里山の野草と花木 宮城県北トレッキング

宮城県北部の山野を歩き回り、季節ごとの草花や果実を撮影し、その特徴や自生地の環境等について記録する。

クロガネモチ 鹿島台丘陵

2024-02-23 | 日記

大崎市鹿島台地区、丘陵上の集落道をゆるやかに下って行くと、道路脇の空地に1本の常
緑広葉樹が茂っています。樹高は7~8mでしょうか、モチノキの仲間のような印象です
が、モチノキよりも葉幅が広めです。木の特徴を把握するため樹幹や梢の写真も撮ってお
きましょう。なお、道路脇の木ですから、植栽されたものでしょうね。

                               二枚とも2023.12.25撮影

「常緑広葉樹 モチノキの仲間」で先ず写真を検索し、それらと私の写真の葉を見比べま
す。多くの写真を見ていると『植物の名前を探しやすいデジタル植物写真集』というサイ
トに「クロガネモチ」という記事があり、これに載っている葉の写真が私の葉の写真とよ
く似ています。改めてクロガネモチで検索して各部位の特徴を照合すると、葉柄や若い枝
は黒紫色を帯びるとあり、葉の付き方や形も合致するので間違いないでしょう。

実は我家の樹木図鑑にもクロガネモチは載っていたのですが、葉の写真の印象が私の写真
と違っていたので、別物と思い込んだ次第。より多くの写真と見比べることが大事ですね。

                               二枚とも2023.12.25撮影

モチノキ科モチノキ属の常緑広葉樹で、樹高10mの高木。雌雄異株。
関東・福井県以西の本州〜沖縄に分布し、尾根や斜面などの明るい場所に生育している。
幹は直立し、多くの枝を分ける。樹皮は灰白色で平滑、皮目がある。
本年枝は無毛、鈍い稜があり、黒紫色を帯びる。
葉は互生し、葉身は楕円形で長さ6〜10cm、両端とも尖り、縁は全縁。両面とも無毛。
葉柄は長さ1〜2cm、黒紫色を帯びる。
花期は6月、本年枝の葉腋に散形花序をだし、白色または淡紫色の花を2〜7個つける。
花序の柄は長さ1cmほど。花柄は長さ2〜5mm。花弁は4〜6個、楕円形で長さ2mm。
萼片は4〜6個。雄花には4〜6個の完全な雄しべと退化した小さな雌しべがある。
雌花には雌しべと退化した雄しべがある。子房は球形、花柱はなく、柱頭は1個。
果実は核果。球形で長さ6mmほど、11〜12月に赤熟する。
中には核が4〜6個入っている。核は三角状卵形で長さ5mmほど。

 



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