里山の野草と花木 宮城県北トレッキング

宮城県北部の山野を歩き回り、季節ごとの草花や果実を撮影し、その特徴や自生地の環境等について記録する。

トウガラシ 白い星形花

2017-08-15 | 日記
東松島市上下堤地区の、丘陵地の麓の集落道を歩いていると、傍の畑に色々な作物
が栽培されていて、その一角に白い星形の花を付けた作物があります。
畑の際でしたから、少し踏み込んで撮影させてもらいました。

何株か観察していると、既に細長い実が付いている株があります。
ピーマンは草体がもっと大柄で、実は生り下がりますから、これはトウガラシでしょうね。




                            二枚とも2017.8.11撮影

トウガラシもピーマンも同じトウガラシ属の1年草(熱帯では低木)です。
トウガラシの原産地はブラジルのアマゾン川流域で、コロンブスが香辛野菜としてスペインに
持ち帰りました。 このトウガラシがアメリカに渡って品種改良され、辛味のない今のような
ピーマンが誕生しました。
トウガラシが我国に入ってきたのは、室町末期から安土桃山時代の頃。
ピーマンの渡来は大幅に遅れて、明治初期にアメリカから入ってきました。


                                2017.8.11撮影

ナス科トウガラシ属の1年草で、原産地は南米アマゾン川流域。
栽培においては、日当たり良好の場所を好み、乾燥に弱いので水切れのないようにする。
有機質に富んだ水はけの良い土壌を好む。酸性土壌を嫌うので植え付け前に石灰分を入れる。
栽培は3~4月に播種して、5月中旬に定植する。6~7月には高さ70~80cmに生長して、
葉腋に白花をつける。花は下向きに咲き、がく片5、花弁は先端が5裂し、雄しべ5、雌しべ1
で子房は2室。果実が赤く熟したら収穫する。果皮の内部は空ろで、2室で多数の種子がある。
種子はほぼ円形で扁平、淡黄赤色を呈し、直径5mmほど。
国内の主産地は北海道、栃木、静岡、愛知など。
辛味性健胃薬として食欲増進、消化促進、唾液分泌促進、強壮などの効果がある。
有効成分は辛味成分のカプサイシン、果皮色素のカロチノイド・カプサイシン他。


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