JR九州がいよいよ上場、来年3月時点で100株以上を保有している株主には、優待券が送られてきます。
おおむね100株につき1枚が進呈される「鉄道株主優待券」は、よく考えて賢く使いたいもの。1株主当たり5枚発行の「JR九州グループ株主優待券」も、なかなか使い出がありそうです。
そこで、JR九州の株主優待券の活用法を、僕なりに考えてみました。なおいずれも、通常期の特急指定席利用をベースにした比較です。
■ 鉄道株主優待券、福岡~鹿児島間ではお得に!
まずは目玉ともなる、運賃や料金が半額になる「鉄道株主優待券」から。先行するJR西日本と同様の内容ですが、西日本よりエリアが狭い九州では、お得になる額も小さくなります。
なので、九州内でもできる限り遠くに行く際に使うのが吉。例えば博多~鹿児島中央間は割引きっぷの割引額も小さいので、株優の半額運賃は大いに威力を発揮します。
博多~鹿児島中央間の通常運賃・料金は10,450円。これが株優で半額の5,220円になります。
この額は列車限定、枚数限定で14日前までの予約が必須となる「列車限定!ネット早得14」7,000円よりも25%割安です。直前購入もできる「九州ネットきっぷ」の9,260円に比べれば43%引きになりますので、予定の決まらない旅では株優の使い勝手は良好です。
■ 熊本、長崎、大分ではネット割が安い場合も
一方、高速バスと競合する中距離区間では割引きっぷの割引率が大きく、必ずしも株優がお得にならない場合もあります。
例えば博多~熊本間の株優価格は2,560円。ネットきっぷの3,600円よりは安いですが、1,000円程度の割引のために年に1度の株優を使ってしまうのはもったいない感じです。
さらに「つばめ限定!ネット早得7」を取れれば2,350円なので、株優より安くなります。
同様に博多~長崎は株優の2,340円に対して、ネットきっぷ3,090円、ネット早得7は2,300円。
博多~大分も株優の2,770円に対して、ネットきっぷ3,090円、ネット早得3は2,500円と早割の方が安くなります。
■ 九州ならでは!周遊旅行をお得に楽しむ
気を付けたいのは、株主優待券は片道あたりに1枚必要なこと。往復とも株優を使いたければ、優待券が2枚必要になります。
そこで一工夫。例えば博多~大分間を利用する際も、片道を小倉経由の日豊本線、片道を由布院経由の久大本線にすれば、博多~小倉~大分~由布院~博多間の片道ルートになるので、優待券は1枚でOKです。
九州はぐるりと回る環状ルートと、東西を結ぶ横断ルートが複数あるので、他にもいろんなコースが考えられます。そこで株優を活用した九州の観光周遊コースを、いくつか作ってみました。
まずは博多を出発して、別府で1泊。翌日に由布院を散策して「ゆふいんの森」で博多に戻ってくる週末旅行。
博多発博多着の乗車券が、半額で3,340円。博多~別府、別府~由布院、由布院~博多の特急券もそれぞれ半額の940円、660円、870円になり、合計5,810円です。
同じコースをネット早割や「2枚きっぷ」を駆使しても8,950円になるので、35%引きの金額です。
今は熊本地震の影響で豊肥本線が不通になっていますが、復旧すれば博多~別府~阿蘇~博多という周遊ルートもあります。
これも乗車券は博多発博多着になり3,990円、博多~別府、別府~阿蘇、阿蘇~熊本、熊本~博多の半額特急券を足して、合計7,860円です。
株優でなければ、博多~別府や熊本~博多で早得を駆使しても10,960円かかってしまいますので、3割近く安く上がる計算です。
さらに思い切って、博多から別府、宮崎、鹿児島、熊本を巡る4都周遊の旅なんてのも楽しそう。
乗車券と各区間の特急券を合わせて11,930円。早得と土日限定の割引きっぷを組み合わせても18,140円になるので、35%近くの割引になる上に、割引額も6,000円以上とかなりお得になります。
いずれも優待券は1枚でOK。株主優待券で、お得に九州の周遊旅行を楽しもう!
■ 釜山へお安く!JR九州グループ株主優待券
5枚発行のグループ優待券は、多角経営を進めるJR九州らしく、ホテルだけでなく食堂や八百屋での割引があるのはユニーク。
しかしもっとも使い出がありそうなのは、高速船ビートルの特別割引運賃1万円!ネットの早割は7,800円~ですが、席数が限られていたり、日曜に釜山から帰ってくると最低でも12,800円になってしまったりするので、直前購入でも1万円というキリのいい運賃はかなりお得感があります。
韓国には足しげくかよっていますが、最近は安いLCCの利用が主になっていました。往復1万円となれば少々時間がかかっても、ビートルに流れそうです。
おおむね100株につき1枚が進呈される「鉄道株主優待券」は、よく考えて賢く使いたいもの。1株主当たり5枚発行の「JR九州グループ株主優待券」も、なかなか使い出がありそうです。
そこで、JR九州の株主優待券の活用法を、僕なりに考えてみました。なおいずれも、通常期の特急指定席利用をベースにした比較です。
■ 鉄道株主優待券、福岡~鹿児島間ではお得に!
