Chang! Blog

福岡のハングル検定準2級建築士、そして一児の父の[ちゃん]のブログです

秋晴れ!東北の山・海を巡る【1】鉄道4社乗り継ぎで日光経由、裏磐梯へ

2013年10月02日 | ■旅と鉄道
 旅の実質的な1日目(9月27日)は、浅草から東武電車で日光へ。さらに野岩鉄道、会津鉄道とJRを乗り継いで裏磐梯を目指します。


 東京駅でサンライズエクスプレスを降り、山手線電車で上野へ。さらに浅草線に乗り換え、浅草駅へと向かいます。
 国内最古の地下鉄でもある浅草線は、無骨な鉄骨の骨組みや、ミニマムなサイズの構造物がお気に入り。乗り場が地下浅い位置にあるので、乗り降りに苦労しないという実用的なメリットもあります。
 さらに「黄色い電車」の復活で、魅力が増しました。


 浅草駅着。きれいにお色直しされていました。


 事前にオンラインで購入していたチケットレス特急券を携帯電話に表示させ、優等列車用ホームへ。優美な流線型の観光特急「スペーシア」が待っていました。
 90年デビューの「バブル世代特急電車」です。


 ゆったりした個室を羨ましく眺めつつ…


 普通車に乗車。しかしこちらも広めのシートピッチや足置きなど、JR特急の4列グリーン車をしのぐ水準。ゆったりとくつろげます。


 狭くカーブした浅草駅のホームを縫うようにして、日光への旅路が始まります。
 さっそく車窓を、隅田川と東京スカイツリーが飾りました。


 車内には立派なビュッフェカウンターが備わっていますが、車販準備室としてしか機能していない模様。かつてはサロンに、英語が堪能な「スチュワーデス」が乗り込んでいたという東武特急ですが、サービス水準は一般特急レベルのようです。
 小田急が「走る喫茶室」サービスを復活させ、東武もスカイツリー観光を期に飛躍しようとしている昨今、全盛期に立ち帰ったサービスもウケると思うんだけどなあ…。

 さすが外国人も多く利用する特急だなと思えたのは、韓国語の車内放送があり、それも自然な言い回しだったこと。
 聞き覚えのある声で、韓国鉄道公社の駅構内アナウンスの方の録音ではなかろうか?


 下今市で、日光行き区間列車に乗り換え。1分の乗り換え時間なので乗客は焦り気味でしたが、接続列車でもあり、ゆっくり待ってくれていました。


 わずか8分で日光着。観光案内所に飛び込み、おすすめコースを聞いて、そのコースを巡れるバスの1日乗車券を買いました。


 さっそく世界遺産めぐりバスに乗車。秋晴れの、気持ちい天気の中を走って行きます。


 まずは輪王寺の本堂へ。修復工事中で残念と思うか、貴重な光景と思うのかは見る人次第。


 覆屋から修復中の様子や、反対側に目を向ければ日光の街中を一望することができて、期間限定の名所ともいえるかもしれません。


 東照宮に行けば、そこらじゅうに修学旅行生が。山形県東根市の小学生からは、総合学習の時間で調べた、手作りの街の紹介リーフレットを貰いました。
 全国から来る観光客に、私たちの街をPRしよう!という課題なんでしょうね。


 東照宮も陽明門が工事中でしたが、豪華絢爛な建築に目を奪われました。


 寺社仏閣の他に、日光で見たかった建築物がコレ、JR日光駅。洋館風の駅舎です。


 コンコースはゆったりした作り。2階ホールのシャンデリアも見事です。
 JRには普通列車しか走っていませんが、ジャパンレールパスが使えるので、外国人観光客の利用も多そう。日光の玄関口の役割を担います。


 13時25分の電車に乗り、日光を離れます。
 東武線の日光・鬼怒川方面で活躍する電車は、ボックスシート主体でくつろげる車内が嬉しいところ。旧国鉄の急行型電車にも通じます。


 下今市で鬼怒川方面の電車に乗り換え。鬼怒川温泉は、特急を待つ観光客の姿が目立ちましたが、温泉街は廃ホテルが目立っていました。


 東武線の最果て、新藤原着。無数のカーブを越え、勾配も登り詰めたどんづまりの終着駅といった雰囲気ですが、この先は野岩鉄道がつなぎます。


 高架駅の川治湯本で下車。谷に降りると、今通ってきた線路が天空を貫いていました。


 立ち寄り湯の「薬師の湯」でひと浴び。いい湯ではあったけど、露天という割に川は良く見えなかったな…と思いつつ湯上りに川沿いを歩いていたら、野趣満点の露天風呂が!
 こちらも薬師の湯の一部なのだとか。通りから丸見えではあるけど気持ちよさそうで、こっちにも入りたかった!けど、列車の時間も迫っていたので泣く泣くパスしました。


