里山の野草と花木 宮城県北トレッキング

宮城県北部の山野を歩き回り、季節ごとの草花や果実を撮影し、その特徴や自生地の環境等について記録する。

カボチャは半日花

2017-08-14 | 日記
東松島市上下堤地区の、丘陵地の狭間の農道を歩いていると、沿道の畑にカボチャ
が植えられていて、濃いめの黄色い花が点々と咲いています。

カボチャは雌雄別花とのことですが、私にはどれが雄花で、どれが雌花なのかは判りません。
ただ、どちらも早朝の5時頃には開花し、午後には早々に萎んでしまうようです。
1日花どころか半日花ですね。今回の撮影時刻は9~10時です。
カボチャの雌しべは開花後4時間ほどしか受粉せず、同様に雄花が供給する花粉も、開花後
3~4時間しか授精能力がないのだとか。
そんなことから、無駄に花を咲かせ続ける必要が無く、午後には萎むことになるわけです。




                              二枚とも2017.8.11撮影

カボチャの原産地には諸説あったものの、メキシコの洞窟で紀元前7000~5500年の地層から、
カボチャの種が発見されて、中南米原産が定説になりました。 我国へは1541年に大分に漂着した
ポルトガル船が、大名の大友宗麟にカンボジア産のカボチャを贈ったのが最初と言われています。
この時のカンボジア産がなまって、カボチャと呼ぶようになったそうです。

現在我国で栽培されているカボチャには、日本カボチャ、西洋カボチャ、ペポカボチャの三系統が
あって、さらにそれらの交雑種もあります。
日本カボチャは、ポルトガル船が持ち込んだ系統から派生したものです。
スーパーの店頭に並べられているカボチャの多くは西洋カボチャ系で、江戸末期に渡来したものです。
最近流通するようになったズッキーニもカボチャで、ペポカボチャに分類されます。


                                  2017.8.11撮影

ウリ科カボチャ属で、栽培種は1年生。中南米原産の帰化植物。
我国へは室町末期に、ポルトガル船により持ち込まれた。
現在の主産地は北海道で、国内生産の6割を占めている。鹿児島県や茨城県がこれに続く。
カボチャは健康効果の高い食材で、がん予防や免疫力アップに効果があるβカロテン、さらには
血液の流れをよくし冷え症改善によいとされる、ビタミンEが多く含まれている。
また血圧を抑える効果のあるカリウムも多く、生活習慣病対策にもよいとされる。
整腸作用のある食物繊維も多いので便秘予防にも期待できる。
カロテノイドの一種「ルテイン」も含まれていて、眼病予防や眼精疲労に効果があるとされる。


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