栗原市栗駒沼倉地区の北部、県道に架かる橋の上から渓谷を見下ろすと、谷斜面
から木々が生えていて、その中にたくさんの緑白色の実を付けた木があります。
実の付き方が数珠生りで、葉が丸く大きいことからハクウンボクと思われます。
ハクウンボクを漢字表記すると「白雲木」となり、これは白い花が連なって咲く様を、
白雲に見立てたもののようです。ただ、名のごとく大量に咲くのは数年に一度と言われ
ています。写真の実の付き方から推測すると、今年は大して咲かなかったのでしょう。
二枚とも2018.7.14撮影
ハクウンボクの実は有毒(軽毒)ですが、これを好んで食べる野鳥がいるようです。
キジバト、ヒヨドリ、ヤマガラなどで、特にヤマガラが好んで食べるようです。
ハクウンボクの果実で有毒な部位は果皮で、渋みの元であるタンニンを含んでいます。
秋が深まると果皮が割れてきて、中の種子が現れ、やがて落果します。
ヤマガラの場合は、冬に備えてあちこちにこの種子を隠しておくようです。これを貯食と呼び
ます。ただ、隠し忘れて食べられずに残る種子もあるわけで、それが春には発芽します。
これを貯食散布と呼ぶようです。
2018.7.14撮影
エゴノキ科エゴノキ属の落葉広葉樹で、樹高10mほどの高木。北海道~九州に分布。
やや湿り気のある山裾や谷斜面に自生するが、個体数は多くない。
樹皮は紫色を帯びた暗灰色。平滑だが、老木になると縦に浅い割れ目が入る。
若枝は緑色で、細かい星状毛がある。
葉は互生、葉身は広倒卵形で長さ10~20cm、先端は短く尾状に尖り、基部は広い楔形。
側脈は5~8対、縁には先端が突起状になった歯牙状の鋸歯がある。葉裏は灰白色で、星状毛が
密生する。葉柄は長さ1~2cm。
花期は5〜6月、枝先から垂れ下がった総状花序に、白色の花を20個ほど付ける。花序は長さ
8〜17cm、花冠は長さ2cm、5深裂する。雄しべは10個、花糸は無毛。雌しべは1個。花柱は
雄しべより長く、花冠より短い。萼は杯状で5歯があり、星状毛が密生する。花には長さ7〜10mm
の短い柄がある。果実は蒴果。直径1.5cmほどの球形で、先はやや尖り、表面には星状毛が密生する。
熟すと果皮が縦に裂け、褐色の種子を1個だす。
から木々が生えていて、その中にたくさんの緑白色の実を付けた木があります。
実の付き方が数珠生りで、葉が丸く大きいことからハクウンボクと思われます。
ハクウンボクを漢字表記すると「白雲木」となり、これは白い花が連なって咲く様を、
白雲に見立てたもののようです。ただ、名のごとく大量に咲くのは数年に一度と言われ
ています。写真の実の付き方から推測すると、今年は大して咲かなかったのでしょう。
二枚とも2018.7.14撮影
ハクウンボクの実は有毒(軽毒)ですが、これを好んで食べる野鳥がいるようです。
キジバト、ヒヨドリ、ヤマガラなどで、特にヤマガラが好んで食べるようです。
ハクウンボクの果実で有毒な部位は果皮で、渋みの元であるタンニンを含んでいます。
秋が深まると果皮が割れてきて、中の種子が現れ、やがて落果します。
ヤマガラの場合は、冬に備えてあちこちにこの種子を隠しておくようです。これを貯食と呼び
ます。ただ、隠し忘れて食べられずに残る種子もあるわけで、それが春には発芽します。
これを貯食散布と呼ぶようです。
2018.7.14撮影
エゴノキ科エゴノキ属の落葉広葉樹で、樹高10mほどの高木。北海道~九州に分布。
やや湿り気のある山裾や谷斜面に自生するが、個体数は多くない。
樹皮は紫色を帯びた暗灰色。平滑だが、老木になると縦に浅い割れ目が入る。
若枝は緑色で、細かい星状毛がある。
葉は互生、葉身は広倒卵形で長さ10~20cm、先端は短く尾状に尖り、基部は広い楔形。
側脈は5~8対、縁には先端が突起状になった歯牙状の鋸歯がある。葉裏は灰白色で、星状毛が
密生する。葉柄は長さ1~2cm。
花期は5〜6月、枝先から垂れ下がった総状花序に、白色の花を20個ほど付ける。花序は長さ
8〜17cm、花冠は長さ2cm、5深裂する。雄しべは10個、花糸は無毛。雌しべは1個。花柱は
雄しべより長く、花冠より短い。萼は杯状で5歯があり、星状毛が密生する。花には長さ7〜10mm
の短い柄がある。果実は蒴果。直径1.5cmほどの球形で、先はやや尖り、表面には星状毛が密生する。
熟すと果皮が縦に裂け、褐色の種子を1個だす。
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