大崎市鹿島台西部の、丘陵地の農道で見かけたゲンノショウコのロゼット葉です。
路肩の砂利敷きや、土手などの裸地部分でよく見かけますね。
ゲンノショウコの芽生えの頃は葉に紅紫色の斑点があり、これがこの時季のゲンノショウコ
の証明になります。葉が大きくなるとこの斑点は消えてしまいます。
掌状の似た葉の植物には、キンポウゲ科のヤマトリカブトやニリンソウなどがあります。
帰化植物のアメリカフウロもそっくりですね。
二枚とも2017.3.25撮影
昔から薬草として親しまれ、貝原益軒の「大和本草」の中にも収載されていて、下痢が
たちどころに治ることから「現の証拠」と名付けられたと言われています。
ただ、薬草としての採取時季は夏です。土用の丑の頃が茎や葉が伸びて収穫量が多く、下痢
止めに効果のあるタンニンが最も多く含まれている時季でもあります。
タンニンには抗酸化作用があって、高血圧改善にも効果があるようです。
最近ではゲンノショウコに含まれるフラボノイドの一種、ケルセチンに抗アレルギー作用や、
免疫力強化作用があるとされ、花粉症やアレルギー症状改善に効果的だと言われています。
2017.3.25撮影
フウロソウ科フウロソウ属の多年草で、北海道~九州に分布する。
道端や耕作地周辺などに普通に生えていて、茎の長さは30~60cm。
茎や葉には毛があり、茎の上部、葉柄、花柄、萼には腺毛が混じる。葉は掌状に
3〜5深裂する。若葉には紅紫色の斑点がある。
花期は7〜10月で、花は長い花柄の先に2個つき、紅紫色~淡紅色、または白色で
直径1〜1.5cm。東日本は白い花、西日本には紅紫色の花が多い。
花弁と萼片は5個。花柱は5裂する。さく果は長さ1.5cmほどで短毛と腺毛が多い。
心皮の上部がくちばし状にのび、その下端に種子がある。熟すと5裂し、裂片は種子を
1個ずつ巻き上げる。
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