里山の野草と花木 宮城県北トレッキング

宮城県北部の山野を歩き回り、季節ごとの草花や果実を撮影し、その特徴や自生地の環境等について記録する。

ドクウツギの果実 黒紫色に完熟

2018-07-22 | 日記
栗原市栗駒沼倉地区の北部、山の中腹を横切る林道を歩いていると、長尾根の1部
が崩落しています。赤土が多く、火山灰層も入り混じっているようです。
たぶん、岩手・宮城内陸地震の際に崩れたもので、林道の山側は蛇籠(じゃかご)で
土留めされていて、道形は確保されています。

崩落地を通り抜けようとすると、林道脇に低木の茂みが続いています。
葉を見るとドクウツギのような ? 枝葉の間を覗き込むと、赤や黒紫色の実がチラチラ
と見えます。黒紫色の実があるということは、今が果実の熟期に当るのでしょう。
写真を撮りやすいように、1部の枝や葉を切り落としました。




                             二枚とも2018.7.14撮影

この地味のやせた崩落地に、ドクウツギが多く育っているということは、ドクウツギも先駆樹種
の1つであろうと推測できます。調べてみると、ドクウツギは「ハンノキ型」と呼ばれる根粒菌
をつける先駆樹種と判りました。
「ハンノキ型の根粒は側根が伸長をやめて膨大したもので、根そのものの構成組織を形成して
いるため、マメ科植物の根粒とは内部構造が異なり、主に放線菌が根粒内部に共生している。」
(根粒とシアノバクテリアの窒素固定より)




                             二枚とも2018.7.14撮影

ドクウツギは昨年の6月に観察して、記事をアップしています。
属性や特徴については、下の青字をクリックして参照願います。
ドクウツギ 荒地の猛毒植物


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