まずは目玉ともなる、運賃や料金が半額になる「鉄道株主優待券」から。先行するJR西日本と同様の内容ですが、西日本よりエリアが狭い九州では、お得になる額も小さくなります。
なので、九州内でもできる限り遠くに行く際に使うのが吉。例えば博多~鹿児島中央間は割引きっぷの割引額も小さいので、株優の半額運賃は大いに威力を発揮します。
博多~鹿児島中央間の通常運賃・料金は10,450円。これが株優で半額の5,220円になります。
この額は列車限定、枚数限定で14日前までの予約が必須となる「列車限定!ネット早得14」7,000円よりも25%割安です。直前購入もできる「九州ネットきっぷ」の9,260円に比べれば43%引きになりますので、予定の決まらない旅では株優の使い勝手は良好です。
■ 熊本、長崎、大分ではネット割が安い場合も
一方、高速バスと競合する中距離区間では割引きっぷの割引率が大きく、必ずしも株優がお得にならない場合もあります。
例えば博多~熊本間の株優価格は2,560円。ネットきっぷの3,600円よりは安いですが、1,000円程度の割引のために年に1度の株優を使ってしまうのはもったいない感じです。
さらに「つばめ限定!ネット早得7」を取れれば2,350円なので、株優より安くなります。
同様に博多~長崎は株優の2,340円に対して、ネットきっぷ3,090円、ネット早得7は2,300円。
博多~大分も株優の2,770円に対して、ネットきっぷ3,090円、ネット早得3は2,500円と早割の方が安くなります。
■ 九州ならでは!周遊旅行をお得に楽しむ
気を付けたいのは、株主優待券は片道あたりに1枚必要なこと。往復とも株優を使いたければ、優待券が2枚必要になります。
そこで一工夫。例えば博多~大分間を利用する際も、片道を小倉経由の日豊本線、片道を由布院経由の久大本線にすれば、博多~小倉~大分~由布院~博多間の片道ルートになるので、優待券は1枚でOKです。
九州はぐるりと回る環状ルートと、東西を結ぶ横断ルートが複数あるので、他にもいろんなコースが考えられます。そこで株優を活用した九州の観光周遊コースを、いくつか作ってみました。
まずは博多を出発して、別府で1泊。翌日に由布院を散策して「ゆふいんの森」で博多に戻ってくる週末旅行。
博多発博多着の乗車券が、半額で3,340円。博多~別府、別府~由布院、由布院~博多の特急券もそれぞれ半額の940円、660円、870円になり、合計5,810円です。
同じコースをネット早割や「2枚きっぷ」を駆使しても8,950円になるので、35%引きの金額です。
今は熊本地震の影響で豊肥本線が不通になっていますが、復旧すれば博多~別府~阿蘇~博多という周遊ルートもあります。
これも乗車券は博多発博多着になり3,990円、博多~別府、別府~阿蘇、阿蘇~熊本、熊本~博多の半額特急券を足して、合計7,860円です。
株優でなければ、博多~別府や熊本~博多で早得を駆使しても10,960円かかってしまいますので、3割近く安く上がる計算です。
さらに思い切って、博多から別府、宮崎、鹿児島、熊本を巡る4都周遊の旅なんてのも楽しそう。
乗車券と各区間の特急券を合わせて11,930円。早得と土日限定の割引きっぷを組み合わせても18,140円になるので、35%近くの割引になる上に、割引額も6,000円以上とかなりお得になります。
いずれも優待券は1枚でOK。株主優待券で、お得に九州の周遊旅行を楽しもう!
■ 釜山へお安く!JR九州グループ株主優待券
5枚発行のグループ優待券は、多角経営を進めるJR九州らしく、ホテルだけでなく食堂や八百屋での割引があるのはユニーク。
しかしもっとも使い出がありそうなのは、高速船ビートルの特別割引運賃1万円!ネットの早割は7,800円~ですが、席数が限られていたり、日曜に釜山から帰ってくると最低でも12,800円になってしまったりするので、直前購入でも1万円というキリのいい運賃はかなりお得感があります。
韓国には足しげくかよっていますが、最近は安いLCCの利用が主になっていました。往復1万円となれば少々時間がかかっても、ビートルに流れそうです。