Chang! Blog

福岡のハングル検定準2級建築士、そして一児の父の[ちゃん]のブログです

秋晴れ!東北の山・海を巡る【0】サンライズエクスプレスの一夜

2013年10月02日 | ■旅と鉄道
 9月26日の夜から10月1日まで、北関東から東北を巡る旅に出かけました。美しい山と海の風景に癒され、遠き地で頑張る方々との再会を喜び、“復興地”の槌音に耳を傾けてきた5泊5日の旅でした。
 そんな5日間の旅の顛末記、いつも通りの仕事を終えた0日目(9月26日)からのスタートです。


 九州と東京を結ぶ寝台特急は過去のものになってしまいましたが、新幹線と高松・出雲市発の「サンライズエクスプレス」を岡山で乗り継げば、夜間移動は可能です。
 というわけで、久留米駅19時23分発「さくら572号」で旅立ちます。博多までは1両に数人というがら空き具合でしたが、博多から先の山陽区間は7割以上の乗車率になりました。


 2時間余りで、あっという間に岡山着。駅前で、独特のパンタグラフを載せた路面電車を眺めて、この地に来たことを実感します。


 在来線ホームは、黄色い電車が席巻!物議を醸した単色塗装も、だいぶ広がってきたようです。


 22時22分、まず高松からのサンライズ瀬戸が入線。幌を出して、連結に備えます。


 22時29分、出雲市からのサンライズ出雲が到着。大勢のギャラリーに見守られながら、ゆっくりと連結されました。


 僕の今夜の根城は、A寝台個室「シングルデラックス」。3度目の乗車にして、初めての最上級個室を奮発しました。久留米~東京間の運賃・料金総額は、約3万5千円。かなりの贅沢です。
 独房とも評された「富士」の同クラスに乗ったことがありますが、こちらは広々。ベッドの他に、ライティングディスクや洗面台も備わります。椅子に多少の痛みが見られるのは残念でしたが、登場15年の車両としては清潔に保たれています。


 A寝台個室には、アメニティグッズも備わります。まさにシティホテル水準。


 廊下も木質感が重視された空間。柱や梁をモチーフにデザインされているのは、さすが住宅メーカーが設計参画した列車!?


 B寝台個室「シングル」も、列車の個室としては比較的ゆとりがあって快適です。
 ただシーズンオフの平日のこの日、岡山発車時点でほとんど客が入っていない車両もあり、行く末が不安になりました。


 上段の補助ベッドを使えば2人でも乗れる「シングルツイン」。この他にも格安で使える「ノビノビ座席」もあり、多彩な設備が自慢の列車です。


 シャワー室は310円の有料ですが、A寝台個室の利用者は専用のシャワー室を無料で使えます。仕事でかいた汗を流し、さっぱり。


 個室の良さは、照明を消して夜の車窓を楽しめること。特に2階部屋では、屋根まで回り込んだ窓からの夜景を堪能できます。


 深夜0時半、大阪着。深夜の時間ながらに各方面の電車を待つ人は多く、時計の針を一気に巻き戻したような錯覚に襲われます。
 寝てはもったいない気もしますが、明日も早いのでお休みなさい…


 翌朝、5時半という時間に目覚ましをセットしたのは、太平洋に登る朝陽を見たかったから。
 差し込む朝陽と共に、サンライズエクスプレスの朝は始まります。


 併走する通勤電車には、早朝出勤の人々の姿が。あちらからの視線を感じ、寝癖が付いたままの髪を直しました。
 身だしなみを整えたところで車内を一巡りしてみると、ぐっと乗客が増えた印象。瀬戸編成で6割、出雲編成で7割程度の乗車率になっていました。深夜の三ノ宮、大阪で乗り込んだ人も多かったようです。


 高層ビル群に出迎えられれば、東京まであとわずかです。


 東京着。乗客たちは、それぞれの目的地へと去って行きました。


 東京口、最後の寝台特急の雄姿。いつまでも走り続けてほしいものです。
 僕の旅はここからスタート。山手線に乗り、先を急ぎました。

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