんのフレッド・ソニック・スミス、よき理解者でツアー・マネージャーだった弟トッドを次々に亡くしたパティの復活とその後の音楽と詩と家族の生活を綴っている。

●映画『パティ・スミス:ドリーム・オブ・ライフ』予告



パティ自身が映画のナレーションを担当しているが、ほとんど即興で収録されたという。復帰してライヴ・ツアーを行うところから映画は始まるが、音楽活動のトピックに焦点を当てたドキュメンタリーではない。ライヴでブッシュを糾弾する場面がクローズ・アップされているのだが、そうしたことよりもパティが話したいことを、残しておきたいと思うことを撮影しているように思う。ウィリアム・バロウズへの思い、グレゴリー・コーソのお墓に参るパティ、その中でもアレン・ギンズバーグに捧げた詩を朗読する場面が素晴らしい。

僕はアルバム『Horses』と「Because The Night」、「People Have The Power」ぐらいしか知らないけれど、今までのイメージが覆るほど、この映画の中のパティはチャーミングでかわいらしい。一般的なパティ・スミスのイメージはというと、やはりロバート・メイプルソープが撮影したアルバム『Horses』のジャケット写真に尽きるのではないだろうか。でも、それはロック・ミュージシャン時代のパティ・スミスであって、この映画のパティとは違う。結婚して子どもが生まれパティも母親になった。映画の中で僕が惹かれたのはパティの母親としての顔だった。

さすがに11年も撮られているとカメラのある生活が日常となるのか、思いがけないトイレにまつわる告白なんかも聞けたりする。ほとんどモノトーンの衣装がプラダとコムデギャルソンというのは意外であった。予告編を紹介していて何だけれど映画のほうはもっとまったりとしている。

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