里山の野草と花木 宮城県北トレッキング

宮城県北部の山野を歩き回り、季節ごとの草花や果実を撮影し、その特徴や自生地の環境等について記録する。

ツクバネ 羽根付きの実

2025-03-10 | 日記

登米市東和町、松や杉混じりの雑木林の中の車道を歩いて行くと、林縁に低木が茂ってい
て、その枝先の方には羽根付きの実がたくさん生っています。ツクバネの実ですね。
ツクバネは痩せた山地に生える半寄生植物で、自らの葉で光合成もできますがアセビ、ガ
マズミ、アカマツ、スギなど様々な木の根に寄生するとあります。発芽してからしばらく
は独立栄養で生長できるようですが、その後寄生できなければ枯れてしまうことが多いた
め「半寄生」とされます。

                              二枚とも2025.2.28撮影

さて、羽根付きなので風散布される種子なのかと推測したくなるのですが、高木の梢にな
る実ならば5~10m程度離れた場所まで風散布されるでしょうが、樹高2m程度の低木に
生る実で、さらに種子部分が大きいため、強風が吹いても2~3m飛ばされるのがやっと
でしょう。

ツクバネは尾根筋や岩がちな斜面など乾燥気味な場所を好む傾向があるようなので、この
羽根には別の役割があるように思われます。実の部分は楕円体ですから、羽根が付いてい
なければ尾根から転げて湿った谷筋まで転げ落ちてしまうことでしょう。
羽根が付いていることで落枝や落葉に引っ掛かり、谷筋まで転げ落ちるのを防止できるの
ではないでしょうか。後段はあくまで私の推理ですから、参考程度にお読みください。

                                  2025.2.28撮影

ツクバネは2015年の11月に観察して、記事をアップしています。
属性や特徴については、下のURLをクリックして参照願います。

https://blog.goo.ne.jp/snobo045/e/bfa0fb44d6d304ce86f4a4b331d54f6f

 

 

 



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