里山の野草と花木 宮城県北トレッキング

宮城県北部の山野を歩き回り、季節ごとの草花や果実を撮影し、その特徴や自生地の環境等について記録する。

ホソバウンランのロゼット葉

2017-04-01 | 日記
数年前の秋、登米市米山町の県道脇に黄色い花が咲いていたので、車を止めて
確認すると、帰化植物のホソバウンランだったんですね。
海岸近くに群生することの多い帰化植物なんですが、内陸の道路脇に群生しているのが
珍しく、つい何本か採取して我家の芝生の隅に植えたんですよ。
それが間違いの元で、地下茎を伸ばしてあちこちに茂るものですから、今では手を焼い
ています。それでも春の早い時季に、細葉をロゼット状に広げるのが健気に思えて、
何枚か撮ってみました。




                            二枚とも2017.3.30撮影

我家の芝生では草丈が30~40cmにしかなりませんが、大震災の翌年に、石巻市桃浦の集落跡
に群生していたホソバウンランは、草丈が70~80cmと大きく、花も異常なくらいたくさん
付けていました。海水のミネラル分を好むのでしょうね。

ホソバウンランには薬効があるようです。全草が消化不良、排尿障害、肝臓の不調に良いと
言われています。また利尿作用もあるのだとか。
さらに皮膚炎に効くといわれ、皮膚に直接、草を塗布することもあるようです。


                                2017.3.30撮影

オオバコ科ウンラン属の多年草で、ヨーロッパ~北アジア原産の帰化植物。
大正時代に、薬用や観賞用として渡来した。
現在では海岸の砂地や、内陸の道端や草地などに生えていて、草丈は30~80cm。
地下茎を横に伸ばして増えるので、しばしば大きな群落を形成する。
茎は基部からよく分枝し、直立する。茎葉は粉白色を帯びた緑色。葉は線形で互生し、無柄。
花期は6~8月で、茎先に総状花序を出して、下から順に花を上向きに咲かせる。
花は黄色の唇形花で、上唇は2裂、下唇は3裂し、下唇には濃黄橙色の隆起部分がある。
花の後ろ側には先端が尖った筒状の距が突き出て、真下を向く。
果実は球形の蒴果。


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