Chang! Blog

福岡のハングル検定準2級建築士、そして一児の父の[ちゃん]のブログです

そばごこち ぶんろく~ある建築家の処女作

2009年02月15日 | ■建築&街づくり
 職場の同期の友人である建築家の「処女作」が完成し、内覧会があるというので、福岡からはるばる大牟田まで行ってきました。


 何人か連れ立って行くのなら車にしたんだろうけど、大牟田には高速も通じていないし、一人で行くなら電車が早くて便利で安い。8000系のクロスシートに揺られれば、ちょっとした旅気分の1時間でした。


 その蕎麦屋さんは、大牟田駅から程近い所にあります。まわりの街まで明るくするような外観。


 さっそく中へ。自然光の使い方が、たくみでウマイ。夜の雰囲気重視で照明が多くなっちゃって、電気代が不安とのことでしたが、晴れた昼間ならあまり照明もいらなさそう。
 建物はもちろん、家具もすべて新鋭建築家のデザイン。よくよく見れば、材そのものはありふれた安価なものなのですが、そうは感じさせないのがサスガです。


 小上がり席が1箇所、テーブル席は何箇所かに別れてて、それぞれに雰囲気が違ってます。仲間でワイワイもよし、一人でじっくり味わうもよし、大切なひと時も演出できそう。
 通路と席を仕切る格子、テーブルの位置だけ狭まっているけど、座った時に息苦しさを感じず、かといって通路から見えすぎもせず、絶妙な按配になってました。
 独特なのは、木毛セメント板と呼ばれる断熱・遮音板を塗装して、壁に使っていること。以前改修工事で、予算がなくて天井の木毛セメントを無理やっこ塗装してみたら、案外いい感じに仕上がった経験はありますが、こんな使い方は思い至らず。木毛が土壁のワラを連想させ、「らしい」雰囲気作りに一役買っていました。


 お蕎麦もご馳走になりました。石臼で挽きたての蕎麦粉をすぐに打つ蕎麦は、噛んで味わっても歯ごたえを感じ、つるっと飲み込んでも喉越しがよくてウマかった! 福岡や阿蘇なら1200円は取られそうだけど、実際のお値段は…それは行ってからのお楽しみ。
 夜は飲むこともできるとかで、蕎麦とワインの取り合わせも楽しめるとか。蕎麦といえば日本酒!の固定観念を打ち破るものなのか。駅チカで便利だし、春から住む久留米からなら無理せず来れそうで、飲みに来て確かめたいです。

 いい店を知ることができたし、いい建築家と知り合えたことも分かった、週末のお昼下がりでした。

「そばごこち ぶんろく」
大牟田市不知火町1ー6ー12
Yahoo!グルメ