石巻市大川地区、河口近くの嵩上げ地の農道を行くと、道脇の草地に淡紫色の小花が群れ
咲いています。大きな株は丈が60~80cmあり、痩せた株では20~30cmしかありませんが、
花数はとても多く、大株では400~500はありそうです。ただ花は小さく直径5mmほどし
かありませんが、花のつくりからキク科の植物と思われます。
この辺りは海風が強いためか、殆どの株が内陸側へ大きく傾いていて、中にはつる草が絡
んで倒れ伏している株もあります。
二枚とも2024.10.14撮影
素性が判らないのでキク科の野草図鑑をめくっていると、ホウキギクという植物が載って
いて私の写真の植物に似ています。写真が少なくしっかりと見比べることができないので、
ネット記事でもっと多くの写真を見てから、同定したいと思います。
幾つかのネット記事の写真を見ると、私の写真の植物にそっくりです。また各部の特徴に
ついて記述されていて、それらが私の写真の植物の特徴と合致するので、ホウキギクで間
違いないないでしょう。
「北アメリカ原産で現在では各地で雑草化している。茎はよく分枝し、高さ0.5〜1.2m。
葉は線形で、基部は少し茎を抱く。頭花は直径5〜6mm。舌状花は白色~淡紫色。」
二枚とも2024.10.14撮影
キク科ホウキギク属の1年草。原産地は北アメリカで、明治末には大阪で確認されている。
現在では、日当りの良い沿岸部の荒地や河川敷、耕作地周辺などに生えている。
全体無毛で、草丈は50~100cm。茎は直立し、中部以上で多数枝分かれする。
葉は互生し、やや光沢のある線形~狭披針形、基部から先端までほぼ同じ幅の線形で、先
端はやや丸みを帯びる。全縁でときに縁が波打つ。基部は少し茎を抱く。
花期は8~10月、花序の枝は30~50度の鋭角で分枝し、多数の小さな頭花を付ける。花の
直径は5~6mm、舌状花は白~淡紫色で25個ほど付く。筒状花は黄色で10個ほど付く。
総苞は長さ5~7mm、総苞片は20個ほど付く。
果実は 淡褐色の痩果で長さ2mmほど、冠毛は長さ5mmほど。
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