里山の野草と花木 宮城県北トレッキング

宮城県北部の山野を歩き回り、季節ごとの草花や果実を撮影し、その特徴や自生地の環境等について記録する。

イヌザンショウ 漆黒の種子

2017-11-03 | 日記
一関市藤沢町藤沢の南部、平坦な台地状の山に拓かれたりんご園を抜けて、東側
へと下っていくと、農道の山側法面に黒っぽい小さな実を付けた低木が見えます。
法面下まで寄って確認すると、イヌザンショウの実のようです。
ずいぶん実生りのよい木で、今が熟期なのか殻が割れて、中の漆黒の種子が露出しています。
イヌザンショウですから利用価値がないのでしょうが、これだけ生っているのに勿体無い
ような気になってしまいます。せめて野鳥の餌とか、何かに貢献しているのでは ?




                            二枚とも2017.10.25撮影

イヌザンショウの実を食べる野鳥はいるようで、メジロやキビタキが啄ばむとか。
全く利用されないものなど、自然界には無いのかも知れませんね。

薬効もあるようで、外用薬として使用すると乳腺炎や腫れ物、打ち身などに効くとされています。
果実、樹皮、葉などを乾かして粉末にしたものを、小麦粉に混ぜてから酢を加えて練り、ガーゼ
などに塗って湿布のようにして患部に貼ります。
痔には葉や樹皮などを煎じた汁で洗うと良いとされています。
果実には精油を含み、これに薬効成分であるエストラゴールや、メチルキャビコール、ベルガプテン、
アニスアルアヒドなどが含まれているようです。


                                2017.10.25撮影

イヌザンショウは2015年の9月に観察して、記事をアップしています。
属性や特徴については、下の青字をクリックして参照願います。
イヌザンショウ 紫褐色の実



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