Chang! Blog

福岡のハングル検定準2級建築士、そして一児の父の[ちゃん]のブログです

2017年城島酒蔵びらきdeウォーキング

2017年02月12日 | □久留米発えことりっぷ
 今年も、毎年恒例の城島酒蔵びらきの季節がやって来ました。2日間の日程のうち、1日目はお手伝い、2日目は来場者として参戦しました。
 毎年飲み過ぎて、ひどい展開になってしまうことを反省。少しは体のためになることを、というわけで、協賛開催されているJR九州ウォーキングに乗っかることにしました。会場まで9km、約3時間のウォーキングコースです。


 JR荒木駅で下車。酒蔵びらきバスの接続するJR荒木駅と西鉄三潴駅は、この日1年で一番の賑わいを見せます。
 さっそく受付でウォーキングマップを貰い、シャトルバスを横目に見ながら行軍スタートです。


 久留米市内とはいえ、合併前に遡れば旧久留米市から三潴町、城島町へと3行政区をまたいでのウォーキング。日ごろ車で動き回っている身には、はるかかなたの目的地に感じられます。
 案内版は至る所に出ているし、要所にはJRの社員さんも立っているので、マップを見ずとも歩けました。


 バスファンにとって酒蔵びらきは、シャトルバスによる10万人大輸送も見どころの一つ。西鉄バス久留米だけではなく、各地の西鉄グループからバスが応援に駆け付けます。
 日ごろは志賀島や能古島で活躍している、こんな珍客も。久留米を走る貴重な「ぐりーん」、乗ってみたかった!


 前日までは大雪に見舞われ、週末も雪の予報が出ていた久留米市ですが、市南部はおだやかな天候に恵まれました。日なたでは、少し暑く感じるほどです。
 ウォーキングの参加者も、想像していたよりずっと多い感じ。日ごろは歩く人などわずかな農道を、ずらりウォーカー達が連なります。


 大善寺の街中へ。区画整理で生まれた、整然とした街並みの中を、歩いて行きます。
 ここまでで約50分。予想していたペースより早めだけど、周りの年上ウォーカーに、どんどん追い抜かれて行きます。


 街を抜け、歩道のない柳川県道を恐る恐る抜けて、ふたたび田園地帯に。ウォーキングののぼりはあちこちに立っていて、準備にあたるJRの苦労も大変なものと思います。


 大善寺から三潴、城島へと抜ける県道701号線に出てきました。平行する歩道は、かつて久留米と大川を結んだ大川軌道~西鉄大川線の跡。線路を模したインターロッキングが、その名残を留めます。
 バス停の上屋も、鉄橋のような形です。


 三潴小学校前には、「ポッポ汽車」と呼ばれた蒸気も展示されています。昭和20年代には早くも休止の憂き目にあった路線なのに、よくぞ残したものと思います。


 迂回する道路に対し、線路跡の歩道はまっすぐに伸びている区間も見られます。ちょっとした、廃線跡ウォークの気分になってきました。
 大川線が城島まででも存続していれば、酒蔵びらきも「広島酒まつり」をしのぐイベントになっていた・・・かも?


 荒木駅から約1時間半、ようやく1蔵目の萬年亀に着きました。ゴールの花の露はまだ先だけど、バスで巡る時も萬年亀から先は歩くことが多いので、ここからはいつも通りの酒蔵めぐりのノリです。
 歴史ある蔵。川の護岸も、こうして見ると風情たっぷりです。


 さっそく、500円の飲み比べにチャレンジ。歩いてきた身にぐーっと染みわたり、早くもほろ酔い気分です。


 蔵の奥では、じっくり浸ったおでんのコーナーも。あったまります。


 頻発する蔵めぐりバスを横目に、再び軌道跡を歩き始めました。


 軌道跡から少しコースアウトして、筑後川旧流沿いの堤防へ。


 2蔵目の、池亀酒造へ。天窓が取られた、明るい試飲コーナーが気持ちいいです。


 2年、3年、5年、10年を熟成させた大吟醸の試飲コーナー。5年、10年は早くも売り切れです。3年モノは、グラス付きで600円でした。
 きっと誰が飲んでも旨い、超優等生な味。10年は、どんな味なんでしょう。




 大川軌道の廃線跡へ戻りました。旧三潴町から旧城島町に入ると、舗装が城島瓦になります。


 コースアウトして、有薫酒造へ。今年は新しい蔵を開放したのか…と早合点しかけましたが、よく見ると八女や北野の酒もちらほら。お隣の酒屋、酒乃竹屋の協賛イベントです。
 城島以外の酒を試せるのも、悪くないですね。


 改めて、有薫へ。文字通り、純米から大吟醸まで、独特の風味が感じられる酒をつくる蔵元です。
 酒造り唄保存会のみなさんが、筑後酒造り唄を披露されていました。


 荒木駅から約4時間、14時前にゴールの花の露前に到着。JRウォーキングに参加していたことを、この時まで忘れかけていました。昨年夏の宝珠山以来、2つ目のスタンプをゲットです。


 花の露は規模の大きな酒蔵で、単体の蔵開きイベントとしても充分成立する規模です。
 今年も「酒の間」を開放。500円の飲み比べセットを買えば、40分間くつろぐことができます。


 白熱灯がぶらさがり、琉球畳が敷かれた空間に響くのは、モンゴルの民謡・ホーミー。ほろ酔いの頭で聞く和音のメロディは、遠く異国の平原の中へと誘います。


 薪ストーブが焚かれ、体も心も温まるひと時でした。


 メイン会場にたどり着く頃には、動かした体に酒がしみわたり、ヘロヘロ状態。写真も、いつにも増して斜めになります。
 この2日間の人出は、悪天候の予報にも関わらず11万人にも達したそうで、昨年からさらに1万人上積みされました。1日開催ではパンクしてしまうということで、4年前から2日間開催になったものの、この調子ではさらに期間拡大!?


 16時の閉場から間もなくの時間。三潴駅行きのシャトルバスは大行列でしたが、荒木駅行きはたまたま2台続行となり、座ることができました。
 荒木駅では、1日に4本しかない55系統に乗り継げて、ガラガラのバスで西鉄久留米へ。11万人動員とは無縁の、混雑知らずの帰路となりました。