 4社直通でロングランする快速「AIZUマウントエクスプレス」で、一気に会津若松へ抜けます。


 かつては名鉄「北アルプス」用の車両が活躍した列車ですが、今は一般車両での運行。転換クロスシートは快適ですが、特急車両のリクライニングシートを恋しくも思いました。


 野岩鉄道区間内は、トンネルと橋梁で谷を結びます。こんなトンネル駅も。


 会津高原尾瀬口からは会津鉄道の区間になりますが、電化区間は途中の会津川口まで続き、なかなか複雑。
 会津川口駅には、リクライニングシートを備えた快速用の赤いディーゼルカーが昼寝していました。


 列車はのどかな田園風景を快走します。「○○温泉駅」が続き、湯野上温泉駅は茅葺屋根に足湯も付いた、秘湯の雰囲気満点の駅。ただし乗客は用務客と学生が中心です。


 すっかり日が暮れた会津若松で、磐越西線に乗り換え。猪苗代で降りてさらにバスで30分、裏磐梯の民宿に投宿しました。
 夜の裏磐梯には何もないけど、秋晴れの夜空には、無数の星がまたたいていました。

 ロビーに置かれた数日分の新聞は、すべて1面は原発の話題。この民宿も2年半前、大熊町からの避難者を受け入れていたそうで、仮設住宅に移った今でも時々遊びに来られているとのことです。

秋晴れ!東北の山・海を巡る【0】サンライズエクスプレスの一夜

2013年10月02日 | ■旅と鉄道
 9月26日の夜から10月1日まで、北関東から東北を巡る旅に出かけました。美しい山と海の風景に癒され、遠き地で頑張る方々との再会を喜び、“復興地”の槌音に耳を傾けてきた5泊5日の旅でした。
 そんな5日間の旅の顛末記、いつも通りの仕事を終えた0日目(9月26日)からのスタートです。


 九州と東京を結ぶ寝台特急は過去のものになってしまいましたが、新幹線と高松・出雲市発の「サンライズエクスプレス」を岡山で乗り継げば、夜間移動は可能です。
 というわけで、久留米駅19時23分発「さくら572号」で旅立ちます。博多までは1両に数人というがら空き具合でしたが、博多から先の山陽区間は7割以上の乗車率になりました。


 2時間余りで、あっという間に岡山着。駅前で、独特のパンタグラフを載せた路面電車を眺めて、この地に来たことを実感します。


 在来線ホームは、黄色い電車が席巻!物議を醸した単色塗装も、だいぶ広がってきたようです。


 22時22分、まず高松からのサンライズ瀬戸が入線。幌を出して、連結に備えます。


 22時29分、出雲市からのサンライズ出雲が到着。大勢のギャラリーに見守られながら、ゆっくりと連結されました。


 僕の今夜の根城は、A寝台個室「シングルデラックス」。3度目の乗車にして、初めての最上級個室を奮発しました。久留米~東京間の運賃・料金総額は、約3万5千円。かなりの贅沢です。
 独房とも評された「富士」の同クラスに乗ったことがありますが、こちらは広々。ベッドの他に、ライティングディスクや洗面台も備わります。椅子に多少の痛みが見られるのは残念でしたが、登場15年の車両としては清潔に保たれています。


 A寝台個室には、アメニティグッズも備わります。まさにシティホテル水準。


 廊下も木質感が重視された空間。柱や梁をモチーフにデザインされているのは、さすが住宅メーカーが設計参画した列車!?


 B寝台個室「シングル」も、列車の個室としては比較的ゆとりがあって快適です。
 ただシーズンオフの平日のこの日、岡山発車時点でほとんど客が入っていない車両もあり、行く末が不安になりました。


 上段の補助ベッドを使えば2人でも乗れる「シングルツイン」。この他にも格安で使える「ノビノビ座席」もあり、多彩な設備が自慢の列車です。


 シャワー室は310円の有料ですが、A寝台個室の利用者は専用のシャワー室を無料で使えます。仕事でかいた汗を流し、さっぱり。


 個室の良さは、照明を消して夜の車窓を楽しめること。特に2階部屋では、屋根まで回り込んだ窓からの夜景を堪能できます。


 深夜0時半、大阪着。深夜の時間ながらに各方面の電車を待つ人は多く、時計の針を一気に巻き戻したような錯覚に襲われます。
 寝てはもったいない気もしますが、明日も早いのでお休みなさい…


 翌朝、5時半という時間に目覚ましをセットしたのは、太平洋に登る朝陽を見たかったから。
 差し込む朝陽と共に、サンライズエクスプレスの朝は始まります。


 併走する通勤電車には、早朝出勤の人々の姿が。あちらからの視線を感じ、寝癖が付いたままの髪を直しました。
 身だしなみを整えたところで車内を一巡りしてみると、ぐっと乗客が増えた印象。瀬戸編成で6割、出雲編成で7割程度の乗車率になっていました。深夜の三ノ宮、大阪で乗り込んだ人も多かったようです。


 高層ビル群に出迎えられれば、東京まであとわずかです。


 東京着。乗客たちは、それぞれの目的地へと去って行きました。


 東京口、最後の寝台特急の雄姿。いつまでも走り続けてほしいものです。
 僕の旅はここからスタート。山手線に乗り、先を急ぎました。