週末の韓国旅行は、3日目の3月2日(日)で早くも最終日。帰路の仁川~佐賀便は、14:50の出発です。
もう少し出航が遅ければと思いますが、韓国側の航空会社ゆえ、韓国から便利なダイヤになっているのは致し方ないこと。空港での手続きの時間を考えれば、フリータイムは午前中いっぱいです。

天安から仁川空港まではリムジンバスが便利ですが、鉄道を使いたくて、KTXの天安牙山駅まで友人に送ってもらいました。
天安市と牙山市の境界に位置する天安牙山駅は、10年前のKTX開業当時こそ周辺に何もありませんでしたが、その後は来る度に開発が進んでいます。超高層ビルまで姿を現しており、天安の新都心として発展していました。

KTXの短距離利用も、すっかり定着。前の列車から15分後の発車にも関わらず、数十人の乗客がソウル行きの列車を待っていました。
天安からソウルまで急行電車で1時間半、特急でも1時間10分の距離を、KTXなら35分。運賃は邦貨で1,300円を超えますが、時間を買う人は着実に増えているようです。

自動券売機で指定券を買ったところ「ビジネス席」のみ残席があり、どんな席かと思えば、カフェコーナー隣りのボックス席。同じボックス席でも、観光列車なら家族席、KTXではビジネス席となるのが面白い所です。走る会議室という設定意図なのでしょう。
僕のボックスでは、兵役中の若者2人と、英語圏の大学教授が相席になりました。流暢な英語での世間話を聞きながら、時速300kmでソウルへと向かいました。

光明駅に停車、トンネルをくぐれば在来線と合流です。
漢江を渡れば、首都ソウルの玄関口・ソウル駅に到着。カフェコーナーで、車掌さんが客室乗務員に「もうすっかり春だよ」と話していましたが、その言葉に違わぬ青空でした。

ソウル駅のロッテマートで、お土産を買い出し。CDコーナーは棚一つ分にまで縮小されており、音楽市場の縮小を物語っていました。K-POPファンには、安くCDを買うならショッピングセンターへと勧めてきましたが、もう過去の話になりつつあります。
複合文化施設に再生された旧ソウル駅舎を眺めて、首都ソウルに来た実感を噛みしめ、地下の空港鉄道の駅に降りて行きました。

一般列車(各駅停車)で、仁川空港を目指します。ソウル駅は地下深く、他線との乗り換えにも不便なためか、途中駅からの乗客の方が目立ちました。
各駅停車とはいっても駅間距離は長く、よく整備された線路をすべるように快走。永宗島に渡る際には、どこまでも続く干潟が車窓に映り、なかなか風光明媚な路線でもあります。

終点・仁川空港駅に到着しましたが、週末のみ1時間に1本、車両基地のある龍游臨時駅まで延長運行されます。通称「西海・海列車」。この週末臨時列車に乗るべく、余裕を持って出てきました。
仁川空港でほとんどの乗客が降りてしまいましたが、各車両にはレジャースタイルの乗客が10人ずつくらい残りました。思ったより盛況。今シーズンの運行は昨日から始まっており、メディアへの露出が多かった影響があるのかもしれません。

快速を誇る空港鉄道ですが、通常は乗客を載せない車庫への引き込み線とあって、最徐行で走行。高速性能を押し殺し、20km以下のスピードでポイントを通過していきます。
日頃は見られない車庫の風景を見られるのも、鉄っちゃんにとっては楽しい風景です。

仁川空港から10分弱で、龍游臨時駅に到着。先頭車両のドア2つぶんだけのホーム…というか、階段が備わるだけ。臨時駅らしいたたずまいです。

車両基地の中を歩き、正門まで行くと小さな駅舎があります。小さいながら、自動改札や自動券売機、飲み物の自販機も備わっていました。トイレは、検修庫のものを借用できます。
ちなみに背後の立派な駅舎は、試運転中の都市型リニアモーターカーのもの。8月には開業予定らしく、その暁には臨時駅もお役御免になるのでしょう。ただ各地の新交通は開業が遅れがちで、しばらくは今の状況が続くかも。

立派な高架の軌道が続く、リニアモーターカー。早く乗ってみたいものです。

駅から歩いて10分で、島に渡る砂州に出てきました。映画でお馴染みの実尾島や、天国の階段ロケ地の舞衣島へも、渡し船ですぐそこです。
今回は時間がなく途中で引き返しましたが、飛行機に乗る前に島歩きなんてのも面白いかもしれません。

