2022年10月09日プレイリスト「棚からひとつかみ+リクエスト」」
1. ターナーの汽罐車 / 山下達郎 "アルチザン" '92
2. OPEN MY EYES / NAZZ '69
3. 30 DAYS IN THE HOLE / HUMBLE PIE "SMOKIN'" '72
4. THIRTY PIECES OF SILVER / HANK WILLIAMS '51
5. TILL I FIND SOME WAY / THE OVATIONS '78
6. MAGGIE MAY / ROD STEWART '71
7. TEEN TOWN / WEATHER REPORT "HEAVY WEATHER" '67
8. (YOU BETTER) WATCH YOUR STEP / SAMMY SEVENS '63
9. LEHUA MY LOVE / 山下達郎 "ソフトリー" 6月22日発売 ニューアルバム
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■内容の一部を抜粋
・近況
ツアーなので番組は前倒しで収録している。
9月27日、島根県民会館、
29日はアクリエひめじ大ホール、「生まれて初めての姫路。いいホールでした。お客さんも良かったです」と達郎さん。
10月2日の静岡市民文化会館、「ここもいいお客さんでした。終了でございます。お出で下さった方々ありがとうございました」と達郎さん。
10月7日の金曜日、金沢の本多の森ホールはうまく行ってるはず。
それが明けた9日はまた3連休で、10日は体育の日が転じてスポーツの日。
今週は10月13日14日木金は神奈川県民ホールで関東地方に戻ってくる。「お待ち申し上げております」と達郎さん。
ツアーも折り返しを過ぎて残り20本切っている。
・棚からひとつかみ+リクエスト
番組30周年を迎えてウルトラ・スーパー山のようにお便りが届いているそうだ。メールの受付をやめても何の意味がなかったとか。超常連のリスナーは今や100人はくだらないという。今日も「棚からひとつかみ+リクエスト」。リクエストを中心に、少しだけ達郎さんの棚からひとつかみ。
・ターナーの汽罐車
季節柄「ターナーの汽罐車」のリクエストが集まった。
・OPEN MY EYES
ナッズはトッド・ラングレン率いるフィラデルフィアの4人組。1969年のデビュー・シングルの「OPEN MY EYES」。ヒットしたのは「HELLO IT'S ME」だったが達郎さんは「OPEN MY EYES」の方が全然好きだとか。
・30 DAYS IN THE HOLE
番組30周年なので「棚つか」、「リクエスト」では芸がないと思って、「30で棚からひとつかみ」を考えて調べたそうだ。それなりにはあるのだけれど、あんまりいい曲がなくて、昔の曲、カントリー・ソングが多くて、あんまりパッとしないのでやめたという。でも、せっかく調べたのにもったいないという貧乏根性が出て、ハンブルパイの1972年のアルバム『SMOKIN'』、達郎さんがいちばん聴いたハンブルパイのアルバムに入ってる「30 DAYS IN THE HOLE」(穴ぐらの30日間)は捕まった人たちの曲でドラッグをテーマにしている。シングル・カットもされた。
・THIRTY PIECES OF SILVER
「30で棚からひとつかみ」で想起したのはゴスペル・ソングの「THIRTY PIECES OF SILVER」(銀貨30枚)。新約聖書に出てくるエピソードで、ユダがキリストを売ったときにもらったのが銀貨30枚だった。2009年にハンク・ウィリアムスのレア・アイテムが発売されたときに、この「THIRTY PIECES OF SILVER」を歌っていた。ラジオ・ショーの録音だと解説には書いてあるという。元々は同じくカントリー・シンガーの Odell McLeod の歌った1949年のレコーディングをもとにしたという。そういうナレーションが曲の冒頭に入ってるそうだ。このハンク・ウィリアムス、1951年のレコーディングがいいので今日はかけてみようと思ったとか。ちょうどリスナーから「秋めいてきたのでカントリー・ソングを達郎さんのチョイスで聴かせてください」というリクエストも来ている。
曲をかけ終えて。
ユダはキリストを売って代価として銀貨30枚をもらったが、その後、それを後悔して返した。そのお金でポッターズ・フィールド、いわゆる無縁仏とか貧困の人の墓地が造られた。新約聖書にはそういう逸話が書かれていて、達郎さんは幼稚園から小学校に上がるときに日曜学校に行っていて、このようなことを習った記憶がよみがえったという。カントリー・ミュージックはまさに言葉の音楽ということがよくわかる。
・TILL I FIND SOME WAY
次のリクエストはサザン・ソウル。ジ・オベーションズはサザン・ソウルの重鎮で、リード・ヴォーカルのルイス・ウィリアムズはサム・クックの正当な後継者としてつとに知られている。黒人3人組のヴォーカル・グループ。1978年のシングル「TILL I FIND SOME WAY」はジョージ・ジャクソンの素晴らしいナンバー。
・MAGGIE MAY
長野県のリスナーからのリクエストはロッド・スチュワートの「MAGGIE MAY」。1971年のアルバム『EVERY PICTURE TELLS A STORY』からシングル・カットされて全米チャート5週間もNO.1を続けたミリオン・セラー。達郎さんは「MAGGIE MAY」が死ぬほど好きなんだとか。これまで一度も番組でかけてないが、年上の女の人から弄ばれる男の歌で、達郎さんの憧れる歌詞で、ロッド・スチュワートの声が重なると、もう何も言えないそうだ。
・ヤマザキマリの世界
達郎さんのアルバム『SOFTLY』のジャケットに肖像画を描いてくれたヤマザキマリさんはエッセイスト、漫画家として活躍している。ヤマザキマリさんの個展「ヤマザキマリの世界」が10月25日より、東京の八王子市にある東京造形大学附属美術館で開催される。著述業、漫画、達郎さんの肖像画、肖像画は新たに書き下ろされた作品が追加されている。
https://yamazakimari.world
・TEEN TOWN
毎週お便りが届く群馬県の26歳のリスナーからウェザー・リポートにリクエスト。最近、ジャズ系やフュージョン系のリクエストが増えてきているそうだ。1977年のプラチナ・アルバム『HEAVY WEATHER』から「TEEN TOWN」。
・(YOU BETTER) WATCH YOUR STEP
新潟県の超常連のリスナーからマニアックなやつ。サミー・セブンスという変な名前のシンガー。1963年にシングルが2枚しか出てないが、フィラデルフィアのジェリー・ロスのプロダクション。シングルのB面でケニー・ギャンブルの「(YOU BETTER) WATCH YOUR STEP」。
・LEHUA, MY LOVE
今日の最後はリスナーからのリクエストで「LEHUA, MY LOVE」。
■リクエスト・お便りの宛て先:
ハガキ
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係
2022年10月16日は、「リクエスト特集」
http://www.tatsuro.co.jp