東松島市上下堤地区の用水堀沿いを歩いていると、護岸脇に小さなスイバらしき葉が
ロゼット状に広がっていました。ほとんどの葉が寒さで赤く焼けています。
初めは小さなスイバと思い込んでいましたが、明瞭な葉脈がありませんし、葉の基部が
耳状に張り出していますから、別種の可能性もあります。
一度ギシギシ属まで遡って、これに属する種をリストアップし、この写真のような種が
あるのか調べなければなりませんね。
二枚とも2017.2.1撮影
ギシギシ属に「ヒメスイバ」というのがあり、「スイバよりも小型で、ロゼット葉で越冬し、
葉身は細いほこ形で、基部は耳状に張り出す。」と解説されていて、掲載写真を見ると私の
写真の葉と合致します。「ヒメスイバ」はヨーロッパ原産といわれ、現在では北半球の広範囲
に拡散しているようで、我国へは明治時代の初期に渡来したといわれています。
茎や葉を噛むと、スイバと同じように酸っぱいようです。
赤みの濃い花が咲くようですから、花も撮りたいものです。
〈秋田 野の花・道の花 ヒメスイバより 〉
2017.2.1撮影
タデ科ギシギシ属の多年草で、ヨーロッパ原産の帰化植物。
現在では日本全土に分布し、草丈が低いので競合する植物の少ない、やせ地や畑に生える。
在来種のスイバに比べると、全体に小型で細い。雌雄異株。
地中を浅く横走する細い地下茎から所々で茎を出し、しばしば群生する。
茎は直立して分枝し、草丈は20~50㎝。
茎の下部に付く葉は鉾形で長さ2~6㎝、基部が耳状に張り出し、長い葉柄がある。
花期は5~8月で花序は細く、長さ10㎝ほど、多数の小さい花がつく。
内花被は花後にもあまり大きくならず、スイバのような翼は無く、果実(痩果)の表面に
接して覆う。果実は長さ1.5㎜ほど、3稜形、褐色で光沢がある。
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