里山の野草と花木 宮城県北トレッキング

宮城県北部の山野を歩き回り、季節ごとの草花や果実を撮影し、その特徴や自生地の環境等について記録する。

モクゲンジの黄花 歌津の崖地

2018-07-23 | 日記
南三陸町歌津地区の国道を、気仙沼方面へ走行していると、山手の崖地に黄色い花 が咲いているのを見つけました。この辺りは津波浸水域だったことから国道脇でも空地 が多く、車を止める場所には困りません。 崖下に歩み寄ると、黄色い花はモクゲンジの花ですね。 崖の中段に小高木が2~3本生えているようです。 モクゲンジの花は、二年前の7月初旬に内陸の登米市東和町で観察したことがありますが、 それより10日以上も . . . 本文を読む

ドクウツギの果実 黒紫色に完熟

2018-07-22 | 日記
栗原市栗駒沼倉地区の北部、山の中腹を横切る林道を歩いていると、長尾根の1部 が崩落しています。赤土が多く、火山灰層も入り混じっているようです。 たぶん、岩手・宮城内陸地震の際に崩れたもので、林道の山側は蛇籠(じゃかご)で 土留めされていて、道形は確保されています。 崩落地を通り抜けようとすると、林道脇に低木の茂みが続いています。 葉を見るとドクウツギのような ? 枝葉の間を覗き込むと、赤や黒紫色 . . . 本文を読む

ヨツバヒヨドリ 山裾の草地

2018-07-22 | 日記
栗原市栗駒沼倉地区の北部、山裾の草地を踏査していると、淡い紅紫色の花が幾つか集まって咲いているのが見えます。草地を横断して観察すると、花のつくりからヒヨドリバナの仲間と思われますが、葉が3枚輪生ですね。葉が対生しているのがヒヨドリバナで、4枚輪生しているのがヨツバヒヨドリと記憶していますが、3枚だと悩んでしまいます。よく見ると、4枚輪生も見つかりますが、ここでは3枚輪生が多いですね。        . . . 本文を読む

トモエソウ 川沿いの群生地

2018-07-19 | 日記
栗原市栗駒沼倉地区の北部、川沿いに広い草地があり、以前踏査した際にトモエソウ が群生しているのを見つけていたので、そろそろ花が咲いた頃かと訪れてみました。 草地の川べりに通っている作業道をしばらく下ってから、平坦な草地を横切って山裾へ 向かいます。ただ、所々にノイバラやタラノキの小木が生えているので、かなりジグザグ に歩かなければなりません。遠目ながら、山裾には黄色い花が咲いているのが見えます。 . . . 本文を読む

ハクウンボク 数珠生りの果実

2018-07-18 | 日記
栗原市栗駒沼倉地区の北部、県道に架かる橋の上から渓谷を見下ろすと、谷斜面 から木々が生えていて、その中にたくさんの緑白色の実を付けた木があります。 実の付き方が数珠生りで、葉が丸く大きいことからハクウンボクと思われます。 ハクウンボクを漢字表記すると「白雲木」となり、これは白い花が連なって咲く様を、 白雲に見立てたもののようです。ただ、名のごとく大量に咲くのは数年に一度と言われ ています。写真の . . . 本文を読む