里山の野草と花木 宮城県北トレッキング

宮城県北部の山野を歩き回り、季節ごとの草花や果実を撮影し、その特徴や自生地の環境等について記録する。

ミヤマタムラソウ 林道の草むら 

2018-07-11 | 日記
仙台市泉区朴沢の北部、大和町境の長倉山中腹を巡る林道を東へ向かうと、路肩の
草むらに白い花穂が何本か見えます。草を掻き分けて観察すると、シソ科の植物のよう
ですが、初めて見る花で、名前までは判りません。
写真で見るアキノタムラソウに似ていますが、花が咲くにはまだ早過ぎます。まだ7月
に入ったばかりですから、この花は別物でしょうね。アキノタムラソウが属するアキギリ
属までさかのぼり、そこから探した方が早道かも知れません。




                              二枚とも2018.7.8撮影

「アキギリ属」に属する野草や園芸種の写真を見ていると、「ミヤマタムラソウ」の写真に目が
止まりました。私の写真の植物によく似ています。撮影日を確認すると7月18日になっています。
花の時季が近いですから、これかも知れませんね。

改めて「ミヤマタムラソウ」で検索して、写真を見比べるとそっくりです。
念のため分布域を確認すると、中部地方以北の本州となっていますから、間違いないでしょう。




                              二枚とも2018.7.8撮影

シソ科アキギリ属の多年草で、中部地方以北の本州に分布し、草丈は25~50cm。
低山~深山の草薮や林縁に自生し、半日陰を好む。
茎の切り口は四角形で、直立し、わずかに開出する毛をつける。
葉は対生し、1~2回羽状複葉で、葉の数は上部3小葉、下部の葉は5小葉である。
小葉の形は倒卵形で、縁には鋸歯がある。
花期は6~8月、茎頂に穂状の花序を出し、花序の柄の節ごとに輪生状に唇形花を付ける。
花は淡青紫色~白色で長さ1cmほど、花冠の外面に長い軟毛が多い。
長く突き出た2本の雄しべと、先が2つに分かれた雌しべが目立つ。






最新の画像もっと見る

コメントを投稿