Chang! Blog

福岡のハングル検定準2級建築士、そして一児の父の[ちゃん]のブログです

豊肥本線全線復旧の旅【3】祝!全線復旧・下り1番列車の表情

2013年08月06日 | ■旅と鉄道
 明けて8月4日の朝。予報を覆し、ところどころで晴れ間も見える天気となりました。爽やかな朝の空気が気持ちよくて、熱帯夜の続く下界とは別天地です。
 毎週第1日曜日は阿蘇マルシェの開催日。激安でお腹いっぱい朝ごはんを食べられるということで、ゲストさん何人かで連れ立って会場の乙姫小学校へ出かけられて行きました。


 一緒に朝ごはんを食べに行きたい気持ちを、ぐっと抑えて歩くこと15分で、阿蘇駅着。
 落ち着いたテイストにリニューアルされた阿蘇駅ですが、早朝6時台とあって列車を待つのは僕一人でした。しかし駅員さんいわく「宮地駅はすごい人出だよ」とのこと。


 熊本発、豊後竹田直通の始発普通列車は、キハ125系の単行です。通常ならこれで充分なのでしょうが、すでに多くの「鉄っちゃん」風の乗客で、席はほとんどが埋まっていました。
 いこいの村駅では練習試合でもあるのか、制服の高校生が大勢降りて行きました。


 宮地駅着は6時53分。復旧記念式典は6時40分から始まっており、大勢の人でホームはぎっしり埋まっていました。
 子どもたちが多いのも印象的で、6時30分からは駅前広場でラジオ体操大会が行われたとのこと。大人からは「第二までやったの、何年ぶりだろ?」という声が聞こえてきました。


 ホームからは、大勢の乗客が車内へ。全員乗れるかどうか心配になりましたが、ぎっしりというほどの混雑にはなりませんでした。
 鉄っちゃんは前後の風景が見える場所を求めて席を立ったので、空席もチラホラ。地元のお年寄りもゆっくりと復旧一番列車の旅を楽しめるようで、なによりです。


 ホームではテープカットが行われました。


 式典も終わり、あとは発車を待つばかり。阿蘇市長はホーム側の席に座る乗客ひとりひとりに、いってらっしゃいと声を掛けていました。


 長いタイフォンを鳴らし、出発進行!来賓の見送りを受けて、豊後竹田駅へと向かいます。


 車内ではさっそく、マスコミ各社のインタビューが始まりました。
 頭上ではヘリコプターが舞い、特別な日であることを伝えてくれます。


 JR世代の新型気動車といえども、長く続く25‰の勾配にスピードも落ちて行きます。
 その分カルデラの風景も、ゆっくりと楽しむことができます。


 波野駅に到着。歓迎式典も飾り付けもありませんが、地元の方が出迎えに来られていました。この駅で交換となる上り一番列車に乗り継ぐため、降りる人も少なくありません。
 熊本行きはキハ47系の二両編成で、竹田に泊まらない限り乗れない列車だったこともあってか、かなり空いていました。


 次の停車駅、滝水も飾り付けはなかったものの、地元の方が手製の横断幕を掲げて歓迎。素朴ながらも、よろこびが伝わってきます。


 日の丸でお祝い!というのも、どこか懐かしい風景でした。


 被災した場所は201箇所にも上り、手を入れられた場所はあちこちに。真新しいバラスト・重い軌道と、ローカル線らしいか細い草生した線路が交互に現れます。


 豊後荻着。この区間にいつもは乗り入れてこない、あそぼーいとの列車交換です。


 全線復旧を記念して、沿線の子ども達を乗せて走った特別列車。くろちゃんの描かれた記念の旗を、こちらに向けてくれました。
 駅のお出迎え隊はほとんどが「あそぼーい」の見送りのため反対側のホームにいたようで、下りホームは人が少なかったです。


 玉来駅。飾り付けは華やかでしたが、見送る人はわずかでした。既に上り1番列車が出発して1時間後、日常に戻りつつあるということでしょう。


 宮地駅から45分。代行バスよりずっと早く、終点の豊後竹田駅に到着しました。一日駅長を務める地元タレント・首藤健二郎さんが出迎えます。




 到着の式典はありませんでしたが、写真を撮る人、インタビューを受ける人などなど、初日らしい雰囲気に包まれました。


 復旧記念行事は、お昼にかけてが本番のようです。

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