駅近くには海産物のお店も並んでいて、新鮮な魚介類の刺身や鍋を楽しめるようです。仁川空港でのトランジットの間、海を見ながらの海鮮ランチというのもオツかも。

帰路の列車で、仁川空港駅に戻りました。なお仁川空港から龍游臨時駅への列車は、8時~18時の毎時32分発。龍游臨時駅からは、9時から19時の毎時27分に出発します。
仁川空港では、開いたドアの目の前のホームドアが閉まっており、びっくり。直通(指定席の空港特急)の乗車口となる後部2両からは降りられないらしいのですが、そのような案内は一切なかったので、面喰いました。

KTXは今年中に空港鉄道へ乗り入れることが決まっており、空港駅の改札口には早くも「KTX」の案内が姿を現していました。
ソウル駅での地上から地下への乗り換えが解消される効果は大きく、地方へのアクセスは飛躍的に改善されそうです。

手続き開始の2時間前にT-Wayのカウンターに到着しましたが、佐賀空港の行列が嘘のような閑散ぶり。3分で搭乗手続きが終わってしまいました。
おかげでランチの時間もゆっくり取れて、ありがたかったです。

出国手続きも、行列なしでスムーズ。免税ショッピングも楽しんだ後は、シャトルで搭乗棟へと向かいました。こちらにも土産物屋や飲食店が軒を連ねており、ターミナルよりずっと空いてて、穴場といえるかも。
出航を待つT-Way機の後ろでは、同じくLCCの済州航空が着陸してきました。

帰路の佐賀行きは4割程度しか席が埋まっておらず、窓側席でも出入りに不自由せずありがたかったです。ご覧の通りのシートピッチなので、満席だと通路に出るのも一苦労なのです。
ただあまり空きすぎていると今後も続いてくれるか不安で、ほどほどに乗っていてほしいとは思います。

LCCにありがちな遅れもなく、逆に12分の早着で佐賀空港に到着。所定の着陸時刻の10分後には、空港の外に出ることができました。帰路には大川の温泉に立ち寄り、旅の疲れを落としました。
かなり気軽に行ってきた割には、久々に会った友人らとも語らえて、気分はすっかりリフレッシュ。さすがに2,000円で乗れるのは今回だけだろうけど、機会を見つけてまた充実の週末を過ごしたいと思いました。
もう少し出航が遅ければと思いますが、韓国側の航空会社ゆえ、韓国から便利なダイヤになっているのは致し方ないこと。空港での手続きの時間を考えれば、フリータイムは午前中いっぱいです。

天安から仁川空港まではリムジンバスが便利ですが、鉄道を使いたくて、KTXの天安牙山駅まで友人に送ってもらいました。
天安市と牙山市の境界に位置する天安牙山駅は、10年前のKTX開業当時こそ周辺に何もありませんでしたが、その後は来る度に開発が進んでいます。超高層ビルまで姿を現しており、天安の新都心として発展していました。

KTXの短距離利用も、すっかり定着。前の列車から15分後の発車にも関わらず、数十人の乗客がソウル行きの列車を待っていました。
天安からソウルまで急行電車で1時間半、特急でも1時間10分の距離を、KTXなら35分。運賃は邦貨で1,300円を超えますが、時間を買う人は着実に増えているようです。

自動券売機で指定券を買ったところ「ビジネス席」のみ残席があり、どんな席かと思えば、カフェコーナー隣りのボックス席。同じボックス席でも、観光列車なら家族席、KTXではビジネス席となるのが面白い所です。走る会議室という設定意図なのでしょう。
僕のボックスでは、兵役中の若者2人と、英語圏の大学教授が相席になりました。流暢な英語での世間話を聞きながら、時速300kmでソウルへと向かいました。

光明駅に停車、トンネルをくぐれば在来線と合流です。
漢江を渡れば、首都ソウルの玄関口・ソウル駅に到着。カフェコーナーで、車掌さんが客室乗務員に「もうすっかり春だよ」と話していましたが、その言葉に違わぬ青空でした。

ソウル駅のロッテマートで、お土産を買い出し。CDコーナーは棚一つ分にまで縮小されており、音楽市場の縮小を物語っていました。K-POPファンには、安くCDを買うならショッピングセンターへと勧めてきましたが、もう過去の話になりつつあります。
複合文化施設に再生された旧ソウル駅舎を眺めて、首都ソウルに来た実感を噛みしめ、地下の空港鉄道の駅に降りて行きました。

