Chang! Blog

福岡のハングル検定準2級建築士、そして一児の父の[ちゃん]のブログです

東京から野崎島への旅【2】初めての西武電車で東の久留米に行く

2013年10月15日 | ■旅と鉄道
 「久留米」という、決してありふれた地名ではない場所に住むものとして、他の地域にある「久留米」という場所は気になる存在。
 郡山市の久留米地区には一昨年 訪ねることができましたが、今回は東京都の東久留米市を訪ねてみました。


 友人宅の最寄り駅にあたる、西武池袋線の椎名町駅から乗車。西武電車に乗るのは、今回が初めてです。


 副都心線の開業で、メトロや東急と直通するようになった西武新宿線。
 練馬で乗り換えた電車は東急の電車で、「はじめての西武」のインプレッションはどうしても薄くなってしまいます。


 …なんてぼやきつつ、東久留米着。
 急行通過駅ではありますが、西鉄久留米駅より電車の本数は多そうです。


 橋上の駅舎は立派。当たり前ですが、広告看板にも東久留米の時が踊ります。
 ケータイでサラリーマンが「今、久留米の駅です」と話すのを聞いて、どこにいるのか一瞬分からなくなりました。


 東久留米駅西口。
 急行通過駅ながら接続するバス網は充実しているところが、さすが首都圏です。


 久留米はゆめタウン優勢ですが、東久留米ではイオンが連絡バスを出してサービスに勤めます。


 散策マップは、目的なく降り立った旅人にとってありがたい存在。
 落合川と南沢湧水群が見どころとのこと、あとで行ってみましょう。


 駅前通りから駅を望みます。
 マンションが並び、一階にはもれなく店舗が。新たなビルの建設も進んでいます。


 久留米市役所東館、ではなく東久留米市役所。
 カーテンウォールに塔屋がそびえる、立派な建物です。


 週末ではありましたが、館内ではイベント開催中。
 30代の若い市長さんも、挨拶に来られていました。


 市役所の裏手には、畑地も残ります。


 さらに歩いて10分の、南沢湧水群の緑地へ。
 東京都心から1時間圏内とは思えない、豊かな緑に囲まれました。


 東京の名水57選認定の看板が誇らしく掲げられていますが、平成の名水百選に都内で唯一認定されていることも、もっと誇っていいと思います。


 南沢湧水から伸びる落合川は、住宅地の中を貫く、都内の川とは思えない清らかなせせらぎ。
 10月とは思えない真夏日となったこの日、涼を求めて川遊びに来た親子の姿を何組も見かけました。お手頃で豊かなレジャーです。


 せせらぎに、住宅が張り付きます。川に向けてベランダを作っている家も多く、この環境が人を引き寄せている面もあるようです。


 カモたちも気持ちよさそう。


 地元の方々の努力で守られている清流でもあります。


 下るとさすがに濁りも見えてきますが、都内の川としては一級品の清らかさでしょう。
 この川ひとつでも、充分住む動機にはなる街なのではないかと思いました。


 せっかく初めて乗る西武なので、帰路は新宿線経由で戻ることに。所沢経由でも300円代なのですから、やぱり東京の電車は安い。
 所沢までは、女性社員の感性でデザインされた「スマイルトレイン」に乗りました。シンプルながらに、かわいい外装と内装です。


 所沢から新宿へは、西武ご自慢の特急「小江戸」に乗ることにしました。
 指定券は、ホーム上の自動券売機で気軽に買えます。


 小江戸の発車時間までは、各ホームに発着する電車ウオッチング。
 昭和時代初版の電車図鑑を読んでいた僕にとって、西武とはイコール、黄色い電車のイメージは未だに消えません。


 青い電車も、スマイルトレインが登場した今となっては、以前のイメージなのかな…と思っていたら、小江戸が入線してきました。


 リクライニングシートが並びます。


 うつらうつらしていたら、あっという間に新宿着。快適な電車でした。

東京から野崎島への旅【1】新東急渋谷から代官山蔦屋書店へ行き東急トランセで帰る

2013年10月15日 | ■旅と鉄道
 先週後半は、所用のため東京へ。土曜日まで東京に滞在し、九州へ戻ったその足で五島に渡るという荒業で、三連休を楽しんできました。
 東京は旅行ではないので あまり時間はありませんでしたが、自由時間には いろんな場所へ突撃。よい刺激になりました。


 この日は渋谷へ。3月に地下化を終えた東急渋谷駅は、地上駅舎の解体がだいぶ進んでいました。
 高度経済成長期のターミナルに、どことなく旧西鉄福岡駅のドーム駅舎を連想させた鉄骨造の上屋も、消滅目前です。


 ヒカリエ前の古びた高架橋を走る、メトロ銀座線。
 こちらも改修が予定されていて、今の渋谷は新旧鉄道施設の過渡期にあります。


 それでは地下の新渋谷駅にもぐってみましょう。副都心線渋谷駅として2008年に先行オープンしていた駅ではありますが、安藤忠雄設計の地下空間は今もって新鮮です。
 思わぬ場所から、地下深くに走る電車の姿を見下ろせます。




 楕円形の意匠はあちこちに。


 直線の自動券売機も、囲むように並べれば円の一部になります。


 普通の蛍光灯も、意図を持って並べれば幾何学模様のデザインに。


 非常シャッターの非常口も、強化ガラスに文字をカッティングすれば、ディスプレイになります。


 電車に乗り込み、代官山駅で下車。一夜で地下化した大工事の痕跡を、今も見ることができます。


 何かと注意書きがありますが、写真を撮る行為自体は否定されなくて よかったです。


 代官山での目的地はここ、蔦屋書店。
 地元では話題の武雄市図書館、その原型ともなった書店です。


 書店だけではなく、区画一体を「代官山T-SITE」って呼ぶんですね。


 「T」を組み合わせた外観に、木々が映えます。


 敷地内のゆるやかな高低差も、いい感じ。
 いつもの「TSUTAYA」とは、頭の中でリンクしない一角です。


 漢字、英語、簡体字を組み合わせたサインの意匠は、武雄市でも見ました。
 店内は撮影禁止のため撮っていませんが、休日の朝9時というのに、ゆったり本を読みながらくつろぐ人々でいっぱい。大人な知的空間という印象は、武雄市と通じるものでした。


 身近にこんな空間があるのは、うらやましいことです。


 帰路は、東急トランセの小型バスで渋谷駅へ帰ります。
 代官山周辺を循環する「コミバス」とも言える路線ですが、行政の補助は受けていない模様。本数は6~15分に1本と多く、とても便利です。


 急な坂もお手の物。ショッピングに向かう人だけでなく地元の足にもなっており、特にお年寄りにはありがたい存在でしょう。


 清楚な雰囲気を感じる下り坂を下り、渋谷駅へ。
 身近でこんな週末を過ごせたらと思う、代官山界隈でした。