里山の野草と花木 宮城県北トレッキング

宮城県北部の山野を歩き回り、季節ごとの草花や果実を撮影し、その特徴や自生地の環境等について記録する。

トウゴクミツバツツジ 山地の尾根

2017-03-14 | 日記

大和町吉田地区の、大畑山の尾根筋や急斜面に艶やかなトウゴクミツバツツジ
が咲いていました。もうツボミは残っていないので、今が花の盛りなのでしょう。
実は、尾根筋でこの花を見つけたとき、条件反射的に「あっ、ムラサキヤシオだ ! !」
と勘違いしてしまったんですね。
何しろきれいな赤紫色の花ですからねぇ。




                             二枚とも2016.4.26撮影

写真選びや補正を終え、ブログを書きながら葉について調べていたら、ムラサキヤシオ
の葉は「枝先に3~6枚ほどが輪生状に生える」と解説されていました。
それに対して私の撮った写真では、枝先には3枚の葉しかないのです。
改めて樹木図鑑を調べてみると、全く同じような花で葉が3枚だけ付くのはトウゴク
ミツバツツジとなっていました。
ブログをアップする前に気付いて、ホント良かったねぇ。


                                 2016.4.26撮影

ツツジ科ツツジ属の落葉広葉樹で、樹高2~3mの低木。
本州の太平洋側、宮城県~三重県に分布する。
関東以南では標高1000m以上の山地に見られるが、東北地方では標高300mあたり
でも見られ、主に尾根筋や岩場に自生する。
幹は数本が束生し、上部で多く分枝して横に広がる。樹皮は灰褐色で滑らか。
葉は枝先に3枚輪生し、上向きに開く。葉身は広菱形で長さ3~7cm、幅2~5cm、
先端は尖る。縁に鋸歯はなく、表面にある毛はのちに消える。
花期は4~5月で、葉の展開前、または葉と同時に枝先の混芽から1~2個出る。
花冠は紅紫色で広い漏斗状、直径は3~4cmで、雄しべは10本、長短があり花糸は無毛。
雌しべの花柱には下半分に白毛が密に生え、子房にも軟毛が密生する。
果実は蒴果で長さ1cmほど、熟すと5裂して種子を出す。



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