一般列車(各駅停車)で、仁川空港を目指します。ソウル駅は地下深く、他線との乗り換えにも不便なためか、途中駅からの乗客の方が目立ちました。
各駅停車とはいっても駅間距離は長く、よく整備された線路をすべるように快走。永宗島に渡る際には、どこまでも続く干潟が車窓に映り、なかなか風光明媚な路線でもあります。

終点・仁川空港駅に到着しましたが、週末のみ1時間に1本、車両基地のある龍游臨時駅まで延長運行されます。通称「西海・海列車」。この週末臨時列車に乗るべく、余裕を持って出てきました。
仁川空港でほとんどの乗客が降りてしまいましたが、各車両にはレジャースタイルの乗客が10人ずつくらい残りました。思ったより盛況。今シーズンの運行は昨日から始まっており、メディアへの露出が多かった影響があるのかもしれません。

快速を誇る空港鉄道ですが、通常は乗客を載せない車庫への引き込み線とあって、最徐行で走行。高速性能を押し殺し、20km以下のスピードでポイントを通過していきます。
日頃は見られない車庫の風景を見られるのも、鉄っちゃんにとっては楽しい風景です。

仁川空港から10分弱で、龍游臨時駅に到着。先頭車両のドア2つぶんだけのホーム…というか、階段が備わるだけ。臨時駅らしいたたずまいです。

車両基地の中を歩き、正門まで行くと小さな駅舎があります。小さいながら、自動改札や自動券売機、飲み物の自販機も備わっていました。トイレは、検修庫のものを借用できます。
ちなみに背後の立派な駅舎は、試運転中の都市型リニアモーターカーのもの。8月には開業予定らしく、その暁には臨時駅もお役御免になるのでしょう。ただ各地の新交通は開業が遅れがちで、しばらくは今の状況が続くかも。

立派な高架の軌道が続く、リニアモーターカー。早く乗ってみたいものです。

駅から歩いて10分で、島に渡る砂州に出てきました。映画でお馴染みの実尾島や、天国の階段ロケ地の舞衣島へも、渡し船ですぐそこです。
今回は時間がなく途中で引き返しましたが、飛行機に乗る前に島歩きなんてのも面白いかもしれません。

駅近くには海産物のお店も並んでいて、新鮮な魚介類の刺身や鍋を楽しめるようです。仁川空港でのトランジットの間、海を見ながらの海鮮ランチというのもオツかも。

帰路の列車で、仁川空港駅に戻りました。なお仁川空港から龍游臨時駅への列車は、8時~18時の毎時32分発。龍游臨時駅からは、9時から19時の毎時27分に出発します。
仁川空港では、開いたドアの目の前のホームドアが閉まっており、びっくり。直通(指定席の空港特急)の乗車口となる後部2両からは降りられないらしいのですが、そのような案内は一切なかったので、面喰いました。

KTXは今年中に空港鉄道へ乗り入れることが決まっており、空港駅の改札口には早くも「KTX」の案内が姿を現していました。
ソウル駅での地上から地下への乗り換えが解消される効果は大きく、地方へのアクセスは飛躍的に改善されそうです。

手続き開始の2時間前にT-Wayのカウンターに到着しましたが、佐賀空港の行列が嘘のような閑散ぶり。3分で搭乗手続きが終わってしまいました。
おかげでランチの時間もゆっくり取れて、ありがたかったです。

出国手続きも、行列なしでスムーズ。免税ショッピングも楽しんだ後は、シャトルで搭乗棟へと向かいました。こちらにも土産物屋や飲食店が軒を連ねており、ターミナルよりずっと空いてて、穴場といえるかも。
出航を待つT-Way機の後ろでは、同じくLCCの済州航空が着陸してきました。

帰路の佐賀行きは4割程度しか席が埋まっておらず、窓側席でも出入りに不自由せずありがたかったです。ご覧の通りのシートピッチなので、満席だと通路に出るのも一苦労なのです。
ただあまり空きすぎていると今後も続いてくれるか不安で、ほどほどに乗っていてほしいとは思います。

LCCにありがちな遅れもなく、逆に12分の早着で佐賀空港に到着。所定の着陸時刻の10分後には、空港の外に出ることができました。帰路には大川の温泉に立ち寄り、旅の疲れを落としました。
かなり気軽に行ってきた割には、久々に会った友人らとも語らえて、気分はすっかりリフレッシュ。さすがに2,000円で乗れるのは今回だけだろうけど、機会を見つけてまた充実の週末を過ごしたいと思いました。