登米市東和町で10月6日に観察したキノコですが、図鑑で調べても素性が判らずにしばら
く放置していたものです。時間にゆとりができたのでキノコ図鑑で調べ直し、オシロイシ
メジと同定できたので記事にした次第。
登米市東和町、細い車道を集落方向へ下って行くと、道路南側の路肩に白い傘のキノコが
6~7本生えています。1本抜き取ってみると、柄がしっかり充実していて変なツバやつ
ぼがないので、シメジの仲間でしょうか。さらに傘裏のヒダを見ると傘同様に白く、非常
に密です。柄に対しては直生しています。
特徴がはっきりしていますから、容易に種を同定できるでしょう。
二枚とも2024.10.6撮影
キノコ図鑑をめくって似たキノコを探すと、ハイイロシメジというキノコに似ているよう
な ? ただ、傘の色が淡灰色ですし、傘裏のヒダが柄に対して垂生するとあり、ちょっと
違うような感じもします。暇なときにもう一度図鑑と見比べてみましょう。
キノコ図鑑をめくり直して白い傘のキノコを探すと、オシロイシメジというキノコが載っ
ていますが、これは10本以上も群生するキノコのような ? それで前回も対象から外したの
ですが、各部位の特徴を読み込むと傘の白さや形状、密なヒダが直生する様などの特徴が
私の写真のキノコと合致するので、オシロイシメジで間違いないでしょう。
群生する写真に惑わされて、細部の特徴まで読み込まなかったため見逃していたんですね。
二枚とも2024.10.6撮影
キシメジ科シロヒメカヤタケ属の小~中型キノコ。
夏~秋に雑木林内の地上や、林道端~草地に群生または束生する。
傘の直径は4~7cmで色は白色、表面の質感は白粉を塗ったようでやや光沢があり、傘の
縁辺りに短い条線が出ることがある。傘の形は幼時は半球形、成長と共に平らに開く。
傘裏のヒダは極めて密で、色は白~乳白色、柄に対して直生する。
柄は白色で細長い。根もとで数本が結合して株状となる。
オシロイシメジは食茸とされていましたが、食べ過ぎると消化器系の中毒を起こす可能性が
あることから、現在では軽毒に分類されています。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます