一関市花泉町、丘陵地の集落道をゆるやかに下って行くと三差路があって、その近くの農
地周りの低木に鮮やかな紅紫色の花がたくさん咲いています。フヨウ(芙蓉)の花ですね。
紅紫色の大株が3株、奥の方には白花が一株だけ植えられています。
フヨウにはよく似たアメリカフヨウという種があるようですが、私には両者の違いが判ら
ないので、よく調べてから種の同定をしなければなりませんね。
二枚とも2022.8.8撮影
まずフヨウの葉を調べると、葉身は五角状卵円形で掌状に浅く3~7裂するとあり、イタ
ヤカエデの葉に似ているようです。これに対してアメリカフヨウの葉は三角状卵形で分裂
せず、先端が尖るとあります。写真の葉は三角状卵形で、先端が尖っていますからアメリ
カフヨウということになります。
フヨウは落葉低木に分類されますが、アメリカフヨウは冬季には地上部が枯れるため多年
草に分類されます。また両者の交配種もあるようですが、それらはアメリカフヨウとして
扱われているようです。
二枚とも2022.8.8撮影
アオイ科フヨウ属の多年草で、北アメリカ原産の帰化植物。草丈は1~2..5m。
我国へは昭和初期に渡来。花色の基本は紅紫色、淡紅色、白色だが多くの改良品種がある。
葉は互生し、葉身は卵形~広披針形で長さは20cmほど、ごく浅く掌状に3~5裂する品種
もある。先端は尖り、基部は心形~楔形。縁には鋸歯があり、葉裏には白い軟毛が生える。
葉柄は長さ4~10cm。
花期は6~9月、花は茎上部の葉腋に単生、5弁花で花冠はロート形~広ロート形、直径
は10~16cm。雄しべ筒は真っすぐ、白色又はクリーム色、長さは1.2~5cm。
花柱は5裂する。花は朝開いて夕方にはしぼむ1日花。
果実はほぼ球形の蒴果で長さ2.2~3cm、中に多数の種子がある。
種子はほぼ丸く長さ2.3~2.8mm。
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